【増永】 ではMITを卒業後は、ソニーに戻られたのですか。
いえ、卒業後はボストン・コンサルティング・グループ(BCG)というコンサルティング会社へ入社しました。
ソニーを休職して2度目の留学をしたわけですが、本社からは「授業料を出すから本社に戻って来い」というオファーをいただいていたんです。それと同時にBCGからも声をかけていただいていたので、私なりに相当迷いましたね。
そこで、妻に相談をしたのです。彼女もソニーの人間で現在も在籍しているのですが、「あなた、リターン・オン・インベストメント(ROI:投下資本利益率)という言葉を知ってるわよね。1,000万円もかけてビジネススクールに行ったんだから・・・。私はソニーの会社に歩いていける場所に住みたいし、お手伝いさんも欲しいし、ベビーシッターさんも必要なのよ。もしあなたがソニーに戻ったら、そんな理想の生活は実現できる?」と言われたんです。「はい、分かりました」、ということでBCGへ行くことに決めたのです。
● MITには単身で行かれていたのですか。
そうです、1人で留学していました。彼女に時には仕送りをしてもらったこともありました。
● BCGさんには何年ほどいらっしゃったのですか。
2年です。ここでは経営戦略というものがどんなものなのかを学ぶことができました。
現在私自身、戦略コンサルティングの仕事を受注しています。たとえばメガバンク系のシステム移行だとか、大企業のコンサルティングをする立場にあるんですね。
一方で、実はBCG出身の仲間のコンサルタントにお仕事を依頼することもあります。
私たちアイディーエスは情報システムをいかに戦略的に活かすか、大企業の情報システムをいかに低コストに抑えられるか、そういったことは得意なんです。しかし自分たちが作り上げたものを、必要としているところにどうやって売るのかというところについては、もうさっぱりなんです。実際、売れないですし(笑)。そこで、その部分の分析を外部コンサルタントに頼んでいます。