株式会社シンプレクス・テクノロジー 代表取締役社長 金子 英樹 氏 『 あまり人と会わなかったことが良かった 』
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株式会社シンプレクス・テクノロジー 代表取締役社長 金子 英樹 氏
Today's PRESIDENT
2005年11月11日 vol.345

株式会社シンプレクス・テクノロジー
代表取締役社長  金子 英樹 氏

あまり人と会わなかったことが良かった

 

株式会社シンプレクス・テクノロジー

【事業紹介】

シンプレクス・テクノロジーは、ディーリングに代表される金融機関のフロントオフィス業務(収益業務)分野におけるシステム開発のリーディングカンパニーです。
当社のシステムソリューションは、ほぼすべての金融商品に対応しており、 その中でも当社の債券フロントシステムは、銀行、証券、政府系運用機関など多数のお客様に採用いただいている業界シェアNo.1債券フロントシステムです。

金融フロントシステム開発


金融業務およびシステムコンサルティング


金融工学分析サポート


・金融業務特化型CRMソリューション


  

 



あまり人と会わなかったことが良かった

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経営者には、交流会などを通じて人脈を作ることに熱心な人と、できるだけそういうところには出ないようにして、地道にコツコツと社内で仕事をするタイプがいます。 私自身は大和証券時代と起業後3年目くらいまでは前者。 そしてそれ以降は後者になっています。

私の場合は、経営者として何をなすべきかがわからなかったというのが、人に多く会おうとする理由でした。 しかし、単に多くの人に会うだけでは意味がありません。 ただ、後者になったといってもプレビの取材は続けていますし、価値があります。 一人よがりにならないようにしたいですし、自分よりも優れた経営者に会うことで謙虚な気持ちになれますし、学ぶ姿勢はいつまでも忘れたくないからです。

ステージによって変わってくるものかもしれませんし、人それぞれのスタイルの違いかもしれませんが、人に会いすぎないというのは大事なことだと思います。




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〜成功するベンチャー経営 経営者として成すべきこと〜

インテルジャパンの元会長であり、現在傳田アソシエイツ株式会社代表取締役社長およびLRの社外取締役でもある傳田社長を講師にお招きし、「ベンチャー企業が成功するための条件」というテーマでセミナーを開催致します。 LRの役員向けを想定していますので、本格的・実践的な内容になります。 LRの役員全員と一緒に受講することもひとつの特徴でもあります(笑)。 (コメント:増永)

【講師プロフィール】
傳田 信行 氏(デンダ ノブユキ)

昭和46年4月インテル日本法人入社。
平成9年4月同社代表取締役就任。
平成13年3月同社代表取締役会長退任。
平成13年7月傳田アソシエイツ株式会社設立 代表取締役就任(現在に至る)
平成15年11月株式会社ライブレボリューション社外取締役就任(現在に至る)
対象
取締役以上限定とさせて頂きます。
日時
2005年11月29日(火)19:00〜21:00 時間厳守
軽食付き(サンドイッチ)・質問タイムあり
定員
30名(応募多数の場合は先着となります)
場所

株式会社ライブレボリューション本社
東京都港区浜松町スクエアStudio 17F (地図

講演料
5,000円(会費は当日、会場にてお願い致します)
締め切り
なお、応募の締め切りは11月18日となりますが、定員に達し次第プレビ上にて締め切りをご連絡させて頂きます。

ご応募が多数の場合は、先着とさせて頂きます。 予めご了承下さいませ。

■参加お申込み

参加ご希望の方はメルマガの送信元メールアドレスまで、件名に『セミナー参加希望』と書いて、お名前、社名、役職、メルアド、連絡先(電話番号)をお書き添えの上、メールしてください。

お送りいただいた個人情報の利用目的については次のとおりです。
(1) お申し込みいただいた講座の運営および、それに必要な連絡
(2) 個人情報に不明な箇所があった場合等の確認のための連絡

 

 
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2005年6月30日、読者数が13万人を超えました。
2005年4月30日(土曜日)22時よりラジオJ-wave(81.3FM)の「daiwa Make IT 21」にゲストとして生出演しました。
2005年3月6日、TBSテレビ『サンデージャポン』(10時〜)にて発行者が紹介されました。
●2005年1月26日、「増永読了本コーナー」を新設しました。
●2004年7月6日、『PRESIDENT INTERVIEW』の記事をドリームゲートへコンテンツ提供を開始しました。 プレビの読者を含め29万人以上へ配信されます。
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●本編の発行は祝日を除く月・水・金。 PR号(全面広告)の発行は火・木となります。
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増永読了本コーナー



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【増永】 現在のような上場会社として成長されるまでには、金子社長としてなにか転換点となるようなことはございましたか。

【金子】 社長個人としては、あまり人と会わなかったことが良かったと思っています。 7年前と現在とでは、やっていることは何も変わっていませんし、考えていることも基本的には変わりありません。

ベンチャーの社長の方って、よくいろいろな方と会ったりして、何かしらコミュニティに参加していらっしゃる話を聞くじゃないですか。 私はそれを一切やってきませんでした。 まぁ、「引きこもり」って言っているんですけど(笑)。

他人のいいアイデアや感性などを聞いて勉強している時間があったら、自分の頭で必死に考えていこうと思うんです。 他社の経営者から教わるならば、その前に社員なり現場なり、お客さまから教わりましょうという考えでずっとやってきました。 結果としてはこれが良かったんだと思うんです。 軸がぶれなかったということにもなります。

● 人に会わない理由というのは、ほかにもございますか。

考え方がどんどん先鋭化していく、純粋になっていく、ストイックになっていくというのはありますね。

それに社員と過ごせる時間を多く持てることが、非常に良かったと思います。

● 社員と時間を過ごすことは、非常に有益だと私も感じています。 金子社長は、どのように社員の方に接していらっしゃるのでしょうか。

当初、自分がプロジェクトリーダーをやっているときは、基本的に鬼軍曹系でした(笑)。 これはもう鉄拳制裁も辞さないくらいの勢いで、叱り飛ばしていましたし、私が近くに寄った瞬間に社員みんなが緊張して動けなくなったり・・・。 話しながら泣き出してしまう社員もいたぐらいでした。 そのぐらい怖かったんです。

それから徐々に自分がプロジェクトから引いた立場となって見ていくようになり、今度はできるだけ社員のいいところを見つけていこうと思ったんです。

しかし、現場のリーダーには「ばんばん怒れ」って言っています。 私みたいにちょっと引いた人間が、場合によってはフォローを入れる。 そういう立場に自分の位置づけが変わってきました。 ですから最近入社した社員にとっては、あまり怖いイメージはないかもしれませんね。 昔からいる社員にとっては、「すごい怖い」というイメージがありますけど。

いい人材を見つけ、作るべきものをきっちりと作って、お客さまに納めていけばこれだけで確実です。

● そうなんですか。 これまでに取材をしてきたなかで、金子社長のような「人に会わない」というのはすごく珍しいタイプですが、ほかにも独自の考えなどはございますか。

そうですね、この会社を本質的にどういう会社と思っているかといいますと、最近は“マーケティング主体”の会社ではなくて、“オペレーション”の会社だと思っているんです。

インターネット系の会社さんによく見られるように、自分たちがいるマーケットが非常に小さいマーケットだったりしても、将来的にどう大きく成長するか分からないからこそ、可能性もあるわけで先頭バッターとして存在することが重要になってきます。 だから、いちばん最初は赤字を出しても仕方ないし、ベンチャーキャピタルさんがガバッとお金を入れてくれたりもします。

まずは、先頭バッターとして市場に入って、それから市場が思い通りに伸びてくれるかどうかに依存していますよね。

そうしたビジネスを展開されている会社さんは、最近特に多いと思うんです。 おそらくこうした人たちというのはいろんな方々に会って、ある意味嗅覚を働かせていると思います。 当然、これもすごく重要です。

では、私たちは何をやるかというと、自分たちのいるマーケットが成長することを期待して、会社の成長を規定していないんです。

現在の金融のフロント領域をシステム化することは、事業ドメインで言うと、このマーケット全体は500億ぐらいしかないと思っているんです。

今期で45億ぐらいを目標にしているので、まだ10%。 これを15% ・20%・30%取ってもまだ150億ぐらいです。 こういう形で500億マーケットが今後、1,000億、1兆円になりますというバラ色のストーリーはどこにもないんです。

2007年3月期までに投資家には、60〜70億を売り上げますという約束を2,3年前に交わしたんです。 仮にも500億のマーケットが400億になっても、確実に15% のシェアをとれば、60億いくんですと。

本質的に私たちの努力とやり方が間違っていない限り、絶対取れます。 基本はここなんです。 1個1個は、ほかの外部要因にあまり依存せず、自分たちの努力だけでいけます。 そのためにどうやってオペレーション=運営をしていくべきか。

いい人材を見つけ、作るべきものをきっちりと作って、お客さまに納めていけばこれだけで確実です。 こうした基本的なことができている会社がものすごく少ないんですね。

ですから、マーケットが拡大する必要はありません。 この市場のシェアが高まったら、また同じように別の市場に入り、きちっと自分たちがやっていく。 こうして確実に1個1個制覇して、1番になっていけばいいかな。 そういう意味で、オペレーションの会社なんです。

● 次のマーケットを見極める際に、金子社長は何をいちばんに見ていくべきだとお考えでしょうか。

マーケットの拡大の可能性とか、需要動向ではないんです。

まずは、社内で何が起きていて、どんなスキルを持った社員が集まっていて、足りないのはどんな人材なのか。 こうしたことをきちんと見ていかなければいけないんです。 あるいは、1個1個のプロジェクトでどんなことが起きていて、お客さまが本当にハッピーになってくれているのかと。

ハッピーになっていたら、間違いなくリピートがきますよね。 オペレーションに重点を置いている会社ですから、会社の規模が上がることで、オペレーション能力がさがれば、明らかに成長スピードも落ちてしまいます。

逆に、オペレーション能力が徐々に上がっていけば、経験値が上がって、成長スピードが上がっていくのも確実です。 外部の要素には引きずられることはありません。

【続く:3/5】

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恋に落ちた瞬間


入学式当日。

クラス分けの表がはり出されたボードを見上げると「1年6組」と書かれたところに私の名前がありました。 今でも「新校舎」と呼ばれているのかはわかりませんが、当時最も新しかった建物の1F、入り口から見て一番手前に1年6組の教室はありました。 ここから私の高校生活が始まったのです。

教室の窓から外を眺めると第二グランドや裏門に続く急な坂道、そして桜並木が見えます。 私は毎日この坂道を自転車で通っていました。

その反対にあたる廊下側の窓に目をやると、弓道場と体育館が見えます。 あまり立派だとはいえない体育館でしたが、青春の思い出が一番詰まっているのはここだったのかもしれません。


入学してから最初のイベントは奈高オリジナル実力テスト。
約500名にも及ぶ一年生がこのテストを受けました。 奈高に集まった生徒は奈良県のトップクラスの学力を持っています。 果たして私の実力はどれくらいなのか?

この実力テストで自分自身に関する意外な事実を知ることになりました。

わずか数日後に実力テストの結果が出ました。 成績表に書かれていた順位は500人中470番。

なんと、中学校時代はトップに近かった私が、後ろから数えたほうが早かったのです。 テスト中に体調が悪かったわけではありません。 ただ、「うーん、あんまりできなかったかも」とは感じていました。 とはいえ、これほどまでに順位が低いとは予想できませんでした。

この実力テストで判明したことは、受験勉強のときのように気合が入っている状態でしか高得点が採れないということ。 裏を返せば、受験で合格してしまえば勉強したことなんてスパッと忘れてしまうということであり、あれだけ猛勉強して身につけたはずのことが、わずか1ヶ月と経たないうちに無になってしまうということでした。 世間で言うところの実力になっていないということでした。

確かに私は、勉強しなくてもテストが出来るという人間ではありませんでした。 私が中学校時代のテストおよび高校入試のテストでいい点数がとれたのは、抜かりのない戦略と計画、それらを実行するためのひたむきな努力があったからでした。 ところが、そういったものがなくなると、あまりにもあっさり学力が低下してしまうことがわかったのです。

「己を知る」という意味で、受験勉強及び入試と、その後の学力の関係を知ることができたことは非常にプラスでした。 なぜならば、次のようなことを自覚できたからです。

1. 目的が達成されれば、過去のことはすっかり忘れてしまうということ。
2. 勉強すれば、学力的に高いレベルに到達できる。 しかし、受験が終われば著しく低下する。 何も努力しなくても勉強ができるという天才ではない。
3. 短期的な目標を達成することも大切だが、より重要なのは長期的な目標を立てるということ。 なぜならば、目標がなければ学んだことを忘れてしまうから。 長期的な目標があれば、たとえ学んだことを忘れても、もう一度同じことを学びなおそうという意欲が沸く。


小学生時代はまともに勉強することがなかったので「よくできる」という実感すらありませんでした。 中学生時代には、最初から高校受験のために内申点を必要としていたため、3年間ずっと勉強し続けていました。 従って、勉強をやらない時期がなかった為に学力が低下するという経験もありませんでした。


この事実を知ったとき、私は考えました。

当時、何を考えたかというと、これらの事実を基にして高校生活3年間をどう過ごすかということでした。 そして、すぐに結論が出ました。

「1年生、2年生は勉強の手を抜こう。 だが、3年生では受験勉強を猛烈にやろう」

私は、高校最初の実力テストから貴重な示唆を得ることができたのです。

なぜ3年生まで勉強に力を入れないのか?それは大学入試には「内申点」が必要ないことが大きく関係しています。 つまり、高校での中間・期末テストで何点を採ろうが、大学入試には全く響かないということでした(推薦入試を狙う人は除く)。

それから、実は中学生時代の勉強で体験したのですが、復習するサイクルも考慮すると、私の記憶力はどうも1年くらいしかもたないということがわかったからなのです。 従って、3年生になる前までに勉強に力を入れたとしても、肝心のテスト本番には影響がないということを意味します。 1年生、2年生のときの勉強は、無駄とは言わないまでも必要性もそんなに高くないと思いました。 そういう意味では長期的な視点から言っても、他のことにも時間を使うべきだと思いました。

まだ先の話になりますが、その後の私は3年生になるまで、成績も学内順位も低空飛行を続けます。 にもかかわらず余裕でした。 「やればできる」という自信があったからです。 無駄な努力はしないに限るのです。 努力することが無駄なのではなく「無駄なことに努力すること」が無駄なのです。 必要な努力は大いにするべきです。

そこで私は楽しく部活をすることにしました。

中学ではサッカーをやっていましたが、結構大変でしたのでテニスにしようかと思いました。 しかし、テニスも部活だと本気でトレーニングもさせられそうに感じました。 もし、途中で勉強に打ち込む必要が出てきたとき、逆に足かせになる気がしました。


そんな私が高校で選んだ部活はサッカー部でもテニス部でもなくバドミントン部。 中学時代は正直、ミーハー気分でサッカー部を選びました。 高校時代もミーハー気分でテニス部を選ぼうかと考えました。 しかし、先にも述べたようにみんなが本気で取り組んでいそうだったのでやめました。 そこで、あまりよくわからないけれども公園で楽しげにバドミントンで遊んでいる人達を思い出して、「これはいい!」とバドミントン部を選んだのです。

それまで本気でやったこともなければ、本気のプレーも見たことがなかったバドミントン。 本当に安易な気持ちで始めてしまいました。 ところが、このスポーツはイメージ以上にハードなスポーツで、意外にも面白かったのです。

こうして、1・2年生の時には本気で勉強しないことと楽しくやれそうなバドミントン部に入ることが決まり、私の高校生活の方向性が定まりました。

1年生は全部で12組までありました。 新校舎には1組から6組が入っており、残りは旧校舎。 7組〜12組の学生達とは同級生にもかかわらずほとんど交流がありませんでした。

新校舎は、その建物の構造上、4組と5組の生徒達が教室にたどり着くためには私の教室の前の廊下を通らなければならないつくりになっていました。

入学してから10日ほど過ぎた放課後、授業を終えた4組と5組の生徒達が、6組の前の廊下を笑いながら過ぎてゆきます。 私はこれから楽しくバドミントンをすることになるであろう体育館を自分の座っている席からぼーっと眺めていました。 そんな私の目にも彼らの笑顔が映り、開放気分の明るい声が耳に届いてきます。

特別な何かを望んでいたわけでもないいつものひと時、特別何かが異なるということもない見慣れはじめた放課後の風景。

ただひとつだけいつもと違っていたのは、二人の女の子がおしゃべりをしながらこちらに近づいてきて、すぐ目の前の廊下を通り過ぎていったこと。 当然、会話に夢中になっている彼女達は私のことなど気にも留めずに遠ざかってゆきます。

ところが、ぼーっとしていたはずの私が、不意に視界に入った二人の女の子のうちのひとりに目を奪われたのです。 紺の制服と長い髪のすらっと背の高い女の子の姿に。

「あの女の子は何組だろう?」

その日から学校に通うことが楽しみになりました。 学校の登下校の時も、授業の合間の10分の休憩の間も、バドミントンをやっている体育館の中でも、彼女の姿を見かけるだけで心臓がドキドキしました。 こんな気持ちになったのは生まれて初めてでした。

3年生になるまで勉強には本気にならず、入部したバドミントン部にも本気にならないと決めていた私。 どこか冷めたところのある私が本気になったのは彼女のことでした。


彼女のクラスが気になった瞬間、あれは私が「恋に落ちた瞬間」でした。




起業家物語 第10話完 増永





【編集後記】

弊社のオフィスにて、傳田社長による講演会・勉強会を開催します。 いつも社外取締役としてご指導していただいてます。 インテルでの経営を実体験を元に語ってくださるので、重みが違います。 同社の日本法人を売上高3000億円に育てた方は一味どころか次元が違います。 ぜひ、更なる高見を目指したい方はご参加ください。 一緒に勉強しましょう!

 
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