【増永】 御社オリジナルの制度などがありましたら教えてください。
その辺はわりと地味です(笑)。強いて言えば、私が必ず半年のスパンで社員全員と面接をすることでしょうか。
自分たちが普段思っていることを社長に直接伝える・・・そういう機会を必ず設けるよう心がけています。社長という立場としては、結構しんどいことですが(笑)。
このときは面と向かって話ができるので、一人ひとりがどんなことを考えているのかがわかります。それに会社が向かっている方向性や現場との考え方のずれも、この場でお互いに確認することができます。
こうして社員一人ひとりとダイレクトに話し合える機会は、通常業務のなかではめったにないので、私にとっても大変貴重な時間です。
● 一人当たりどのぐらいの時間、話をされているのですか。
平均で30分ぐらいです。みんなは絶好の機会とばかりに本気で私の前にやって来ますから、もちろん私もいい加減な気持ちでは対応できません。それぞれと真剣に話し合いますが、それが社員全員となると正直なかなか辛いです。それもあって、社内的にもそのやり方で継続すべきかどうかを見直そうという時期もありました。
実際に私の知っている社歴ある会社の社長が、同じように面談をされているそうです。しかも社員数が、700人。それでもその社長は必ず一人ひとり、全員と面談をされています。
この話を聞いたら、うちなんてまだ全体で60人ぐらいだし、あと10倍はいけるなって(笑)。今は、今後もずっと続けていきたいという気持ちです。
● どのぐらいの期間で行なわれているのですか。
よく「全員と面談するような時間はないでしょう」と言われますが、1ヶ月ぐらいかけて行なっています。
社長自らがここまで時間を費やして面談をするのも、なかなか他社では見られないことなのかもしれません。しかし開発会社にとっては、こういうところが結構大事だったりするものなんです。
コツコツと地道に次の一歩を積み上げていくことが、私たちの仕事です。そうすると、なかなかゴールが見えず、先を見失いがちになったり、日々迷うこともたくさんあります。特にエンジニアやデスクワークをメインとして仕事をしている人たちにとっては、時に鬱憤を晴らせるような場をもつことが非常に大事になります。
モノづくりの環境には、このような地道なやり方が適していると考えています。