デジット株式会社 代表取締役社長 舩川 治郎 氏 『 人は追い
詰められないとわからないこともある 』
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デジット株式会社 代表
取締役社長 舩川 治郎 氏
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PRESIDENT
2004年03月05日 vol.118

デジット株式会社
代表取締役社長  舩川 治郎 氏

人は追い詰めら れないとわからないこともある

デジット株式会 社

【事業紹介】


学生派遣事 業

実践型インターンシップ

ローコストオペレーション

採用支援事 業

優秀層新卒のピンポイント紹介

少人数厳選セミナー開催

インターンシップコンサルティング

OB・OGのピンポイント人材紹介

若年層のキ ャリアナビゲーション事業

1,2年生向け

3年生(修士1年生)向け

4年生(修士2年生)就職内定者向け


大学生〜30歳までのキャリア支援

大学講座の コンサルティング事業

インターンシップ講座のプロデュース

マーケティング事業

学生を活用した市場調査

会員事業

DCカード、VISAカードの会員獲得

広告事業

インターンシップガイドへの広告掲載


教育事業

各種教育の斡旋

システム開発事業
 

 



人は追い詰められないと わからないこともある



これ までの舩川社長へのインタヴューはこちら

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【増永】 
これまでの経営で得た教訓などはあります か?

【舩川】 うちは倒産しそうなくらい大きな危機を2回も 経験しているんです。 1回目は僕が代表ではなく副社長だった頃です。 当時の代表はリクルートで仲間だった人間です。 もう会社がつぶれるんだといって、前代表がギブアップしたんですけど、 創業して2年半を経過したころでした。 2回目は創業して5年後のことになります。

やっぱりそこでは大きな教訓を得ました。 一回目の倒産の危機では会社のお金の流れにまつわること、人とのつなが り、そして信用についてです。

当時、会社の全てのお金の流れを前代表が握ってい ました。 僕らは全くのノータッチだったんです。 僕はシステム開発やホームページ制作の事業とインターンの事業を担当し ていました。

前代表は新規事業を担当していて、先行投資が必要 でした。 逆に僕が既存事業を担当していて、こちらは売上も利益も上がっていて儲 かっていました。 しかし残念なことに、前代表はこつこつ儲けた利益を派手好きな若手起業 家達と一緒になって派手に使って遊んでいたんです。

僕はこれを知らなかったんです。 こちらは真面目にやっていて、ほとんど給料もなく、金がないから皆でご 飯を食べにいったりしてやりくりしていたんです。 そんな中で「ごめん、もう潰れちゃう。 どうしようもない状況なので、俺会社辞めたいんだけど」って突然言われ て。

「えーーーー」みたいな。 その額なんとマイナス6000万だと。 当時の会社の売上が1億円にも満たないのに、マイナス6000万円なんで すよ。 しかも、既に銀行借入はマックス状態だったので、もう追加では借りれな いと。 来月の外注さんへの支払いも出来ないという話になったんです。

そこで僕が代表になったんです。 周りの人に相談すると「そんなのやめなさい」っていうんです。 借金を作ったのは前代表であって、君は関係ないと。 一度会社をつぶして別の会社を立ち上げればいいじゃないかといわれまし た。

確かに関係なかったんです。 そのまま潰してからやり直しても問題なかったんです。 でも、僕にも意地がありました。 「将来世界平和を実現したい人間が、全ての責任を前代表に押し付けて、 コイツだけに辛い思いをさせていいのかよ」って思ったので、それは駄目 だと。

自分は役員だったので経営責任あるじゃないかと。 だったら経理の事を把握していなかった自分が勉強不足だったと反省しま した。 きっちり共同経営してお金の流れを把握していたらこんなことにはならな かったと思ったんです。 だから自分が責任を負うと決めたんです。 そこで、それまでの全ての個人補償と前代表の親御さんの連帯保証を全て 引き継ぎました。

ところが、6000万円では済まなかったんです (笑)。 さらに調べてみると合計で1億2000万円もありました。 ここで得た教訓としては、経営者は数字に強くなければならないというこ とです。 そして数字を自分で責任を持って管理する事です。 おかげで経理・財務をむちゃくちゃ勉強できまして、今では役に立ってい ます。

 
この時凄く思ったのが、実績がない人、信用がない 人っていうのは金融機関から見たら人じゃないって感じですね。 いくらリクルートにいましたよといっても意味がありません。 信用はゼロでした。

代表を引き継いでからは、どうすれば立ち直れるの かという事を必死で考えました。 銀行にも3ヶ月以内に月次黒を達成するというプランを提出しました。

毎月200万円以上の赤字があった中で月次を黒に持 っていき、なおかつ一年後に1000万円ぐらい返済しますと約束しまし た。 実際には2ヶ月目で黒字転換して1年後に6000万円ぐらい返済できまし た。 そうすると銀行の人たちは「こいつ有言実行するヤツだ」ということで 180度転換して貸してくれるようになりました。

銀行もそれまでは取り立て一辺倒でした。 僕はこういうこともあろうかと、消費者金融を含め、ありとあらゆるカー ドをリクルート時代につくっていたので、それらでマックスまで借りて銀 行に返していました。

この時凄く思ったのが、実績がない人、信用がない 人っていうのは金融機関から見たら人じゃないって感じですね。 いくらリクルートにいましたよといっても意味がありません。 信用はゼロでした。

これが現実なんだって凄く身にしみて、お金のあり がたみが強烈にわかりました。 それから一緒に働いてくれた仲間も大切にしないといけないって思いまし た。 前代表は人をあまり大切にしない人でした。 どちらかというと嘘が多かったのでした。 僕はそれを恨んでいるのではなくて反面教師にしています。 絶対に人に嘘はつかないぞって。

あとは仲間には全部オープンにしないといけないと いうことですね。 全部オープンにして、考えを伝えて、正直に6000万円の借金があるけれ どもプランでは一年で1000万円くらい返せそうだと社員に話しました。

そして僕が引き継いでやっていこうと思うけれど も、みんなはどうかって聞いたら全員ついてきてくれました。 一人も辞めなかったんです。 みんなの給料は半年間ゼロで、飯を食うときはみんなで食いにいくとも伝 えたんです。 それでもみんながOKといってくれました。

「だったらもっと早く返しましょう」っていってく れました。 めちゃくちゃうれしかった。 これやと、人と人とのつながりはこれなんやと強烈に感じました。 お前らお前ら、絶対絶対、意地でも俺は食わしていくぞって思って頑張っ て、実現したんですよね。

そのおかげで銀行にも認められていい循環になって いきました。 お金もどんどん貸してくれました。 取引先の方々も僕らを見ていました。 「お前バカだぞ、やめておけ、取引停止するかもしれないぞ」って言われ たりもしていましたが、「お前ホンマ凄いぞ、お前のこと信用するぞ、人 間性に対して全部信用するぞ、お前の言うことは何でも信用するぞ、ビジ ネスいっぱい振ってやるぞ」っていってくれるようになりました。

この絆ってめちゃくちゃ強いんですよね。 これは良かった。 全ての人、公認会計士の人、反対した人、税理士の人、弁護士も全部そう です。 「あんた凄いね、ホンマにやったね」っていう。 「でもちゃんと帳簿を見ておけば良かったね」とも言われましたけれど (笑)。

1億2000万のマイナスがあったとしても、まあそれ はそれで良かったと。 何よりもよかったのは、人の繋がりというものを得たこと、信用を得たと いうことでしたね。

やっぱり「自分の明日がない」という状況になった ときに人は力を発揮するし、その時に人間性が出ると思うんです。 人は追い詰められないとわからないこともある。

うちの昔のメンバーには人間的に凄いヤツばっかり です。 よくぞがんばってくれた。 僕はそれを誇りに思っているし、その人間力が今のビジネスを作っている と思っています。


【続く:4/6】




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