【増永】 アレン・マイナー会長のこれまでの経歴を教えてください。
日本との出会いからお話いたします。
学生の頃、モルモン教の宣教師として北海道に2年間滞在していたことがあります。
このときに、自分の性格は日本の文化にすごく合っている気がしたんですね。
とても住みやすかったし、日本という国に非常に興味を持ちました。
2年間の伝道が終わり大学に戻ったのですが、もともと専攻していたコンピュータ・サイエンスという授業に加えて、東洋文化学という授業も専攻しました。
卒業後はコンピュータ・プログラマーになるつもりで、いろいろと企業の面接を受けていくうちにオラクルという会社に出会いました。
ここでは私の「日本語ができるプログラマー」という組み合わせに、非常に関心を持っていただいたのです。
たとえばオラクルのデータベースを日本語化にするプロジェクトもあり、そのあたりにぜひ加わってほしいということでした。
私としては、まさか「日本語」と「プログラミング」の2つを兼ねた仕事があるなんて、想像もしていませんでした。
● そしてオラクルに入社されたのですね。
はい、新卒としての最初の仕事は日本への出張で、代理店のサポートなどでした。
入社1年後ぐらいに日本での代理店を変えようという話になり、別の代理店さんと契約を結ぶことになったんですね。
その際に、オラクルの日本市場についていろいろとヒアリングをしたのです。
なぜもともとの代理店では売れ行きがよくなかったのか・・・その理由を考えてみたり、あとは新しい代理店との比較などもやってみました。
そうすると、結構両社の意見が違っているんですね。
そういうのを見て、今は新しい代理店のほうが良く見えるかもしれないけれど、もしかしたら2,3年経ってみると、また同じようなことの繰り返しになるのではないか・・・そんな不安を覚えました。
そこで「代理店」としてではなくて、完全子会社同様のポジションとして見ていきましょうという結論に至りました。
そのため私が内部に入って、いろいろな情報を提供したりしてお互いに密なコミュニケーションをとれるよう積極的に動きました。
このビジネス展開によって、さまざまなコンピュータ・メーカーにオラクルを取り扱っていただけるようになりました。
結果、年商10億円ぐらいまでに成長し、その後もデータベースだけではなく、会計や生産管理システムも日本へ出していこうという話に展開していったのです。
当然目標売上も、20億円、40億円と膨らみました。