【増永】 BCGでの具体的な仕事はどのようなものでしたか。
ある財閥系の倉庫会社のコンサルティングなどをしました。ちょうどバブルの前で、これからは不動産投資が重要だといった風潮の中で、本業の情報化を推し進めるべきであるといった提言をしました。
結果として不動産に手を出さなかったことが幸いして、現在も大変な優良会社になっています。
この会社の経営陣はそのころのことを忘れずにいてくださって、BCGを離れた今でもアイディーエスにお仕事を依頼してくださっているような関係がまだ続いているんですよ。
BCGには結局2年間在籍しました。短い間でしたが濃密な経験ができたと感謝しています。
● その後ユニデンさんにいらっしゃったということですが。
はい、それまでずっとコンサルタントをやってきて、どうも自分にとってはしっくりこないというか、違うなという感じがしていたんです。そんな違和感をおぼえていたとき、日経新聞の一面広告を見つけました。
ユニデンという会社は、コードレス電話とか携帯電話を中国やフィリピンで製造して欧米で販売する―そういうビジネススタイルの会社でした。その会社が日経新聞に “求む経営者、年齢35歳前後。連絡は直接社長まで”というそんな求人広告を出していたんですよ。
偶然、私はユニデンを知っていたのですが、その記事を見た後、ピンと来て、直接電話をしてみたんですね。そうしたら本当に社長が出てきて、「新聞広告を見て応募したいのですが」「そうか、英語はできるのか」「できます」「技術はどうだ」「もともとソニーのエンジニアをしていたので、技術は分かります」「経営に興味はあるか」「現在、経営コンサルタントをしています」という具合にやりとりが続きました。
そして「お前みたいな人が応募してくるのを待っていたんだよ」と言われ、「私もそう思って電話しました」という流れになり、入社が決まりました。
年収についても「今、いくらもらってるの?」「これぐらいでしょうか」と数字を提示すると「じゃ、それでいいか」、そんなテンポで決まっていったのです。結局、部長待遇で2月に入社しました。