株式会社ファイトレードコーポレーション 代表取締役社長 石橋 明佳 氏 『 人生のロマン 』
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株式会社ファイトレードコーポレーション 代表取締役社長 石橋 明佳 氏
Today's PRESIDENT
2003年10月22日 vol.71

株式会社ファイトレードコーポレーション
代表取締役社長  石橋 明佳 氏

人生のロマン

株式会社ファイトレードコーポレーション

【事業紹介】

株式トレード講座

一般の投資家向けにネット上でトレード講座を運営しています。 既存の理論に偏った内容とは違い、理論と実践の橋渡しをする、真に技術がものになる内容となっています。 よくある銘柄情報を提供するものとは違い、「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」講座となっています。

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石橋社長のインタヴュー記事に対して本当にたくさんの感謝の声が着ております!私自身もたくさん勉強させていただきました。 好評につき、5回完結から7回完結に編集しなおしました。 人間の生き方や本質についてのすばらしい見識がよりよい経営につながっていくのだと思います。 読んでいて勇気や元気がわいてきますね(笑)。 ご意見ご感想がある方は、メールの一番下のフォームから投稿してくださいね。

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●2003年9月7日読者数が3万人を超えました。



【増永】 
好きな言葉とかありますか?

【石橋】 好きな言葉は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とか「今を生きる」とかかな。 人生には常に学ぶべきことがあり、成長は永遠に終わらない魂の旅だと思っているので、謙虚にならざるをえないんですね。 満足した時点で成長が止まってしまいますから。

これまでにもそれで何度となく痛い思いをしました。 世の中のことは同じ状態というのはあり得なくて常に変化していますから、自分が今もっているものを維持しようとするだけでも成長しつづけていないと失われてしまうんですね。 まさに「諸行無常の響きあり・・・」で。

しかも、成長って加速していくものなので(物理法則そのままです)、人間が大きくなればなるほどますます自分の学ぶべきことや成長すべきことが見えてきて、嫌でも本当に頭が垂れてくるんです。

なので、頭の垂れていない人というのはその状態でいる限り自分で自分の成長を止めてしまっているんですね。 常に上を目指すことで初めてその上に行くための扉が開かれるんです。 上には上が永遠にあるということに気づかないと、成長するためにせっかく用意されている(与えられている)自分の人生に転がっているいろいろなヒントやチャンスに気づかなくなってしまうんです。

私自身、これまでいろいろとやってきてそれなりに人並み以上に秀でたと思うことに対してそういう奢った感情を抱いてしまった時期とかがあって、でも振り返るとそこから全然成長していない自分に気づいてはっとした経験が何度となくあって、そのたびに痛感させられました。 なので、常にこの言葉を自分自身の戒めとして忘れないようにしています。

「今を生きる」に関しては、まさにそのまんまです。 それが人生の本質だと思っています。 時空を越えて奇跡を起こす唯一の方法でもあります。 後の話の中でも少し触れますね。

● それでは好きな人物は?

高校生の頃、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」を読んで、坂本竜馬にすごく自分に似たものを感じた事があります。 小さい頃のパッとしなさといい、既成の概念や伝統を打ち破って自分のこうあるべきと思う形を自ら創り出して行く信念や行動力といい、派閥に囚われない複雑な思想といい、私と似てるなあと思っていました。 あとはアインシュタイン。 それから生き方では、モナリザを描いたレオナルド・ダ・ヴィンチとかシュリーマンとか。

● アインシュタインについては、どのあたりが惹かれますか?

彼のものの考え方、思考、頭の中が私みたいだなぁと、というか、私の方が似ていると言わないといけませんね。 未知なるものへの探究心、真理を求める心など、凄く共感するものがたくさんあって。 彼の頭の中にあったもろもろのことが今の自分の頭の中で思い巡らされることとすごく似ているんです。

それと、彼はもともと学者の道に行っていたわけではなくて、彼がいろいろな発見をするまでは特許技術者で生計を立てていたことなんかが、私自身と重なったりして(私の前職は特許技術者でしたので)。

● ダ・ヴィンチについてはいかがですか?

あの人は多才なんですよね。 絵を描いたり飛行機を設計したり、本当に多才でいろんな事に通じているんですよ。 そういうところがまた似ているかな。 私もいろんな事をやるのですが、そういう人ってなんか共通点があるんですよね。 何って言えないですけど、私の求めているものっていうのかな、「生きていく中でこの人は何を求めて生きているんだろう」っていうのを考えた時に、その人が思い描いているロマンみたいなものを感じるんですね。

常に真理を探究していて、ある意味本質をそれなりにわかっている人というのは、多才な人が多いんです。 そういう人の中には核となるものがあるので、一見まったく関係ないことをやっているようでも、実際にはその人の中では一貫性があって本質的には繋がっているんです。

それがアインシュタインとかダ・ヴィンチとかシュリーマンとかに共通するんです。 ロマンというか、未知なるものに対してあらゆる試みをしつつ、いろんな側面から頑張ってみるみたいな。 皆様々な形、異なるアプローチで人生を送っていますが、結局はその求めているもの、目指しているものが一緒のような気がするんですよね。 ベクトルの向きが同じなんです。

それが私自身、人生に感じているロマンとして、同じようなものを感じるんです。 同じだけの才能があるとまでは言えないんですけど、ただそういうロマンを持っていて、生涯ライフワークにしたいな、みたいな。

彼のそのロマンにすごく共感するものを感じました。 生まれ変わりかも!くらいに勝手に思ってみたり(笑)。

● シュリーマンについてお話をお伺いできますか?

シュリーマンは、トロイの遺跡を自ら発掘して、それまで神話だと言われていたギリシアの詩人ホメロスの「イリアス」という詩に語られているトロイの木馬の伝説が、実は事実であったことを証明した人です。 世の中の誰もが伝説に過ぎないと思っていたものを、シュリーマンは「これは伝説なんかではなく本当に起こったことだ」と信じて疑わなかったんです。 だからそれを証明するために頑張った。 遺跡の発掘には大変な知識とお金が必要で、シュリーマンはその準備から始めました。

一生懸命勉強して、ついには十八ヶ国語をマスターしてしまいます。 そして商売でも大きな成功を収め、莫大な財産を築きました。 でも、その成功していた商売を41歳のときにあっさりとやめて、少年の頃から夢に描いていたトロイ遺跡の発掘を始めたわけです。 それで、実際に苦労の末発掘してこの伝説が事実であったことを証明してみせてしまうんです。

私は、中学時代に彼自身の自伝でもある「古代への情熱」という本を読んで彼のことを知ったのですが、彼のそのロマンにすごく共感するものを感じました。 生まれ変わりかも!くらいに勝手に思ってみたり(笑)。 というのも、私自身小さい頃から、世間では神話と言われているものが自分には昔実際にあったことのように直感で感じられたり、大人が信じようとしない目に見えないものが私にはもの凄くリアルに感じられたんですね。

でも周りのみんなにその自分の感覚を話すと、「そんな非科学的なことを」「子供の戯言ね」と、一蹴されてしまうんです。 自分は何か人とすごく違うのかな、と思って、それ以来あまり自分の持っている世界を人に話さなくなってしまったんです。 変わった子だと言われるだけだったので。 それがすごくもどかしくて、絶対にいつかこれが事実だということを証明してみせたいという思いがすごく強かったんですね。

それと、たまたま私もすごく語学が好きでたくさん勉強しました。 十八ヶ国語なんて夢のまた夢なんですが、それでも7〜9ヶ国語位学生時代に学びました。 とはいっても本当にものになっているのはその内のいくつかでしかないんですけれども(笑)。 でも、その身に付け方がシュリーマンがやったやり方と自然とそっくりで。 (そのやり方というのは、意味にこだわらずとにかく音読、毎日続ける、文章を書く、物語を暗記する、というような方法。 )

で、結局なんとも偶然に今は自分でお金を稼いでいる。 そして40歳くらいまで馬車馬のように働いてお金をためて、その後の人生は私の世界観がただの神秘的な世界なのではなくて数学や物理で立派に証明できるものなんだということを世の中に証明するための人生を送ろうと決めているんです。 特に意識したわけではなかったのですが、こういう今の自分を見返すと、私ってばシュリーマンみたいだ、って思って。

ロマンなんです。 自分がまだ小さくて世間の常識が染み込んでいないときに直感で感じた、世の中に対するある種の違和感。 自分の感じる世界観が間違っているとはとても思えなかったんです。 なので、物心つく前から、「私はこの感覚を大人になっても絶対に忘れないんだ。 今私の心が感じているこの感覚、これがきっと真実なんだ」って信じて疑わなかった。

「大人はこういう感覚を忘れてしまっている存在なんだ、だから自分だけは忘れないんだ」、って心に決めていたんです。 その証明するものに違いこそあれ、自分の信念を曲げずに「それを証明する為に頑張るぞ」みたいな、そういうロマンが全く同じで、共感するんです。

何というか、人生の不思議、生命の不思議、世の中の不思議、そういったものに対して「飽くなき探求心を持って自分のロマンを追及していく人達」、そういう人達が私の憧れの源になっているのかな。 憧れというか、たぶん自分と重なるんだと思うんですけど。

「もともとロマンを持っていないから、ロマンを持っている人たちに憧れる」というのではなくて、私と似たものを感じて、私もこの人達に「共感する」「共鳴する」みたいなものがあって、いいなと思ったのかもしれませんね。


【続く:5/7】






利益は後からついてくる


前号の石橋社長のインタヴューでも「利益は後からついてくる」と語られているが、これは一つの真理である。

一度成功しても、その後が続かないという人は多い。 なぜか。

アイディアが偶然に当たるときがある。 タイミングよく、お客様が心から求めていた商品やサービスが大ヒットすることで、売れに売れ莫大な利益が出る。

すると、ここで勘違いをする人間が出てくる。 私は天才ではないかと。

最初は真剣にお客様のために斬新なアイディアを考えていた人も、成功すると「俺が企画したものは何でも売れるんだ」と錯覚してしまう。 お客様の視点でものを考えなくなり、自分の視点で物事を判断し始めるようになる。

また、会社を大きくしていくと、お客様の視点を忘れがちになる。 特に株式公開を目指している会社や株式公開を果たした会社の経営者は、お客様の求めているものよりも、売り上げと利益の達成を先に念頭におくようになる。

ゴールを「売り上げ200%成長の達成」と掲げて、ひたすらその達成のみを追いかけるようになると、その達成のためにはお客様に押し売りをしたり、きついノルマと過酷な労働を社員に求めたりするのである。 売り上げと利益は会社の成長のためには必要であるが、それを最終目的やゴールにしてしまうのは危険である。


かつて米国流の経営がもてはやされた。 その代表的なスローガンは「株主利益の最大化」である。

このためにエンロンの事件をはじめ、さまざまなゆがみが生じた。 株価を上げるために現在の利益を重視し、将来への投資を怠ったり、すぐに結果が出ないと平気でCEOを解任したり、挙句の果てには会計の不正操作まで行う。

このような株価重視の時価総額経営の問題は、株価が上がれば、株主が儲かり、株価が上がれば経営陣の給料が上がり、株価が上がればストックオプションを持っている経営陣や社員が儲かってしまったため、肝心の顧客を満足させることを忘れてしまったことにある。

米国には、製品やサービスだけでなく、会社までも売りさばける商品であるという認識であった。 会社の株価が上がれば、お客は無視して平気で会社を売却する経営者が大勢いた。 この風潮がネットバブル期の日本にもあった。

しかし、このような時価総額経営はあっけなく崩壊した。 なぜなら実体を伴わなかったからだ。

株価は短期的にはさまざまな情報で左右される。 しかし、 株式の本源的価値は、当該企業の将来の予想利益に基づくキャッシュフローを、割引率で現時点まで割り引いた価値であるから、本来はいかにして利益を生み出すかが重要なのである。 そしてその利益の源泉こそが顧客満足なのである。

バブルのとき、顧客満足を満たすことを最優先にしなかったのは、一生懸命お客様のために働くよりも、株式の値上がりのほうが圧倒的に、しかも瞬時に儲かってしまったからである。 一株5万円の株が5年も経たずに1億円になってしまったのだから、マネーゲームをしたくなるのも致し方なかったのかもしれない。

かといって、「株主利益の最大化」という命題は間違いではない。 お客様を満足させ、利益を出し、従業員を満足させ、会社も満足させ、その結果として株価が上がったり、配当を出したりして最後に株主が報われるのだ。 まともな経済環境であれば、株主利益が最大化されている状態は、その前に報いられるべき存在であるお客様、社員、会社の満足も満たされた状態にあるはずなのである。

ビジネスとは常に一期一会である。 少しでも手を抜けば、お客様からの信用を失い、リピートしてくれないばかりか、マイナスの口コミが発生して、会社は衰退してしまう。

「クロネコヤマトの宅急便 」で有名なヤマト運輸はお客様に喜ばれるサービスを提供するために、過疎地であろうと、どこであろうと、全国一律料金で、翌日配送という画期的なサービスを生み出した。

今では当たり前であるが、過疎地であっても翌日に配送するというのは、その地域だけで見ればかなりのコストがかかる。 大都市であれば、トラックにいっぱいの荷物を積めて、効率よく、次々と配達できるかもしれないが、過疎地であれば、トラックに荷物を一つ積んで何時間もかけて配達しに行くというのも珍しくない。 それでも全国一律料金で、翌日配送にこだわったのはなぜか。

お客様にとっては料金がわかりやすくて、且つ、翌朝には届くと約束してくれることは非常に価値があり、メリットがある。 文具を翌日に届けるというサービスを社名にした「アスクル」も同じように信頼が形成されて伸びたサービスである。

ヤマト運輸の元社長である小倉昌男氏の『やればわかる やればできる』には次のように記されている。


私はサービスがダントツなら、お客様の信頼を得て取扱量もダントツ、収入がダントツなら利益もダントツになると、信じて疑わない。

ところでダントツのサービスというのは、口で言うほどやさしいものではないと思う。 必死の努力をしないとできないだろう。 でもアメリカのスペースシャトルを見てご覧なさい。 やればできる。



まずは、お客様の立場になって考えることから始め、お客様を満足させるサービスを提供しなければならない。

お客様を満足させることができれば、必ず利益は後からついてくるのだ。

【PV TODAY 増永


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【編集後記】

メールマガジンセミナーに行ってきました。 130人もの人たちが会場にいてびっくりしました(笑)。 参加者の中にはメルマガ発行者の方がたくさんいらっしゃって、とっても真剣でした。 プレジデントビジョンのことを皆さんの前でお話させていただいたのですが、HTMLメールでの発行はきっと珍しかったのではないかなと思って、ついつい普段は話さないような、広告のプロの視点で見たHTMLメルマガのノウハウも公開してしまいました。 しっかり聞いていた方々にはラッキーだったかもしれません。 このvol.71を見てニヤリとされた参加者の方もいらっしゃることでしょう(笑)。

【目標】

2003年11月末までにデザイン・システムのリニューアル。

【ミッション】

プレジデントビジョンのミッションは、一人でも多くの起業家や優れた経営者を生み出すことに貢献し、社会をよりよくしていくことです。

【お願い】

これからがんばろうという人が周りにいたら、このメールを転送していただきたいです!







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