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【増永】 盛和塾での教えやこれまでの経営での経験から、薮本社長が特に注意されていることはございますか。
そうですね、「手段の目的化」だけは避けようと注意しています。
プロジェクト会議では、「目的と手段」という言葉が頻出するんですね。一時期、プロジェクトがうまく進行しないことで心のバランスを崩してしまっていた社員がいたんです。本人が悩んでしまって・・・楽しく働きたいだけなのに、なぜこんなことが起きるのだろう、と不思議でした。
でもそのとき気付いたんです、手段が目的化してしまっていたことに。
たとえば、展示会に出展しようとか、こういう技術を開発しよう―そういうことが目的になってしまい、その上にある本来の目的がみんな見えなくなってしまっていたのです。
だから「今あなたが言っていることは、目的ではなく手段の話ですよね」、と。「今話し合いたいことは、目的の話なんだよ」。こうやって都度都度みんなで確認して進めていくことを習慣化させるようにしています。これもようやく文化になりつつありますね。
● では尊敬する人物がいらっしゃればお願いします。
同い年の経営者で、創業した年に知り合いになった株式会社リグアという会社の川瀬社長になります。
私より1年早く起業されているのですが、同じビルに入っていて知り合いになったんですね。最初はそれこそビルのエントランスとかで会って挨拶をする程度でしたが、いつも気軽に声をかけてくれて、今では自分が悩んでいるときにアドバイスをくれたり、ときには誰かを紹介してくれたり。
ここぞというところで、何かしら救われているんです。盛和塾も、彼に紹介していただき入塾しました。
いつも救われてばかりなので、いつか何かしらお返ししたいと思っている方になります。
● 最後に御社のビジョンをお願いします。
日本中の企業をよくするための手段として、「映像」をもっとより身近に効果的に使っていただけるような社会にすべく、貢献していきたいと思っています。
映像を目的化せずに手段として提供できる、そんなサービス提供をすることが当社の使命と思い、もっともっとサービスのブラッシュアップを目指します。
日本は今、ご存知のとおり社会全体が成熟しており、誰がビジネスをやってもうまくいく時代ではありません。日本以外の今勢いのある国でも、いずれ経済が停滞してくるときがくるでしょうし、そうなる前に改めていろいろな部分を見直していこうという意識に変わってくると思うんです。
今からそうした国、特にアジア各国に的を絞っているのですが、そちらとパートナーシップを組むことを視野に入れて、映像の活用提案を続けてまいりたいと思います。
【完:5/5】
次号:データセクション株式会社 代表取締役社長 澤 博史 氏
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