弥生株式会社 代表取締役社長 平松 庚三 氏 『 社長に求められるのはリーダーシップ 』
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弥生株式会社 代表取締役社長 平松 庚三 氏
Today's PRESIDENT
2003年09月01日 vol.49

弥生株式会社
代表取締役社長  平松 庚三 氏

社長に求められるのはリーダーシップ





弥生株式会社


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社長に求められるのはリーダーシップ

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ビジョンや夢、ゴールや目標を持つことはとても重要です。 それらがなければ、何のために日々仕事に取り組んでいるのかわからなくなることもあります。 それらを持つことにより、逆算して、今やるべきことがはっきりとすると思います。



●2003年8月1日読者数が2万人を超えました。



これまでの平松社長へのインタヴューはこちら

vol.47 vol.48



【増永】 
平松社長が社長業をやるにあたって特に気をつけていることであるとか学んだことなどがあれば是非教えてください。

【平松】 経営の仕方にもいろいろあると思うんです。 社長に求められるのはまずリーダーシップ。 これには大きく分けて2つあると思うんですね。 一つ目はチームビルディング、チームをつくる、つまりいろんなタレントを集めてくること。 そして二つ目は作ったチームを動かすということです。

我々のところがやっているのは人材募集でも人員募集でもなくてタレント募集、タレントアクイジションなんですよ。 私のところには7人の執行役員がいるんですけれども、私が自分のダイレクトレポートを採用する時は必ず2つの条件があるんです。 1つはその分野で私よりも優れている事。 そして2つめは、必要な時に私にNOと言える人なんです。

これ、間違えないで欲しいんですけれども、それぞれの専門部門で私よりも優れているのであって、全ての部分で私より優れているという意味ではないですよ、たぶん私の存在が危なくなりますからね(笑)。 うちのチームはいろんな所から集まってきたプロの集団です。 彼らは私の部下でありますが、ある意味では私の師匠でもあるんですよね。

● チームビルディングのやり方に独自性みたいなものはありますか?

それはやっぱり、ありとあらゆるネットワーク、自分のネットワークも含めて。 私はこれまで4回転職してきて、ここで5社目だといいましたが、これが結果的に大変ラッキーだったと思うんですよね。 私はSOBAというソニーの同窓会の会長をやっていますし、アメックスでもIDGでもAOLでも同窓会があって、ネットワークが転職するたびに広がってきているわけですね。

ネットワークの中でも、その個人のネットワークというのは大変重要だと思います。 ネットワークをつくる、そしてまたメンテナンスをする。 まあデーターベースみたいなものですから、メンテナンスは重要です。 そういう意味では本当に日本語の一期一会、あるいは英語で言うところのエンカウンター(encounter)、出会い、その質の高い出会いQuality Encounterは大切にしないといけません。

私の場合、日本国内のネットワーク、アメリカのネットワーク、それからちょっと小さいけれどヨーロッパのネットワークがあり、アジアのネットワークがあります。 私はアメリカとアジアと日本のネットワークに関していえばかなり大きなものを持っていますけれども、そのネットワークの人達のお手伝いをする。 そういう事をしていると必ず何かの時には助けてくれるんですよね。 いろんな人にお世話になったり助けてもらったり、Give and takeです。 あれはTake and give じゃないです。 Giveが必ず先ですからね。

自分の生き方にもやっぱり短期のゴール、中期のゴール、長期のゴールというゴールを設定して、それに向かってチャレンジして生きていくと非常に楽しいと思いますけれどもね。

● 次に人を動かすという部分についてはいかがですか?

人を動かすというよりは、やっぱり一緒に目標設定をしっかりしてあげるという事とモチベーションですね。 我々も毎日が新しい勉強なんですけれども、やっぱりみんなと一緒に勉強していくと、自己目標を設定するのも自分でやると大変難しいです。 もう何十年も習ってきたことなんですけれども、わかっていても自分目標を設定して、管理するというのは結構難しいですね。

「目標を設定する」、そして、その目標に到達するための戦略というのをいくつか立案する。 spして、その戦略に基づいたアクションプラン(施策)もいくつかつくる。 そこでどれからやっていくのかという優先順位をつけますね。 それから実行となります。

でも、これで終わりじゃない。 実行したら必ずそのアセスメント、評価というのがあるわけですよね。 それで、客観的に結果を数値化して評価します。 するとよかった点、よくなかった点が明確になってきますから、またその結果にに基づいて施策を変えていくことが必要です。 ちなみにゴールは変わらないですよ、ゴールをしょっちゅう変えていたら何にもならないですから。

そのゴールに到達するための戦略をもう一回見直した方が良いのか、それともアクションプランを見直した方が良いのか、または優先順位の付け方を見直したほうが良いのかって、ビジネスというのはこれの繰り返しなんですよね。

人生も同じだと思います。 学生さんから転職を考えているビジネスマン、ビジネスウーマンといろいろいると思いますけれども、例えば日本のビジネスマンで10年選手がいたとしますよね、彼らの場合3日も徹夜すれば、その会社、あるいはその部門の3年計画とか5年計画、中期計画、長期計画というのがつくれますよね。

ですが自分自身の人生に明確なゴールを設定して、先ほど申したように、それに基づいた3年計画とか5年計画、つまり戦略を立てて、それでやっていくという人はあんまり聞いた事がないですね。 でもビジネスと同じように自分の生き方にもやっぱり短期のゴール、中期のゴール、長期のゴールというゴールを設定して、それに向かってチャレンジして生きていくと非常に楽しいと思いますけれどもね。


【続く:3/5】






<新選組特集3.4> 新選組の組織作りに学ぶ 〜情報収集〜


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情報収集はビジネスにおいては基本であるが、なかなかできていないことも多い。 しかし、必死の状況になると、その打開のために手をつけなければならなくなるのが情報収集である。

『燃えよ剣』の中のエピソードをご紹介しよう。 これは劣性における場面での情報収集の重要性を示す例である。

土方歳三は京都へ上る前に、七里研之助の一団と事を構えている。 歳三が六車宗伯という武州一円の達人と呼ばれた人物と対決し、六車を切り殺したため、同門の七里が敵討ちのために挑戦してきたからである。

その七里との戦いは2対2となるはずであった。 歳三のほうの仲間は天才・沖田総司。 場所は分倍河原(ぶばいがわら)の橋の上。 刻限は、月が中天にさしかかる戌ノ下刻である。

さて、ここで相手は本当に2人で待っているのだろうか?歳三は正光院という寺の権老人に斥候(ものみ)をさせて相手の情報を事前に収集している。 案の定、七里ら2人は橋の上にいたが、付近には20人近くが潜んでいたのである。

もし、戦いの前に事前に情報収集をしていなかった場合のことを考えてみてほしい。 2人で真正面から戦いを挑んでいたならば、おそらく負けていたに違いない。 しかし、土方歳三は用心深く先に戦場の情報を収集したわけである。

その結果、相手の人数や布陣から対策を練り、弱点を突いて勝利をおさめるのである。


もう一つ、情報収集により劣勢を覆すことに成功した事例をご紹介しよう。 かの有名な「桶狭間の戦い」である。

東海の大大名である今川義元が2万5千(公称4万)の軍勢を率いて上洛してきた。 京都への途中には織田信長が治める尾張がある。

このとき信長が率いた軍勢は2千。 10倍以上の差がある敵を迎えて絶体絶命のピンチに陥ってしまったのである。 しかし、ここで引き下がるような信長ではない。 信長は情報戦略を重視していた武将である。 家臣の梁田政綱をつかって義元の情報収集を行っていた。

そして、豪雨の中、義元が桶狭間で休憩して雨宿りをしているという情報を梁田から得る。 信長は奇襲を敢行。 毛利新介という武将が今川義元の首を見事に討ち果たしたのである。

信長が一番に評価したのは大将の首を取った毛利新介ではない。 第一に評価したのは奇襲を成功させた情報をもたらした梁田政綱である。 戦国時代では異例の論功行賞であったといえよう。


新選組は暗殺も多く行っているが、暗殺対象となっている人物の生活習慣、交友関係、相手の弱点を事前に調べている。 特に待ち伏せをするためには、対象者が何時にどの道をいつも通るか知っておく必要がある。

相手の情報を収集すればするほど、その情報精度が高まり、対応策が立てやすくなる。

ビジネスにおいても、市場環境の情報収集だけに限らず、ライバル企業の動向を調べておくことは、出し抜かれないためにも、差をつけられないようにするためにも重要であるし、商品やサービスの差別化、改良、改善にも役立つ。

現状劣勢にあったとしても、決して悲観する必要は無い。 地道に情報を収集し、勝つための戦略を立て、それを実践にうつせばよい。

情報収集は強い企業作りの鍵である。

【PV TODAY 増永



【編集後記】

最近、ソニーの本をたくさん読むようになりました。 そしてソニー出身者の方ともたくさん会っています。 自分の会社も立派な会社にしたいと思っていますので、参考になる話が聞けてよかったです。 実践に移せるところはどんどん移していきたいですね。

【目標】

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