
見られる事が最大の学習で、見てあげる事が最大の教育

新卒採用支援をされているザメディアジョンの山近社長にインタヴューしてきました。
新卒採用は組織の新陳代謝に欠かせないものですが、不況でひかえる企業が多いですね。
確かに始めは収益に直結しないかもしれませんが、先輩社員達への刺激になるという効用も見逃せませんね。
就職活動をしている学生の方々、がんばってください!

●プレビが『ファン(継続読者)が増えるメルマガ
消えるメルマガ』(高橋浩子著:明日香出版社:1500円+税)で紹介されました。
●プレビに関する記事が日刊工業新聞朝刊に掲載されました(2003年11月19日)
●広告に関してはこちらから
●2003年9月7日読者数が3万人を超えました。
【お知らせ】 プレジデントビジョン配信日について
これまで週3回(月・水・金)で配信してまいりましたが、今後祭日は休刊とさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
2003年12月20日から2004年1月10日まで休刊いたします。
来年度は2004年1月12日より配信いたします。

【増永】 御社の事業についてお伺いできますでしょうか?
【山近】 弊社は、5億2000万円の売上の3分2がメディアマーケティング事業部、いわゆる出版や広告宣伝やインターネットの事業です。
残りの3分1が人材マーケティング事業部と言いまして、新卒と大卒とベンチャーというこの3つのキーワードで企業さんの採用支援、採用サポートをしています。
● 山近社長の起業の経緯についてお伺いできますでしょうか?
実はプレジデントビジョンを読ませていただいたのですけど、登場される社長さんは、最初に志しを持って起業されている方が多いと感じました。
ですが、僕は全く逆で、結論から言えば、たまたま社長になったという感じです。
僕は17歳ぐらいから働いていたんですよ。
牛丼の吉野家とか、スーパーとか。
だけど、自分としては、マスコミとか何か格好良い仕事したいなっていうのがありまして、広告代理店に入社したんですよ。
当時、唯一うまかったのが作文と面接だったんです。
実際に入社すると、今度は欲が出て来まして出版社に移ったんです。
当時は広島にいましたから地方の出版社で一番のタウン情報広島という会社にいきました。
そこで約5年間いわゆる修行をさせて頂きました。
この頃から、もしかしたら一人で出来るかなという気持ちは芽生えていました。
けれどもその為には新聞というのがもう一つのキーワードかなと勝手に考えていまして、新聞社を2年半ぐらい経験しました。
その頃に自分の中で変わった感情が芽生えていまして、出版社とか新聞社の名刺に持つと、その名刺でほとんどの方が取材を受けてくれますし、広告も出してくれるんですね。
ところがそうなって来ると、逆に自分をもう一回どん底に落とさにゃいかんと感じたんです。
トップ営業マンで取材もガンガン出来てっていうと、いわゆる地方で言ったら出来るヤツなんですよ。
僕はそれが嫌だったんですね。
一番下に落とす為にどうすればよいかと考えたのが、社長になるということでした。
世間では、社長って偉そうなイメージですが、実際、社長って皆に頭下げなきゃいけないし、資金繰りも考えなきゃいけないし、実は凄い下っ端ですよね。
僕は社長になるのが、自分が謙虚な人間になれる唯一のチャンスかなと思ったんですね。
● 最初の事業について教えてください。
最初はやっぱり経験した仕事をしたいなという事で出版を始めました。
ペットの本やグルメの本、そして『ケイコとマナブ』のようなカルチャーガイドですね。
3年くらいはこちらで利益を出していました。
また、週刊ダイヤモンドさんと提携をしまして、世に言うリクルート事業、就職事業を始めました。
ちょうどバブルということもあって、いろんな就職情報誌を出したりして利益を出していたのですけど、途中でちょっと違うなと感じて、就職本だけじゃなくて、何かリアルに学生と企業の出会いの場を演出するような方向に向かっていきました。
● 会社を創られてから、現在に至るまでというのはどのような感じでしょうか。
平成2年に法人化したんですけれども、この法人化というのが凄く転機でした。
それまで僕は、出版とかマスコミの仕事をやる為に生まれてきたと思っていたんですけど、心の中に「就職」というキーワードあったのです。
大学生の新卒の人達がどういう形で就職活動をしているのかという疑問や、凄く良い会社なのに学生からは嫌われているという現状を肌で感じていたんですよ。
そんな時に出会ったのが中谷彰宏さんの『面接の達人』という本です。
気が付いてみると本屋に就職本のコーナーが出来始めていた頃でした。
そこに並べてある本を全部読んでみたところ、有名な大学しか載っていないんですね。
また、ポニーキャニオンとかテレビ局に就職する為にはどうしたらいいかみたいなことが理論的に載っていました。
僕は、なんか違うなと思って、翌年にタイトルは若干パクッていますけど『内定の達人』というのを書いたんですね。
この辺からうちの会社も勢いづいてきて、いろんな会社から「こういう考え方って良いよね」という事でオファーを頂き始めました。
そして3年後ぐらいだと思いますが『採用の達人』という本を書きました。
企業側に「新卒を採用しようよ」という内容のものです。
「今は中途採用だけでも、もし新卒を取ったら会社は凄く元気になりますよ」っていうのを言いはじめました。
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優秀な、或いはモチベーションが高い、もっと言えば普通よりちょっと上の学生だったら、時間がかかるどころか即戦力になると僕は思っているんです。
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● 企業に対して新卒を採用しましょうと提案されているお話について教えてください。
皆さんとお話をすると大体「新卒は時間がかかる」とか、「教育に時間がかかる」と言われますよね。
これは全く逆で、優秀な、或いはモチベーションが高い、もっと言えば普通よりちょっと上の学生だったら、時間がかかるどころか即戦力になると僕は思っているんです。
新卒は6月、7月に内定が出て、入社の3月までに教育期間が半年以上もあります。
この期間は教育はただで出来ます。
もし、新卒を採用して、彼らに教えられないのだったら、もうその企業は誰にも教えられないです。
中途を中心に採用している企業の担当者がよくいうのが「他の企業がある程度教えてくれていた方が使い易い」ってことなんですが、そんな企業は大抵伸びないですね。
他の企業が教育してくれたから使い易いなんて、そんなことを言う人には教育という概念がないってことですから、そんな企業は絶対伸びないと僕は思っています。
新卒を採用する事によって社内の3種類の人間が変わるんですよ。
まず若手が変わります。
「あんな優秀な学生が来年入ってくるんやないか」ってビビリますよね。
元気一つ取っても、学生の方がありますからね。
3年目〜5年目の社員より学生のほうが元気があると自分もやばいなと思って頑張りますね。
2番目は人事や採用に関わった人達。
自分が元気にならないと駄目ですよね。
そして最後に変わるのが社長です。
社長には誰も文句を言わないじゃないですか。
ところが学生というのは遠慮無く言ってきますから。
そしてしっかり話さないとついてこない。
考え方とか企業の経営に関してもそうですし、ビジョンがなければ学生には訴えられない。
だからどんどんビジョンや経営計画書を作るようになってきます。
経営計画書のない会社って実はいっぱいあるんですよ。
ところが新卒採用をするとそんな事では駄目ですよね。
どうしてもお金がなかったら教育予算を半分にしてくださいと、その半分の予算でいいので新卒採用に予算をまわしてくださいと僕はいっています。
新卒を採用するということはそれだけ効果があります。
僕はよくこれを言うんですけれども、ダイエーホークス高塚猛さんの「見られる事が最大の学習で、見てあげる事が最大の教育」っていうのがあります。
それはまさしく新卒採用の行為そのものです。
学生が来る、社員達がピリッとする、寝ぼけている場合ではなく「頑張らにゃあかん」と思う、見られている事で社員が教育されているわけですよね(笑)。
新卒採用にはこれだけにとどまらず、いろんな効果があると僕は思っています。
【続く:1/2】

ケネディ大統領が最も尊敬した日本人 〜上杉鷹山 その1〜
アメリカの故J・F・ケネディ大統領が日本人記者団から最も尊敬する日本人は誰かという質問を受けたとき、彼は「ウエスギヨウザン」と答えたという。
ところが、その場に居合わせた記者団はウエスギヨウザンを知らなかったというエピソードがある。
この「ウエスギヨウザン」とは、江戸時代の9代目米沢藩主・上杉鷹山(うえすぎようざん)である。
鷹山はもともと上杉家の人間ではなく、九州日向(宮崎県)高鍋3万石の小大名の家に生まれた。
しかし、名門上杉家の養子となり、心身障害者である先代の娘・幸(よし)と結婚して藩主となった。
謙信の頃の上杉家は越後地方で200万石を超える大名であったが、次の景勝が豊臣秀吉によって会津(福島県)120万石に移され、さらに関ヶ原の後、米沢30万石に減封された。
ところがその後、さらに相続の手抜かりにより半分の15万石と収入が激減していた。
にもかかわらず、上杉家は人員整理を行わず、わずかな収入で多くの藩士をまかなっていたため、半収入の9割を藩士の給料が占めていたという。
これでは藩の財政は立ち行かない。
鷹山の先代は「いっそ大名家を幕府に返上してしまおう」と考えたほど財政危機が進行していた。
それを鷹山は若干17歳の若さで引き継ぎ、見事に財政を立て直し、米沢藩をよみがえらせたのである。
日本でもあまりメジャーではない上杉鷹山をどうしてケネディ大統領は知っていたのだろうか?実は内村鑑三(1861年-1930)が1908年4月29日に刊行した英文著作"Representative
Men of Japan"において上杉鷹山が紹介されており、これを彼が読んで感動したといわれている。
私はその邦訳にあたる『代表的日本人』(内村鑑三:岩波文庫:560円+税)を読んで鷹山を知ることとなった。
現代の経営者、政治家は、この上杉鷹山から学べることがたくさんある。
日本は未だにバブル崩壊後の不況から立ち直っていない。
鷹山が藩主となった頃の米沢藩の借金は返すのに何百年かかるかわからないというほど莫大であり、同じく今の日本政府も700兆円の借金を抱えている。
ところが鷹山のほうはその借金を返すことに成功したのだ。
鷹山のモットーは「施して浪費するなかれ」であり、単なる倹約家ではない。
松平定信の「寛政の改革」や水野忠邦の「天保の改革」は武士本意(武士の借金を棒引きにするなど)の倹約を奨励したが失敗した。
鷹山も同じく倹約を奨励したが、彼は公共工事、産業振興、教育事業などにはしっかりお金を投じている。
彼は数々の分野で改革を行ったが、これを可能にしたのが「複眼の思考方法」(『小説 上杉鷹山』より)である。
どのような絶望的な状況の中にあっても、この複眼の思考法を用いて、閉塞状況の中にある壁を突破する道を見つけ出すことが出来た。
経営者はピンチのときに複眼で物事を捉えなければならない。
財政的な面が問題であるのに、顧客のことしか見えない経営者にはその壁を突破する手段が見つからないかもしれない。
壁を突き破るにはお金が必要なのか、人が必要なのか、技術が必要なのか。
経営に限らず、生きていくうえではさまざまな困難に遭遇する。
しかし、必ず突破口はあると信じてあきらめず、解決の糸口を見つけ出し、実行するよりほかはない。
最後に、上杉鷹山の有名な句を紹介して結びとし、次回に引き継ごう。
成せばなる
成さねばならぬ何事も、
成らぬは人のなさぬなりけり。
【PV TODAY 増永】

【編集後記】
私も大学院時代に就職活動をしていましたが、ある放送局の一時面接で、最初の質問が「文系の大学院生なのに、なんで面接に来たの?」と言われて閉口。
「だったら呼ぶな」と思いつつ、面接を受ける弱い立場ゆえに我慢しました。
また、あるクレジット会社の面接を受けたときには「今夜の阪神-巨人戦はどちらが勝つと思う?」という質問をされました。
私は大学時代に中学受験の面接の試験官バイトをしたことがあり、何十人もの学生の面接を模擬面接官として質問していたのですが、同じ質問をしていると飽きてきて、「ドラえもんのポケットがあったら何が欲しいですか?」という質問をしたりしました。
新卒採用の面接官は何百人もの学生に同じ質問をしているわけですから、ついつい変な質問をしてしまうのでしょう。
その気持ちはわかりますが、学生にとっては人生を左右する重要なものです。
採用を担当する人はやっぱり退屈したり勘違いをせず、誠意を持って対応して欲しいなと思います。

【目標】
2004年6月末までに読者数5万人を超える。
2004年6月末までによりクオリティーの高いデザインに変更する
【ミッション】
プレジデントビジョンのミッションは、一人でも多くの起業家や優れた経営者を生み出すことに貢献し、社会をよりよくしていくことです。
【お願い】
これからがんばろうという人が周りにいたら、このメールを転送していただきたいです!
【配信日】
祭日を除いた月・水・金曜日


プレジデントビジョンに登場した社長へのご質問があれば下記から投稿してください。
発行者が読者の皆様にかわって登場社長に質問いたします。
なお、非常にお忙しい方々だと思いますのでご質問に対しての回答は保障しかねます。
ご了承ください。
なお、質問に対する応えは、メルマガ上か「ご意見・ご感想」による紹介という形でさせていただきます。
(社長への質問とご意見・ご感想を下記から投稿できます)

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