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【増永】 御社が実際に電動スクーターを開発・製造されるにあたり、どのような工程をたどられているのかを教えてください。
最初のスタートは、中国から商品を輸入して販売をしていたのですが、品質の部分でどうしても自分たちの納得いくものではなかったんです。
そこで、ホンダに勤めたことのある当社社員に8ヶ月ほどかけて、中国のあらゆる部品工場をまわってもらい、部品交換することを実施しました。そうして既製品の部品を入れ替えた形で現在は販売しているのです。この過程については、自社工場というよりも中国にある協力工場で行なっています。
ただ現在は、自社工場をベトナムに建設中です。おそらく年内には、この工場から商品を世に出すことができる予定です。
現段階では日本国内で3,000台の販売台数となっていますが、この工場では1万台を製造できる規模としています。この次のステージで数十万台規模にまで拡大していきたいですね。
● これまでのお話から、日本よりも海外でのほうが販売しやすい環境が整っているように思いますがいかがでしょうか。
おっしゃるとおりで、実際に海外からの引き合いも増えてきているんです。特に二輪車においては日本のブランド力もまだまだ強いようで、「日本の会社のものがいい」という声は多いですよ。だけど今の段階ではまだそのステージではないと判断しています。ですので、現在は国内販売に限っての展開です。
いずれ自社オリジナルデザインの商品を打ち出せるようになってから、海外で勝負かなと思っています。
日本国内ばかりに目を向けてしまうと、どうしても大手志向が強く、大手企業とベンチャー企業とで大きな差があるように感じますが、海外に出ればそうでもないんです。日本のブランド力は会社規模に関わらず公平にあるようで、きちんと評価してくれる傾向があります。だから日本で展開するよりも、やりやすいのではないでしょうか。
だから今後の展開としては、日本企業である・日本発であるというブランドを大事にしていきたいと思っています。こうした想いもあるので、あまり中途半端な形で海外進出はやりたくないんです。
● 国内で商品を販売されるにあたり、どういったところを経由されて販売されているのですか。
現在はバイクショップと量販店、そしてテレビ通販会社の3つのルートになっています。それぞれ偏ることなく販売されている状況です。
● 現在御社が展開されている中、手応えなどはございますか。
日本市場に限って言えば、販売台数もまずまずですし、十分に手応えを感じています。あとは東南アジアの市場まで考えると・・・中国勢とのシェア争いになってくるでしょうね。まずは勝つか負けるかの勝負ではなくて、Terra Motorsとしてのプレゼンスを築くことが最初の成功かなと考えています。
あるメーカーでは、この日本市場で5,000億円ほどの売上げを立てているんです。その半分でもシェアをとれれば、2,500億円・・・日本のベンチャー企業でこの売上げ規模はそうそうないと思うので、目指す価値はおおいにあります。
まずここを2年以内に目指していきます。世界市場でのプレゼンスという意味で、もしそれを達成できるようなベンチャー企業が日本から生まれたら、それは凄いことです。
先日、大手電池メーカーの集まるセミナーがあり、ロンドン会場で私がプレゼンをする機会がありました。大手企業を前に、ベンチャー企業の代表として発表するというのはやはりそれなりに手応えもあるし、アピールにもつながっていると思うんです。日本のベンチャー企業だって、ここまでやれるんだぞ、とね(笑)。
リスクを恐れず、積極的にこうした活動をしていくのは面白いと思います。
【続く:3/4】
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