● ニューヨークのときにも共通していることだと思いますが、やはりメディアとのコラボレーションが非常に大きな役目を果たしていますね。
そうですね、そのとおりです。
● お話を伺っていますと、メディアが面白がるような企画を考えることが、とても得意であるように感じます。
そんなことはありませんが・・・メディアのほうもなにかユニークで、今までなかったようなことが欲しいじゃないですか。私はそこに着目して、メディアが取り上げやすいような言葉を並べて切り口をつくってきたのです。
たとえば「15歳」をターゲットにしていたら、「イチゴ族」とか「アンダーフィフティーン」とか・・・なんとなくそれっぽい形で持っていって雑誌に掲載します。私たちも雑誌と同じように宣伝していく。しばらくはこうした手法で展開していきましたね。
そして途中からナルミヤの洋服を着ているタレントさんも『モーニング娘。』に変わっていきました。これが第2のブームになります。
彼女たちも当時は12、3歳でしたから、ジュニア世代の洋服を必要としていたんです。しかし着たい服がない。そこでしばしば私たちのもとに来て、洋服を借りたり、買ったりしていましたよ。
次に目をつけたのが、雑誌モデルのタレント化です。タレントさんとタッグを組んで宣伝していくのは大変大きなメリットがあるのですが、一方で大きなコストが発生することもあります。
そこで『nicola』などの表紙を飾っているモデルをタレント化していったほうが早いと思ったんですね。まだ誰もやっていないことでしたので、上手いこといくか誰もが不安でした。でも私のなかでは、これだけ露出があって名前を覚えてもらえていれば、できるはずだと強く信じていたのです。
予想通りその企画もうまく時代にはまり、今では雑誌の表紙を飾ることが、将来タレントになるための登竜門のようになってきています。
創刊当初の『nicola』で表紙を飾ってきたモデルさんも、今では二十歳ぐらいになり、タレントさんとして活躍されていますよ。
● さまざまな仕掛けが、時代にぴたっとはまってきているのですね。
そうですね、ちょうど時代のニーズに合っていたんですね。
【続く:7/10】