それを絡めて考えていくと、現在展開しているサポートトラストは、インディペンデント・コントラクターのはしりではないかと思っているんです。
こういう仕組みが広がっていけば、“この人のこの良さ”をそれぞれ見出していける、そんな世界に変わっていくのではないでしょうか。
そういう意味では、アメリカにおいてはそうしたチャンスはすでに見られるのですが、日本ではまだ一個人にチャンスがありません。
なにかいいモノを持っていても、「ところであなたはどこの会社に就職されたんですか。なるほど、では大学は?」という具合です。これは違うと思うんです。一個人だけを見て、その人を認められるような、そんな仕事のやり方がどんどん広がっていけばいいと思います。
インターネットの世界では一部、近づいてきているようですが、私たちのいる飲食の世界なんて、まずないです。
● 飲食の世界は、どのような環境なのでしょうか。
有名な老舗で働いていた人と、普通の定食屋で働いていた人、どちらが料理人としての価値が高いかと言ったら、それはやはり有名店で働いていた人になります。この結果は仕方のないものです。
しかしそうではなくて、私たちがサポートトラストのような取り組みを展開することによって、仕事の取り組み方に個人の力を見出す方向へ持っていく―そういった環境が出来上がるのではないかと思っています。そして私たちがその先駆者となりたい、そう強く思っているのです。
だからまずはお店を託して、拡大していくこと。これを100億円までもっていきたいですね。トヨタを超えるといった大きな話から、急に目標が小さくなってしまいましたが(笑)。
● 読者の方々へメッセージをお願い致します。
人間は十人十色、ロボットとは違います。ですから画一的なマニュアルを押し付けるということを考えるよりも、一人ひとりの持つ潜在能力を活かせる仕組み―それをどう作り上げていくかを考えていくほうが、私は正しいと思います。
【完:8/8】
次号:株式会社ナルミヤ・インターナショナル 代表取締役社長 成宮 雄三 氏