● 社内の特徴ということでもう少しお伺いしたいのですが、採用などについてはどのようなお考えをお持ちですか。
人が必要なときには採らないということですね。たとえば「どうしてもこの部署は人が足りないから、新しい人を採りたい」と言われても、だいたいは却下してしまいます。逆に「ニーズは特に今はないけれど、すごく良い人がいるからどうですか」という場合には「人を見る目が曇っていないから、大丈夫。採用しよう」となるのです。
だから本当に困っているときは、辛いでしょうけれどなんらかの方法でどうにかその場をつないでもらいます。「この人だ!」という人に出会えるまでは無理をせず待つんです。それぐらいに、採用に関しては慎重に動いています。
● 御社の採用基準はどのようなものなのでしょうか。
経験が豊富で、人柄が良くて、能力のある人間です。理想が高すぎて、なかなかそういう人物には出会えないものです。それでも妥協せずハードルを高くして、本当に良い人を待ちます。100人に1人ぐらいの割合で、採用が進んでるんですよ。
● そうしましたら、御社で必ず行なっているイベントなどがありましたら教えてください。
年末の締めの日に「今年の十大十大ニュース」というのを発表しています。たとえば大きなビジネスが決まったとか、なにか表彰を受けたといった十大十大ニュース。これは、表十大ニュースになります。その裏には裏十大ニュースなるものがあるのです。
裏にノミネートされるのは、誰かが足を折ったとか、お客さんとケンカをしたとかそういったことです(笑)。これらの情報は7,8年前からデータベースにきちんと記録しています。
あとはイベントではありませんが、継続的に行なっていることとして年に2回、ニュースレターを発行しています。お客さまはもちろん、社員の家族の方々にも配布しているんです。
会社で働いている姿なんて普通、家族には分かりませんよね。だからお父さんや息子、娘が普段どんな仕事をしているのかを、できるだけわかりやすく載せています。必ず写真を入れて、「私のひとこと」というのも書いてもらっているのです。社員全員が数行ですが、ユーモアを交えながら作成します。
● 紙で作成されているのですか。
そうです、IT系の会社なのに、ここは紙に印刷することにこだわっています。というのも、普通は印刷物に自分の書いたことや写真が掲載されることってないじゃないですか。それにも関わらず、自分の家族が載っている印刷物が家に送られてきたらそれは驚くし、普段とは違った面を見ることもできて、会話も弾むんじゃないでしょうか。「これは、お父さんが書いたんだぞ」とかね(笑)。
今ではこれを1度につき8,000通ぐらい出しています。コストはかなりかさみますが、数がどれだけ増えても、絶対に紙でやり続けることにこだわりますよ。
【続く:6/7】