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経営者向けメールマガジン「プレジデントビジョン」
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2013年6月21日 vol.1208  
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データセクション株式会社
代表取締役社長 澤 博史 氏

お客さまにも「愛情」、社員・仲間にも「愛情」という気持ちを

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プレジデントインタビュー

お客さまにも「愛情」、社員・仲間にも「愛情」という気持ちを


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【増永】 これまでの経営上の苦労もたくさんあったかと思いますが、特に苦労した点などあれば教えてください。

目標にしているのは、世の中にイノベーションを起こすことです。かつ、世界に通用するグローバルカンパニーをつくりたい。そのきっかけが、どうにもまだ掴めていないということが、いちばんの苦労でしょうか。

まったく掴めていないというわけでもないのですが・・・まだ成し遂げられていないんですよね。進んでいる方向は間違っていないと思っているのですが、実際はできていない―このもどかしさも、なかなか辛いものです。しかし、いつかそれを引き寄せたいと思っています。

● 澤社長の目指すグローバルカンパニーとは、具体的にどのような会社になるのでしょうか。

分かりやすく言えば、日本の売上が半分以下になり、かつ時価総額1,000億円規模の会社ですね。ちなみに、1,000億円というのはあくまで目安なのですが、1,000億円の時価総額がある企業は社会のインフラと言えるだろうということです。

もちろん、すぐに実現できるような簡単な話でないことは重々承知しています(笑)。ただもう少しでうまくいきそうなのに、それができていないことのジレンマに悩んでいる感じです。

● そうしましたら、澤社長のおすすめの本などあればお願いします。

ジャンルとしては歴史小説、特に戦国時代を扱ったものがすごく好きで、司馬遼太郎さんや堺屋太一さんの本はよく読んでいます。なぜそういったジャンルに興味があるかというと、群雄割拠した戦国時代と今のIT産業の構造に類似点があるように思うからです。

たとえば私なんて小大名のようなものですが(笑)、その中で領地を拡大しないことには、部下もついてきてくれないので、そのためにも一生懸命頑張るとか・・・特にベンチャー企業は売上が伸びるなど、目に見える成長がないと社員は納得してくれないのが現実ですから、そのあたりが似ていると思いませんか。

やはり伸びている・成長している環境を作っていかないと、社員はついてこない、もしくは他社と組んでいかないと生き残れないとか・・・戦国時代と今のIT産業の環境はすごく近しい感じがして。そういう視点で読むので、特に戦国時代の歴史小説が好きです。

● 戦国時代の中で特に好きな人物はいらっしゃいますか。

真田幸村や山中鹿之助になります。山中鹿之助についてはなかなか渋いチョイスかもしれません。

個人的な意見となりますが、人生は成功だけがすべてではない。プロセスの中で自分自身満足・納得できるかどうかが、いちばん大切であると思っています。

そういう意味で、真田幸村は小大名だけれど、関ヶ原の合戦では大軍を引き連れた徳川秀忠を迎え撃ち、少数の真田隊が勝り小さな城を守りきりました。最後の最後まで知力も使い勝利をおさめているあたり、結果だけでなくプロセスも重視した生き方にも捉えることができ素晴らしい生き方であるように感じます。

真田幸村については、大阪夏の陣で亡くなったと言われていますが、彼には多くの影武者がいたとの説もあり、本当のところは分かりません。

いろいろと上手く振舞って大成功をおさめる結果ももちろん大切ですが、彼のようにあるべき姿を貫いて振舞っていく姿も、生き方として素晴らしい。きっと彼が死ぬとき、自身の人生に満足していたのではないかと思います。

生まれてきたからには、死ぬときまで自分がどこまで一生懸命生きることができるか・・・ここが大事だと思うんですよね。常にそれは私も大切にしていて、こうした人生観をもってこれからも生きていきたいと思っています。

だから大成功することも大切ですが、それよりも自分自身が死ぬときに、「自分の人生は幸せだったな、これ以上はないくらいに頑張ってきたな」―そう思える人生を過ごしたいです。

● 好きな言葉があれば教えてください。

先ほどの「三方よし」もそうですが、それ以外にも「愛」という言葉も好きです。直江兼続の大河ドラマで流行る前から注目しており、当社のホームページをご覧いただければ分かると思いますが、「愛」を前面に押し出しています(笑)。

ちなみに、この「愛」は自分が社員に指示をだしたのではなくて、社員が勝手に「愛」と書いてくれたんですよね。少し恥ずかしかったのですが、社員が書いてくれたので「まぁいいか」とそのままにしています。

なぜ「愛」にこだわっているかというと、「三方よし」に通じるところもあるからなのです。お客さまにも「愛情」、社員・仲間にも「愛情」という気持ちを大切にしていることの表れになります。ではここでいう「愛情」とは何か。

たとえばお客さまに、必要のないものを値引きして安くして購入してもらうとか、接待をたくさんして売上にこぎつけるとか・・・こういう手法は、私自身が大嫌いなんです。

お客さまとは、常にフィフティフィフティ、対等な関係であるべきだと私は思っています。これはお客さまとの関係だけに限らず、上司と部下でも同じだと思うんですよね。

なぜなら、上司と部下の関係の場合、上司は部下が働きやすい環境を与えて、働き続けてもらうことを思い、そして何とか成果を上げてもらうために教育などマネジメントをしています。これに対して部下は、結果を出そうと必死で仕事をする。

お互いに相手を思って行動する、こうした関係であるべきだと考えます。経営者と社員も同様です。売る側と買う側ももちろん同じ。買う人が満足できる商品を提供できたなら、買う人は「買ってやった」とならないですよね。そういった関係にしないといけないということです。―そういうポリシーをもって経営をしています。

私たちから購入することによって、その人が幸せになれる姿を生み出すことが、売る側としての責務であるのです。これが私たちの基本的なポリシーであり、ひとことで表すと、「愛」なのです。

ただこれが、偽物の愛・・・たとえば接待づけにしてしまうとか、一見お客さまのために尽くしているようにしていても、そこには単に自分たち本意での思惑しかないとか、そういうのは困りますよね。常にいつもお客さまの事業を考え、成功するためにはどうすればいいのかベストを考えること。この考えをベースにして、お客さまとの関係を継続していきます。これが私たちのいう「愛」なのです。

● ありがとうございます。では最後に、御社のビジョンをお願いします。

上場を目指しています。とはいえ、上場することが目的ではなく、まず1つの手段であると考えているんです。そして、グローバル展開へとつなげていきます。国外での売上が全体の半分以上を占めるようになることが、まずは目標でしょうか。そういう環境を作り上げていきます。

そしてもう1つ。各企業さんにおいて、ソーシャルメディアが自社の売上向上になくてはならない存在に仕立てあげること。今の社会では、100社の企業があるとするとソーシャルメディアに関心を持っている企業は30%ほどと言われています。

そして実際に当社のお客さまになっている割合は、約20%。このうちソーシャルメディアを有効活用できている企業は、1%〜3%といった世界です。

この数%の数値を、近い将来は2桁までもっていきたいと思っています。まず多くの企業さんに使っていただくことがベースであり、私たちの社会的責務であると認識しているのです。そこを固めてから、世界へと目を向けていきます。

【完:5/5】


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【プレジデントプロフィール】

澤 博史(さわ ひろふみ)

1991年、大阪市立大学理学部を経て、大手電機メーカーに入社。

B to Cポータル(@niftyポータル)やB to Eポータル(B-Front)等のインターネット系のサービス開発を実施するなど、プログラミングから新規事業開発まで幅広い業務経験を持つ。

その後、大手総合商社を経て大手事業投資会社にチーフプロデューサー(統括部長相当)として入社。

ベンチャー会社への事業投資、企業のビジネスプラン作成から新規サービスの立上げ、M&A等に従事。

2008年、株式会社イーライセンス社外取締役に就任。

前職時代に、橋本、池上と共同でCGMを活用した傾向分析サービスを開発した経緯から、2009年データセクション株式会社の代表取締役に就任。



 






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