● 好きな人を教えてください。
やはり盛田さんですね。私がソニーに入社したとき、盛田さんが社長だったんです。本当に素晴らしい人でした。
今でも鮮明に覚えていますが、入社式で彼は「君たちはこれから技術者のなかで、いちばん大事な時期・時間を過ごします。だからもしソニーという会社が君たちに合わないと思ったら、すぐに辞めなさい」―こう入社式で挨拶されたのです。
入社したのが1977年。もう押しも押されもしない優良企業だったにもかかわらず「この会社は、いつ潰れるか分からないんだ」と言われていたんです。
● 当時のソニーさんはどのぐらいの規模だったのですか。
日本ビクターさんと同じぐらいだったのではないでしょうか。新卒採用で100人ぐらいの大卒者を採用していました。全体ではすでに1万人は超えていたと思います。
● それでは最後に御社のビジョンを教えてください。
この分野に関しては、他のどこにも負けないぞ―こういう強みをいくつでも持っている会社にしていきたいです。とにかく最先端を走っていたいと思っています。
ですから会社の規模を大きくすることよりも、最先端にいることによって利益も出るし、お客さまも含めていろいろな方々に尊敬される。そんな志をもった会社であり続けたいです。
● 読者の方々へのメッセージをお願いします。
会社の経営をしていていちばんの面白味は、自分の人生を自分で決められることだと私は思っています。53歳になりますが、実は自分の会社での私の人生は、まだまだ始まっていないのではないかとまで思っているんです。そこがおそらく経営者と普通のビジネスパーソンの方々との違いになるのではないでしょうか。ぜひ皆さんも頑張ってください。
【完:7/7】
次号:株式会社Qript 代表取締役CEO 渡邉 君人 氏