● なにか具体例などがありましたら、教えてください。
たとえば口福堂の商品であるおはぎの場合でも、握り方や価格、餡をかえてみたりします。基本的には食べ物ですから、経営理念でもあるように“厳選した食材で美味しいもの”を作るのが私たちの役目です。
だからおはぎを作ったときも、「どこのおはぎが日本一美味しいか」という言葉を使います。そしてそこに、チャレンジするのです。
● その結果、現在の売上につながっているのですね。
そうですね、今、口福堂では小豆だけで1日に1トンを消費しているんです。和菓子専門に展開されているお店さんでさえ、それほど小豆を使用しません。素人の私たちがやっても、ここまでいけるんです。
しかも福々まんじゅうという商品は、まだ売り出したばかりなのですが、1日に3万個ほど出ているんですよ。売り出した当初から、お客さまがぱっと商品の前で足を止めているのです。
そしてさらに福々まんじゅうには黒糖を使用しているんですよ。黒糖自体が今、流行のものとなっているので、そういったものを取り入れていることも、好調な要因になっているのかもしれませんね。
● そうしましたら、赤塚会長の好きな本を教えてください。
京セラの稲盛さんの本を読んでいます。いろいろな経営者の方が本を書いていらっしゃいますが、私にとっては稲盛さんの本がいちばん伝わってきます。実際に体験されていることが、実態として分かりやすいのです。
あとは「しまむら」について書かれている本も読みます。読んでいると、まるで見えているかのように、お客さまの心をぐっと掴んだ経営をされているのがよく分かります。
でもそれは、誰でも容易にできることではありません。私だって、お客さまの心が見えているわけではありません。もっといろいろなお店を見に行くことで、次第に見えてくるようになるのではないでしょうか。
● それでは赤塚会長の好きな言葉はございますか。
「頑張っているね」「ご苦労さま」といった、労いの言葉です。私自身も現場で働いてきたので、常に従業員と一緒になって一生懸命やっていれば自然とそういった言葉が出てきます。
だから店舗に行ったときには、話すきっかけとして「頑張っているね」などと笑顔で話すようにしています。
【続く:7/8】