株式会社ドリームインキュベータ 代表取締役社長 堀 紘一 氏 『 我々のようなプロフェッショナルの存在が重要 』
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株式会社ドリームインキュベータ 代表取締役社長 堀 紘一 氏
Today's PRESIDENT
2004年04月21日 vol.138

株式会社ドリームインキュベータ
代表取締役社長  堀 紘一 氏

我々のようなプロフェッショナルの存在が重要


株式会社ドリームインキュベータ


【事業紹介】

・ベンチャー企業インキュベーション
・大企業コンサルティング
・外資系企業支援
・技術シーズの事業化
・フィナンシャルアドバイザリー
・経営幹部育成塾 
・セミナー講師派遣

【著書紹介】

超人脈力』(講談社)

   

リーダーシップの本質』(ダイヤモンド社


   

知恵は金なり』(PHP研究所)

   
   

 




我々のようなプロフェッショナルの存在が重要

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能力もあり、才能もあり、やる気のあるベンチャー企業経営者であったとしても、やはり細かい事まで分かっているとは限らない。 経営にはいろんな要素があり、それぞれに専門家が存在します。 我々はもっとそのような専門家に相談し、サポートしてもらう必要があると思います。 そのためには、プロフェッショナルと上手に付き合うことを心掛けていく必要があるでしょうね。



『 プレジデントライブ in 大阪 』 開催決定!(参加申込を締め切りました)

日時:4月26日(月曜日)20時〜22時(19時半開場)
場所:新梅田シティ「梅田スカイビル」
    39階スカイバンケット「天風」
参加資格:プレビ読者、参加予定人数25名(ちょっと多すぎちゃったかな)
参加費:7000円(ごめんなさい、増えちゃいました。 )
会の趣旨:発行者・増永が大阪に出張しますので、せっかくですから読者の皆さんと一緒に飲みましょう&読者さん同士の人脈が広がって欲しいです、という飲み会です。 今回は前回の反省を活かして立食パーティー形式です(笑)。 一緒に夜景を堪能しましょう。


●プレビがファン(継続読者)が増えるメルマガ 消えるメルマガ
(高橋浩子著:明日香出版社:1500円+税)で紹介されました。
●プレビに関する記事が日刊工業新聞朝刊に掲載されました(2003年11月19日)
●広告に関してはこちらから
●本編の発行は祝日を除く月・水・金。 PR号(全面広告)の発行は火・木となります。
●2003年9月7日読者数が3万人を超えました。



【増永】 
ベンチャーを成長させる上での御社独自の取り組みについてお伺いしたいと思います。

【堀】 
今は30社くらいのベンチャーと関わっています。 ちょっと専門的に分類してみると、ベンチャーは「early」「middle」「late」といった3つのステージに大体分かれます。

earlyステージというのは文字通り初期段階という事で、極論すれば社員が5人〜10人、志や目的はあるんだけど、まだ目鼻も何もたっていないという段階です。 売上げも1億円や2億円といった感じでしょう。 決算上の最終的な損益は赤字だというような状態で、形は会社だけれども中身があまりなくて、会社といえるか言えないか微妙なところですね。

lateステージというのはもう半年後なり1年後には上場が確実である段階です。 既に主幹事証券も決まり審査もやっていて、業種業態にもよりますけれども、一般論で言えば経常利益が数億円はありますね。

middleステージというのはその真ん中です。 業種にもよりますが、社員数で何十人規模、塁損は残っているかもしれませんが、期間損益では1億円くらいの利益が出るようになっている段階です。

我々が果たす役割や貢献できる事というのは、このearly、middle、lateといったステージの違いで大きく違ってきます。

earlyステージの場合、「あなたが頭の中で考えているビジネスモデル自体は悪くないけれども、それではきちんとした企業には育ちませんよ」ということで、中にはビジネスモデルの見直しから指導していくこともあります。

middleステージになってきますと「もうちょっと顧客が欲しい」「さまざまなリレーションが欲しい」「新聞等媒体で取り上げてもらって、知名度を上げたい」といった類のearlyステージでは必要ないけれども、次の飛躍のためには必要だという新しい要件が出てきます。

そういう場面で我々は、その会社の商品やサービスを使ってもらえそうな会社の経営者を紹介したり、或いは媒体で取り上げてもらうように工夫したりしています。

lateステージになると、イメージ的には売上げが80億あって経常利益が6億円というような世界になります。 一応企業になってきていますが、更なる飛躍をするためには、創業時の経営幹部では力不足という事もあります。 そこで、上場してからの展開も見据えて優秀な人材の採用を手伝って欲しいという要望に応えていくことになります。

それから上場に関していえば、主幹事証券と上場予定会社の間には微妙な利害の対立がありますので、それを調整していく必要もあります。 たとえば証券会社にとっては公募価格を安くしたほうがいいんですよ。

公募価格と初値を比較したときに初値のほうが大きければ、これまで損をさせてきたお客さんに割り当てた公募株で利益を補填できますから。 そうすると営業マンが営業しやすくなるんですね。

一方、発行会社の方から見れば、発行する株数が同じなら、公募価格によって調達できる金額が違ってきますので、公募価格を高くしたいわけです。 ところがこの両者の間には大変な不公平が生じています。

証券会社の方は一年間に10社も20社もIPO(株式公開)を手がけていますから、理屈も分かれば経験値もあるわけです。 逆に上場予定会社の社長はこれから生まれて初めてIPOするんです。

ですから証券会社から「こういう具合にやってます」とか「こういう理屈でやっています」とか言われて、「なんか変だな」とは思っても、どうやってそれに反論したらいいのか、或いはどう言えば証券会社の考え方を変えさせることが出来るのかということに関する経験や知恵がほとんど無い場合が多いのです。

我々はそういう場合でも、証券会社との間に入って「おっしゃる事もわかるけれども、ちょっと違うんじゃないですか」と説明やアドバイスをするわけなんです。 たとえば「こういう計算をするとこの会社の適正公募価格というのはこういう事になるでしょうし、仮にこの公募価格で公開したとしても初値はこうなるでしょうから、証券会社さんもお客さんである投資家さんも上場予定会社さんも喜べるじゃないですか。 だから、そこまで下げなくてもいいんじゃないですか」という具合に調整を行っています。

こういうのは、僕等からみるとそんなに大変な作業ではないんですけれども、IPOする会社にとっての金銭的メリットでいえば簡単に5億10億と変わってきてしまうような話なので、大変有難がられるんですよ。

このように、支援しているベンチャー企業のステージがどこであるかによって我々が果たす役割も変わってきます。 ただ我々は、どちらかというと常に経営トップの立場から考えて、その会社に足りないものを補充しています。

 
たとえば、アメリカとの交渉をする時には契約専門の弁護士さんがいます。 株主総会では、株主総会専門の弁護士がいるというように全部使い分けるんですよね。

もう一方では、ちょっとおこがましい言い方になってしまいますけれども、正直言って「教えてあげる」なんです。

我々がおつき合いしている経営者の方々はやる気もあるし有能だからこそベンチャーを育ててくる事が出来たのでしょうけれども、たとえば40歳の人なら、40歳では経験していないようなことや知らないことも山ほどあって、うまく経営するにはこれから覚えなければならないことがたくさんあるわけです。 そうしなければ会社は一段と大きくなれないということなんですね。

ですから、ステージによって違いますけれども、それぞれのステージで必要な支援というものをやっていくと。 幸いなことに、うちの会社の場合は本当の意味での技術者、つまり「単に、大学の工学部で修士号を取りました」という人ではなくて「アメリカの研究所に7年いました」とか「工学博士もとりました」というような技術者が6、7人いますし、公認会計士やCPAの資格持った人が何人もいます。

そういう意味ではベンチャーキャピタルと違い、それぞれの専門領域での知識・経験を持っている人がいる上に、私自身が経営コンサルタントを四半世紀20数年やっていますし、さらに、私とずっと行動を共にしてきた人が何人もいますので、経営コンサルティングもできると。

それら3つのドリームインキュベータ独自の特徴を上手く組み合わせています。 弊社の場合、弁護士さん一つとってもかなりいろんな弁護士さんを場面場面に応じて使い分けています。

たとえば、アメリカとの交渉をする時には契約専門の弁護士さんがいます。 株主総会では、株主総会専門の弁護士がいるというように全部使い分けるんですよね。

ベンチャーは、弁護士といっても一人の人に全部頼んでしまいがちです。 そこで弁護士さんが「これは得意じゃないんですけれど」とはっきりいってくれればいいんですけれども、弁護士さんというのは向上心があるから、いいチャンスだと思ってついトライしてしまうんです。 分野によって未熟なのに手掛けてしまうわけです。

その結果「こんなんで契約しちゃったら大変だな」というような契約書で契約してしまったりすることがよくあります。 僕等プロフェッショナルから見て背筋が寒くなるようなことを知らないが故にやってしまうんです。 よく言えば大胆、はっきり言えば無知、無謀なことが結構ありますよね。

そういうことを避けるため、弁護士の方に失礼のないように「先生は専門分野はどちらですか」とお伺いして、経験がない分野でしたら「この分野を専門に担当している弁護士さんにお願いしてもいいですか?」と話をさせていただきます。 弁護士の方ですから、めちゃくちゃな方はそんなにいませんからまずは「それで結構です」といってくださいますよね。

でも、もしこれを社長が弁護士さんに直接話したら相手は「いや大丈夫ですよ、できますから」なんて話になって、あとで大きな怪我をする例がたくさんあります。 それから公認会計士事務所についても、誰もが名のある大きな事務所に頼めばいいと思いがちです。

ところが、はっきりいってベンチャーが名のある大手の公認会計士事務所に頼んだとしても、最初の契約時にはパートナーが来ると思いますが、あとはまだ公認会計士歴3年くらいの若い人が中心になってしまいます。

それはけっして悪い事ではありません。 彼らとて資格を持っているわけですから、ただ決まりきった決算書を作るのでしたら出来ますけれども、実際には経理・財務面でいろいろなキメ細かいアドバイスが必要なはずなんです。

ところが、どんなに頭のいい方でも、公認会計士歴3年くらいじゃ分からない事がたくさんあるわけです。 ですから、私に言わせれば公認会計士であれ弁護士であれ、一人で用が足りる会社なんてありえないと思うわけです。

では何人とも顧問契約をしなければならないのですかということになる。 でもベンチャーにはそんなお金はありません。 そりゃそうでしょうと私は言うわけです。 要は使い分けが大切と言いたいわけです。

使い分けをする際には誰がどの方面に強いのかということ、その人にどう頼めばいいのかということ、お願いする時の適正価格はどのくらいなのかということを知っていなければなりません。

だからこそ、我々のようなプロフェッショナルの存在が重要なんですよ。 我々の周りには公認会計士なり弁護士なりがたくさんいて、それぞれがそれぞれ専門の眼でベンチャーのかわりに見極めてあげることができるというわけです。

お医者さんだからといって、耳鼻咽喉科の先生にお腹開いて手術をしてもらうなんて無謀だと思うんですよね。 外科医といっても最近は細分化されてます。 肺がんなら肺がん専門の医師、乳がんなら乳がん専門の医師に診てもらうというように、ビジネスの世界でも、専門家を適切に使い分けていく必要があるのです。


【続く:3/6】


2年前、サラリーマンから戦略系コンサルタントとして独立起業を果たし、
2年後の現在、コンサルタント・ベンチャー企業経営者・不動産オーナー・事業投資家と4つの顔を得て、サラリーマン時代の年収をわずか2年で9倍にした道幸武久が、全国のサラリーマンたちに贈る「年収3倍、成功への道」!!

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艱難汝(かんなんなんじ)を玉にす


戦国時代、尼子氏の家臣であった山中鹿介は次のように祈っていたという。

願わくば我に七難八苦を与え給え

ここでいう七難八苦とは、七つの難儀と八つの苦しみのことであるが、つまりは「この世のすべての苦悩」を指している。

山中鹿介はなぜ、このように祈ったのか?それは、困難に出会うたびに、それを乗り越えられる力があるかどうかを試す事が出来るということと、努力して困難を乗り越えることによって自己改革を促す事が出来るからである。

自分の中にある隠された能力なり、新しい能力なり、魅力なりを引き出すためには、ある種の困難を経験する必要がある。 だから、山中鹿介は極限まで自分の可能性を引き出すべく、七難八苦を自分に与えるよう祈ったのである。

自分が出来ることだけやっていることは非常に楽であり、ストレスもたまらないだろう。 しかし、そこに大きな成長を期待する事は難しい。 逆に誰しも、困難を克服した体験から多くを学び、自己成長を実感する事が出来たという経験があるに違いない。

艱難汝(かんなんなんじ)を玉にす

という諺があるが、まさに、我々は困難に直面し、それを乗り越えるたびに磨かれているといえよう。

とはいえ、誰しも困難に直面する事を恐れる。 自己成長につながることは分かっていても、大きなリスクをとることを恐れたり、慣れた生活スタイルを手放すことを恐れてなかなか挑戦する事が出来ない。

私自身、起業してからさまざまな困難を克服してきた。 非常に些細な問題から、人生の根幹に関わるほど大きな問題まで。 そのたびに私はビクトル・ユーゴーの言葉を思い出す。

大きな悲しみには勇気を持って立ち向かい、小さな悲しみには忍耐を持って立ち向かえ

辛いことはたくさんある。 それと同じく悲しいこともたくさんある。 どんな場面に遭遇したとしても、強い心を保たなければならない。 その強い心から勇気と忍耐が生まれる。

もちろん、誰もが強い心を持っているとは限らないし、私自身もどうかと思う。 もしかしたら、強くないからこそ、ビクトル・ユーゴーの言葉を頭の中でつぶやいているのかもしれない。

起業を目指す人であれ、既に経営者として独立している人であれ、その他の人であれ、自分の可能性を追求したいと思うならば、敢えて困難に身を投じる覚悟が必要であると思う。

たとえ祈らずとも、人にはさまざまな困難が付きまとうが、それを乗り越えた人間は必ず成長し、たくましくなり、まわりからも信頼されるようになる。 もし、あなたに大きな困難が訪れたとしても、その人に乗り越えられない困難は訪れないから、前向きに戦って欲しいと思う。


【PV TODAY 増永



サラリーマン時代から経営者になることだけが成功と思っていた私は、学生時代を含め、自らを成功に導くための自己投資額1千900万円、その過程で出会った多くの成功したメンターからは、自己投資額を上回る価値の教えを頂きました。
そんなメンターたちとの出会いが、さらなる成功へと私を導いてくれたのです。

-------------- 道幸武久(31歳)  http://www.syokatu.com  -------------



【編集後記】

4月26日から出張でGWもあるということもあり、5月7日号まで休刊とさせていただきます。

【休刊予定日】
・4月26日
・4月28日
・4月30日
・5月3日
・5月5日

【再開予定日】
・5月7日

ゆっくり実家に帰って読書します(笑)。 もちろん、充電も。 みなさんもGWを大いに楽しんでくださいね!

【2004年のスローガン】

ヤリキリ

【目標】

2004年6月末までに読者数5万人を超える。
2004年6月末までによりクオリティーの高いデザインに変更する

【ミッション】

プレジデントビジョンのミッションは、一人でも多くの起業家や優れた経営者を生み出すことに貢献し、社会をよりよくしていくことです。

【お願い】

これからがんばろうという人が周りにいたら、このメールを転送していただきたいです!

【配信日】

本編の発行は祝日を除く月・水・金。 PR号(全面広告)の発行は火・木となります。







プレジデントビジョ
ンに登場した社長へのご質問があれば下記から投稿してください。 発行者が読者の皆様にかわって登場社長に質問いたします。 なお、非常にお忙しい方々だと思いますのでご質問に対しての回答は保障しかねます。 ご了承ください。 なお、質問に対する応えは、メルマガ上か「ご意見・ご感想」による紹介という形でさせていただきます。 (社長への質問とご意見・ご感想を下記から投稿できます)

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発行者 株式会社ライブレボリューション
代表取締役社長 増永 寛之
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