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経営者向けメールマガジン「プレジデントビジョン」
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2013年6月7日 vol.1206  
Today's President

データセクション株式会社
代表取締役社長 澤 博史 氏

「この会社に投資したい」と相手から思われるような会社にしてやろう

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プレジデントインタビュー

「この会社に投資したい」と相手から思われるような会社にしてやろう


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【増永】 御社では澤社長が3代目となりますが、澤社長になったことで起きた変化などあればぜひ教えてください。

分かりやすく規模的なところを申しますと、私が入る前は従業員の合計が役員を含めて4名の会社でした。そして今は、非常勤も含めて50名となっています。

以前であれば、お客さまから「これを作って」とリクエストいただいてからシステム開発を行なっていましたが、自社サービスを提供する形に大きくビジネスモデルも変わりました。

どうしても請負だと、業績に波があったりするのですが、今では半分以上がストックビジネスで売上があがっている―これらの点が、私が経営に携わってから大きく変化したところになります。

● 会社のデータを見るかぎり、資本金も変わっていますね。

そうですね、もともと2,000万円程度だったのですが、今では準備金も合わせて1億7,000万円程度になっています。

資本金規模も8倍くらいになり、社員も12倍ほど。さらにビジネスモデルも大きく変化した上に、さらに大きな変化といえば・・・世の中の変化でしょうか。ツイッターもフェイスブックの登場もごくごく最近の話ですからね。

そもそもインターネットメディア自体が「一部の人のメディア」であり、一般的にはあまり信頼性が高くありませんでした。ところが震災以来、ツイッターでの情報流通がいちばん早かったとか、アラブ諸国での革命はフェイスブック経由で実現したとか・・・ソーシャルメディアが重要な役割を果たし、一般的なメディアとして成立しています。こうした社会的状況での変化が大きく影響しているのも間違いないですね。

● 現在の会社と出会ってから、「もし自分がこの会社の経営者になったら、ここをこうしていきたい」というイメージは持っていたのですか。

イメージは持っていました。2009年7月に社長に就任した際には、過去の投資を実行した経験から「投資をしてもらう」逆の立場として、ノウハウがあり、投資をしてもらえる自信をもっていました。1億円ぐらいすぐに調達できるだろう―そう高をくくっていたんです。

ビジネスも絶対に伸びると自信をもっていました。しかし、リーマンショックの影響は思いのほか大きく、この時期ほぼすべての投資家が一旦投資活動を休止していたんですよね。

資金調達をどこからも協力を得られず・・・きちんと事業計画を立てて論理的に説明できれば、苦労なく資金を集められると思っていました。ベンチャーキャピタルや投資会社などおそらく50社は回ったと思います。

想定どおりに物事が運ばなくて、苦労しましたね。だけど、どんなに実を結ばなくても、自信をなくすことは1度もなかったんです。むしろ、「なぜ、理解できないのか」と思っていたぐらい(笑)。

最終的には日本生命さんや三井生命さん、そして早稲田大学を発祥としたウエルインベストメントさんの3社から5,000万円ほど増資していただくことができました。そして増資した資金をもとに、人員投資、設備投資を行ない、売上を伸ばすことができたのです。

● それまでの売上はどうだったのですか。

私が社長としてこの会社に入ったときは大赤字でした。だからよけいに増資が難しかったというわけです。最近は、少し良い風が吹いていますが、当時の日本のベンチャーキャピタルは、赤字だったらまず投資してくれなかったですね。

であれば、とりあえず黒字転換して、逆に「この会社に投資したい」と相手から思われるような会社にしてやろう―そう決意しました。

その次の期には、売上も利益も伸びたんです。そうしたら、おもしろいぐらいに「データセクションに投資したい」と声がかかるようになりました(笑)。景気が悪い時期には、やはり黒字を出していないと、日本の場合は投資していただくのは難しいということを体感しましたね。

最近当社では、アメリカ企業との事業提携の機会が多いのでいろいろと情報交換をすることもあるのですが、リスクを取らずに黒字にして成長していくような企業というのは、ほぼないらしいです。

多くの企業は赤字スタートで、そんな中でもベンチャーキャピタルの協力が入り人材も追加され、さらに赤字幅は大きくなります。そしてここから無理やりにでも伸ばしていくというモデルが、スタンダードになっているんです。

ですので、アメリカの投資家からすると、「ベンチャーは黒字を出していないと投資してくれない」という状況を理解できないようでした。

赤字のときと黒字のときとでは、話を聞いてもらえる姿勢も急激に変わることを実感し、この環境自体に私は疑問を持っていました。要するに日本のVCは金融機関の融資と同じだったんですね。

しかし、最近のベンチャー企業への投資環境は若干変わってきたようにも感じています。

最近、トーマツの斎藤祐馬さんや、スカイランドベンチャーズの木下慶彦さんなど、ベンチャーを活性化させようと若い世代が頑張っています。このような頑張りが、投資環境を変えてきているのではないかと思っています。彼らのパワーはすごいなと思いますね。

【続く:3/5】


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【プレジデントプロフィール】

澤 博史(さわ ひろふみ)

1991年、大阪市立大学理学部を経て、大手電機メーカーに入社。

B to Cポータル(@niftyポータル)やB to Eポータル(B-Front)等のインターネット系のサービス開発を実施するなど、プログラミングから新規事業開発まで幅広い業務経験を持つ。

その後、大手総合商社を経て大手事業投資会社にチーフプロデューサー(統括部長相当)として入社。

ベンチャー会社への事業投資、企業のビジネスプラン作成から新規サービスの立上げ、M&A等に従事。

2008年、株式会社イーライセンス社外取締役に就任。

前職時代に、橋本、池上と共同でCGMを活用した傾向分析サービスを開発した経緯から、2009年データセクション株式会社の代表取締役に就任。



 






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