
自分の想いというのがタイミングを上手く引っ張り込んだ

プレジデントビジョン初の上場企業、株式会社エルゴ・ブレインズの井筒会長兼社長の登場です。
企業を急成長させ、上場まで持っていった社長に学び、この貴重な追体験をぜひ、読者の皆さんにも味わっていただきたいと思います。
これから起業したいという方、企業を大きくして上場まで持っていきたい方は必見です。

【増永】 プロフィールと起業の経緯をお願いいたします。
【井筒】 私は京都で生まれ育って立命館大学の経済学部を卒業しました。
卒業後は西武百貨店に、そのあとは広告代理店を経て、最後は第一企画という今のADKで仕事をしてきました。
一貫していわゆる企画及び制作を手掛け、最終的には第一企画でメディアミックスも含めたマーケティングをやってきました。
起業のきっかけというのは、そういう広告等の制作、企画を行ってきたことと、西武百貨店にいた頃からパソコン通信というのをかなりやっていまして、その中でメールというのは非常に便利だということを実感しておりました。
あとはいわゆるデータベースマーケティングといった顧客管理のシステムですね。
それとメールというものを組み合わせると面白い事業ができるだろうということは、かなり前から思っていました。
しかも日本でやっている所もほぼないということと、前から起業したいという意欲が比較的に強かったということ、そして、ネタとして面白そうですし、自分でもできるかもしれないということで起業しました。
● 御社の事業内容をお願いいたします。
いわゆるデータベースマーケティングを電子メールで行うオプトインメール(R)事業です。
事前に企業からの広告等の情報メールを受け取る事を承諾された方のリストが、現在、弊社で210万人分程あります。
(2003年5月現在)
我々は承諾していただいた方たちの詳細なデータを取っておりまして、それをクライアントさまに自由に検索をしていただいて、クライアント様が一番必要とする対象者を絞り込んでメールをお送りする、「DEmail」という事業が大きな柱のひとつです。
もちろん個人のプライバシーデータは一切外には出しておりません。
例えば、「こういう属性の人に3万通送りたい」というのであれば、弊社はそのデータに該当する3万人の方に対して、我々のシステムで電子メールを送ります。
簡単に申しますと、弊社はインターネット上で電子メールを使ったダイレクトメールの事業を行っている会社ということです。
また、その事業に加えて、弊社会員のために作られた「マグスタ」というHTMLメールマガジンをスタートさせました。
約210万人の会員の中で「車が好きな人」というのは、60万人から70万人のデータがあります。
その人達に対して車の情報を、編集してカーマガジンをメールでお送りする。
クライアントの方には、そこに広告を入れていただき収益を上げるという、いわゆる電子出版に近い事業を展開しています。
「マグスタ」は今年から本格的にスタートを切りました。
3つ目としましては、会員の方にアンケートや調査をインターネット上で行う。
「ターゲットリサーチ」という事業です。
弊社はこの3つの事業を行っています。
根本的に、データベースと電子メールというプッシュ型の媒体を持っていますので、その2つの強みを活かした事業展開を行っているということですね。
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自分で独立してビジネスをやりたい、自分の会社を持ちたいというのが非常にありましたね。
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● 210万人というのは凄い数ですが、そこまで急成長された要因というのはございますか?
一つは広告畑の経験上、やっぱりインパクトがあるものが必要だと考えました。
当初の頃から「1000万円が当たる」というキャンペーンを実施していましたので、それがアイキャッチになり効率良く集められたのではと思います。
またちょうどネット広告の勃興期に当たっていたので、大体会員数が30万人ぐらいの時期から広告が入り出しました。
そんな追い風もあり比較的早く収支をトントンに持っていけました。
資金源としましては、ベンチャーキャピタルさんから3度ほど出資を受け、そのお金を活用しながら、キャッシュフローがプラスになって上場にまで至ったという形ですね。
● 話は戻りますが、もともと起業したいと考えられていたようなんですけれども、何か考えるようなきっかけはありましたか?
考えているうちにというか実務経験上、媒体というのは非常に面白いし、インターネットと組み合わせればシステマティックに展開でき、尚且つそこにコミュニケーションが生じていく、非常に面白い場かもしれないという事で独立したわけです。
また、当時40歳になる前でしたので、体力的なことも考えた上で、タイミングと自分の想いが上手く合致して、さらにそこにもう一つ、幸いにして、いわゆるネットバブルというのがあって投資環境が非常よかったのですね。
弊社はジャフコさんがメインのVCだったんですけれども、ジャフコさんが我々のようにほとんど実績のない段階の会社に対して、投資をしてくれるというのは非常に珍しかった。
有難い時期、良い時期に起業が出来たということですが、それは自分の想いというのがタイミングを上手く引っ張り込んだのかなという感じはありますね。
【続く:1/4】

革新的リーダーに必要なリアリティー溢れるビジョンを示す能力
リーダーは常に革新的であらねばならない。
特に今のような変化が要求される時代であれば、なおさらのことである。
しかし、リーダーにとって、革新とは組織の反発を招く困難な事業ともいえる。
16世紀のイタリア思想家にマキャベリがいる。
彼の名前は「目的のためには手段を選ばない」を意味する単語「マキャベリズム」の語源にもなっているが、そんな彼が著作「君主論」の中でこう述べている。
リーダーにとって、新秩序を打ち立てることほど、難しい事業はない。
このような事業は実行しても成功は困難であるし、運営面においても細心の注意を必要とする。
何故なら、革新を起こそうとするリーダーは、現体制でうまくやってきた全ての人々を敵にまわすからだ。
しかも、革新的リーダーに追随しようとしている人々にしても、リーダーに対してあまり気乗りしない支持をしただけの話である。
追随者が革新的リーダーに対して、中途半端な支持しかできない理由は2つある。
1つは、現体制を謳歌している人々に対する恐怖であり、もう1つは、人間の猜疑心である。
人間というものは、確かな経験を積むまでは、新しいことを本気で信じようとはしないのだ。
文末の「人間というものは、確かな経験を積むまでは、新しいことを本気で信じようとはしない」というのは、ある意味、真理である。
人間は概して保守的であり、昨日と同じように今日を過ごしたがる傾向にある。
革新には明るい未来がある反面、困難や痛みがつきものである。
マキャベリは同じ「君主論」の中で、こうも述べている。
「人間は、困難が少しでも予想される事業には、常に反対するものである」
この言葉もなかなか、人間心理をついている。
故に何か新しいことに取り組もうとするリーダーは、これらの反対をはねかえすだけのリーダーシップを発揮しなければならない。
では、具体的にどうすればよいのだろうか。
マキャベリの言うとおり、「人間は確かな経験を積むまで、新しいことを本気で信じようとしない」ならば、リーダーのなすべきことは、彼らに「確かな経験」以上のものを与え、方向性を指し示すことである。
そして、それはビジョンであると私は考える。
経験していない人間を本気にさせるほどのビジョン。
そういったリアリティー溢れたビジョンを示す能力が、優れたリーダーの資質の1つであるといえよう。

【編集後記】
北海道旅行の日程が決まりました。
といってもどのように周るかはまだ決まっていません。
8月3日から8月7日までの4泊5日という旅行になります。
私にとっては初めての北海道旅行なので楽しみです。
札幌でオフ会をしたいと思っていますが、何日に札幌に行くかを決めたら編集後記に書きますね。
レンタカーを借りての一人旅。
とっても楽しみです。
いつか全国の県庁所在地でオフ会を開く旅もしてみたいですね。
【目標】
7月中に読者数1万人!


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