● もう1社の関連会社はどのようなことをされているのでしょうか。
「エンバイロセルジャパン」という会社になります(2007年1月にIMJに67%の株を引き受けていただきました)。そもそも米国を拠点としたコンサルティング会社です。この会社の創業者であるパコ・アンダーヒルが著した『なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学』という1冊が、2001年に出版されました。
彼はニューヨークを主な拠点として、ヨーロッパ、中南米そしてインドといった世界的に主要な国に展開しています。その日本でのライセンスを私たちが取得し事業展開をさせていただいているのが、エンバイロセルジャパンになるのです。
売場内でのお客さまの購買行動とその心理を調査・分析し、お店作りのコンサルテーションを行なうという事業です。
マーケティングに絞ったリサーチ会社は、日本にも何百社とあります。しかし小売の現場、店舗をフィールドにした現場主義、そして最後のソリューションまで提供するリサーチ会社は、おそらく日本国内でオンリーワンであると自負しています。
● 小売の現場というと、具体的にはどういった業態になるのですか。
そうですね、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、家電量販、ファストフードから銀行の窓口まで・・・人が集うところはすべて私たちのフィールドになります。
お客さまの行動をつぶさに観察・調査して、そこからニーズや問題点を抽出し、最終的にどういう方向での修正が必要となるのかを提示する仕事です。
クライアントさんとしては、先ほど申し上げたような「人が集まる場」を提供しているところが直接のクライアントさんになる場合もあります。またはスーパーマーケットに商品を卸されている食品メーカーさんやトイレタリー・メーカーさんなども、クライアントさんとなるケースがあるんです。
これを「カテゴリー・マネジメント」と呼んでいます。たとえばスーパーマーケットのなかで、洗剤というカテゴリーをより効果的な購買に結びつけるにはどうすればよいのか。当然小売業さんのためにもなるソリューションを提示しなければなりませんよね。
またメーカーさんに対しても同様です。たとえば同じ棚に陳列されている他社さんの商品より、もっとも高いプレゼンスをアピールするにはどうすればいいか・・・POPや陳列方法の問題になります。
ときには、商品そのもののパッケージ開発に問題が及ぶかもしれません。あるいはコンセプト自体に、売れる・売れないの原因があるケースもあるんです。
最終的には、お客さまが自分の手にとって商品を購入する段階からさかのぼって、購入する理由・しない理由を明確にして因果を見つけ出さなければなりません。
次の一手を発見することのお手伝いができるという意味では、かなり実践的な調査だと思っています。
以上、優れたリサーチャーが運営するインターネット・リサーチと他社と比べて若干特殊なリサーチをベースにした2事業を運営しています。
【続く:3/7】