
人に喜んでもらえるという事で、自分自身が生きていて嬉しいと感じられる

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お客様が喜ぶ製品・サービスを追及しましょう。
そうすれば会社も成長し、お金も儲かります。
お客様の創造なくして、利益なし。
たとえ、お金を稼ぎたいということが動機だったとしても、お客様に喜んでもらうサービスについて考えることは必要です。
そうすれば、お金は後からついてきますね。
あなたの商品やサービスを追求していきましょう。

●2003年9月7日読者数が3万人を超えました。

【増永】 今後のビジョンについて教えてください。
【石橋】 経営って、大まかに二つに分けるとしたら、「利益第一主義」か「顧客第一主義」かで分かれると思うんですが、多くの経営者は少なくとも最初は後者でビジネスを始めると思うんです。
でも、ビジネスを経営として認識していくにつれ、そういう初心を段々と忘れていって、しまいには前者になってしまうパターンって多いと思うんですね。
特に株式を上場したりするとどうしても株主のことを気にしないといけなくなってきて、株価を気にする、そして自分たちの利益ばかりを気にし始めて、顧客からどうしたらよりお金を取れるかしか考えなくなってしまう、ってなっていってしまう傾向が強いですよね。
上場していなくても、段々と儲かる醍醐味を味わってきてしまうと、どうしてもそういう風になってきてしまいます。
でもそれでは本末転倒で、結局は顧客を満足させて初めて世の中で支持され、利益に繋がっていくという流れが大切なんだと思うんです。
とにかく会社が儲け主義になったら駄目になると思うんですよね。
個人で言うと利己主義になっている状態。
人も会社も全て世の中をよりベターにしていくため、人や世の中に役立たせるために存在していると思っています。
そういう行いの結果というのは結局は自分にそのまま帰ってくる。
何でも、自分ひとりが何かを提供してあげている側だと思うこと、自分だけが特別だと思うことが、そういう傲慢な思考に繋がってしまうんですよね。
でも、本当はそうではなくて、人を利することができて初めて本当の意味で自分を利することができるんです。
与えることそのものが得ることになっている。
そういう意味で、私の考えていることや働く原動力は、自分の儲けよりもとにかく人に喜ばれる事、どういうものを人が求めていて、それに如何に答えられるものを提供できるか、それに尽きるんですね。
私の会社自体はまだ若いですから、まだまだ初心でいられる状況だと思うのですが、この仕事を続ける限り、いやいや人生ある限りはこの感覚をずっと忘れないでいたいです。
その結果として経済的・精神的豊かさがもたらされるのであれば、その豊かさをさらに人や世の中に還元していくことに使っていきたい。
私の場合、とにかく自分自身がたまたま「こんなものが欲しいな」と思ったけれど「なかったから自分でつくってみた」というだけで始めましたが、それが支持され、結果として経済的な面だけでなく、精神的豊かさをたくさん与えられました。
私はそちらの方がとても人間として嬉しかったんです。
「あ、これが生かされているってことなんだな」って実感しました。
なので、世の中の物やサービスもそんな思いが込められているもの、妥協しないものというのは、人に「感動」を与えられるので支持されると思うんですよね。
付加価値の本質は感動だと思います。
株の世界というのはとても微妙で、お金儲けの事しか考えていない人とかが結構多いので、いろいろと誤解され易いんです。
そういう風にお金のことしか考えていない人が私のやっていることを傍から見ると、金の亡者に見えるんですね。
よく「そんなに儲かる方法を本当に知っているなら、自分一人でこっそり儲ければいいのに、なんでそんな技術を人に教えるの?」とかいう人がいるんですけれど、そういう疑問が湧く人というのは恐らくそういう思考をする人なんだと思います。
でも、そうじゃないんですよね。
まず、人や世の中のためになることをするといっても、それは直接的に役に立つかどうかが問題なのではなく、自分の持っているものや与えられているものを惜しみなく他に還元していく、出していくことそのものが祝福されることなんです。
ありのままの自分をとにかく外に表現していけばいいんです。
これは特別な才能なんてなくても誰でもできることです。
何でもいいからそのときそのときの自分が出せるものを出し惜しみしない。
だから、自分だけ儲ければそれでいいなんていう考えはそもそも私の頭を過ぎりもしないんです。
また、そもそも人に喜ばれていなかったらこんなに大変なこと多分やっていられないです。
それこそ自分ひとりでこっそり稼いでいればいい。
でも、お金ってそもそも必要なことに使うためにある。
物質的なものというのは、私は幻想だと思っていて、本質は魂だと考えているので、私はとにかく魂が喜ぶこと、魂が成長することに自分の時間やお金、エネルギーを使っていきたいんです。
もちろん、その物質があることで心が豊かになるようなものなのであればそれはそれでいいと思います。
でも、自分だけを喜ばすためだけにお金を使うには限界があります。
それで心は満たされないんです。
とにかく自分にあるもの(お金であろうが才能であろうが優しさであろうが何でも)をどんどん出していくことでその反響が外界からいろいろな形で返ってきて、それが自分の糧となるんです。
やっぱり人に喜んでもらえるという事で、自分自身が生きていて嬉しいと感じられる。
ただそれだけなんですよね。
ですから、これからも、私個人が儲けるというのは目的としては二の次です。
それで儲けるというよりは、「とにかく人の求めているものをつくり続けたい、提供し続けたい、そしてその結果得られる様々な形の豊かさで、また人や世の中を喜ばせていく循環を続けたい」ただそれだけなんです。
お金は後からついてきます。
というより、目的を持っていれば、その目的を叶えるに足るだけのお金は必ず巡り巡って来ると思っています。
信念の問題なだけで。
● 会員さんを増やすために特にやったことというのはあるのでしょうか?
実は特に意識して何もやっていません。
ただ、取材されたりしてたまに経済関係の雑誌などに掲載されたり講演をしたことで多少反響はありましたけれど、私から積極的に宣伝をしたことはありません。
純粋に口コミなどで増えているのではないでしょうか。
まあ「あそこなら信頼できるよ」って、結構、家族や親戚で入会される方もいらっしゃいますしね。
あとは検索エンジンで検索して入ってくる方も多いです。
私は特に検索エンジンで上位にリストされるための対策ってしなかったんですが、気づいたら上位にランクされるようになっていました。
ただビジネスとして見ると、それではいけないなと思いますね。
本当は儲けるためにはバンバン宣伝したりするべきなんでしょうけどこのビジネスについて言えば難しいんですよね。
このビジネスは私という人間に対する信頼とか信用で成り立っているんで、あんまり私がそうやって宣伝してしまうと、儲け色が濃くなってしまうかなと思ってしまいますし、ほとんど一人で運営しているので、会員があんまり増えてしまうと、教材のメールを配信するだけならまだしも、問い合わせや質問に対するメールや会員掲示板への返信が増えて、管理そのものも大変になってしまいます。
ただただ「会員が増えても手間は一緒」、といった類のものとはちょっと違うんです。
なので今はこれでちょうど良いくらいのバランスでやれていますね。
だから事業として捉えた時に、それをどこまで大きくしていくかという問題が残ります。
会社というのは、小さい内は経営者の理念が色濃く出るので、とてもユニークなものやサービスが提供できます。
その経営者が個性的であればあるほどそうです。
でも、ある程度会社を組織として大きくしていくということは、それだけ多くの人を育てていかないといけないということで、人が多ければ多いほど、一緒にやる仕事の中身は均一化してきてしまいます。
個性がどんどんなくなってきて無難なものに収まっていってしまうんです。
そういう視点で私の会社を見てしまうと、この講座を受講する人はなんでそんなに魅力を感じてくれるのかと言えば、それは他の大企業ではできないこと、大企業でなくても普通の人ではなかなかできないことを私という一人の人間がしていることに感動してくれるからなんですね。
そう考えた時に、私の持っているノウハウを完全に余す事なく再現できるお弟子さんがたくさん育てば組織的に大きく出来るのかもしれないですけど、なかなかそうは上手くはいかないんですよね。
株価の分析ソフトでは機械的で杓子定規な解釈しか出来ないところを、人間の頭脳で柔軟にその場その場に則した対応が出来てそういう解説をしていくので、私の頭の中の思考過程をそっくりそのまま伝授していかないと無理なのですが、これは一朝一夕ではなかなか難しい。
でも、不可能ではないと思います。
私より優れている人なんて絶対いますしね。
ただ、そういう人が私の元で一緒に働いてくれるかとなると別問題ですし、そもそも私という人間そのものが、この講座ではある種ブランド化してしまったので、それを打破できるビジネスモデルを構築しないと先に進めなくなってしまっているんです。
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あまり事業を大きくすると、そういうことが段々と疎かになっていって、親身な対応って出来なくなってくると思うんですよね。
細かな配慮とか出来なくなるし、いわゆる「私の理想」を形にしたのがこの講座なんで、その理想からちょっと外れていってしまう可能性があるんです。
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● 会員の方からいっぱいメールや掲示板で質問が来ると思いますが、これらにも丁
寧に返事をしていると。
本当にいっぱい来ますね。
ただ、いわゆる自己責任を放棄して私に投資判断だけを委ねてくるような質問には答えられません。
「ここで売った方がいいのでしょうか、買った方がいいのでしょうか」っていうような質問には答えられないのです(教育的意味合いの強い講座なので、ただ売買の指示を仰ぐだけの質問には答えられないため)。
その代わり、「自分ではこういう風に分析していて、こういう風になると思っているんですけど、この見方はどうでしょうか?技術的に何か欠けている視点とかあればご指摘下さい」といった内容のものに対しては真摯に答えるようにしています。
そういった会員の方々とのやり取りの中でのコミュニケーションが凄く大事で、結局投資家の皆さんって、私もそうでしたけれど、孤独にトレードしている方が多いので、私とコミュニケーションを取れる事を楽しみにしている方が多いんですね。
そういった地道な行動が着々と信頼形成に繋がっているんじゃないかなと思っています。
あまり事業を大きくすると、そういうことが段々と疎かになっていって、親身な対応って出来なくなってくると思うんですよね。
細かな配慮とか出来なくなるし、いわゆる「私の理想」を形にしたのがこの講座なんで、その理想からちょっと外れていってしまう可能性があるんです。
大きくしていくと、私の目が行き届かなくなるし、私だったらしないような判断を社員がしてしまうかもしれない。
そのように、徐々に微妙なずれが生じてきてしまっても、ある程度は妥協しないとやっていけなくなってしまうのが組織というもので。
そういう妥協を私はどこまで許容できるのかなと思った時に、やっぱり私の理想をそのまま維持した講座のままでありたいと思うので大きくしにくいんですね。
この講座自体を息の長いものにしていくためには、ある程度人を育てていかないといけないことは確かなのですが、利益を出すためだけに組織を大きくすることで本来のこの講座の良さが失われていくような本末転倒なことだけはしたくないんです。
なので、とにかく会社を大きくしていこうと思っている経営者の方々には私の話はあまり参考にならないかもしれませんが、事業のあり方としてその本質的な部分は同じだと思うので、そういうエッセンスが伝わればと思います。
また、経営者の方でなくとも、何かしらの形で伝わるものがあり、インスパイアできれば嬉しいです。
【続く:4/7】

隗より始めよ
今、会社の人材について語るとき、もっとも注目されているのはリクルートである。
プレジデントビジョンでもリクルート出身の社長を何人か紹介してきた。
上場企業においても、リクルートを辞めて起業した経営者が数多く輩出されている。
そんなリクルートを築き上げた創業者・江副浩正氏が67歳にしてはじめて『かもめが翔んだ日』という回顧録を執筆し、出版された。
この本の中で、リクルートは優秀な人材の採用に力を入れてきたと書かれている。
また、そのような人材を如何にモチベートしてきたかについても触れられている。
リクルートOBへのインタヴュー記事をまとめた『大事なことはみんなリクルートから教わった』の中でも何人かが語っているのだが、採用に年間80億円もかけていた時期があるほど、人材獲得への力の入れ方は半端ではない。
大学新聞の求人広告代理店から始まった同社の歴史にも深いかかわりがあるのであろう。
創業4年目でリクルートは「隗(かい)より始めよ」ということで自社の新卒採用を始めた。
当時のリクルートは新興企業で、大企業との差別化をはかるべく、「学歴、男女、国籍、差別なし」として、初任給を大企業より30%ほど高くした。
江副氏によれば「高い給与水準は働く人の誇りとなる」という。
実際には、4人の採用枠に2000人が応募してきたというから大成功だろう。
当時の営業トークは「『企業は人なり』と言います。
良い人材を集めることが会社の発展につながります」であり、2000人からの応募は、同社のサービスをそのまま自社に当てはめて実践した結果だろう。
まさに「隗より始めよ」だ。
「隗より始めよ」とは中国の戦国時代、燕(えん)という国にまつわる言葉である。
燕は弱小国であったが名君、昭王が即位し、国を立て直すために有能な人材を登用したいと考えた。
そこで昭王は学者の郭隗(かくかい)をたずね有能な人材を得る方法を問うた。
すると郭隗は次のように言った。
「昔の君主に、千金もの大金を持たせ、宮中の雑用や清掃を行う涓人という役人に命じて、一日に千里も走るというほどの名馬を買い求めようとした者がいました。
涓人は死んだ名馬の骨を五百金で買って帰りました。
その君主は怒りましたが。
涓人はこのように言いました。
『死んだ馬でさえ五百金もの大金で買うのです、まして生きた馬はなおさら高く買うでしょう。
名馬はすぐに来るに違いありません。
』
まる一年もしないうちに、一日に千里も走るという名馬が三頭も来ました。
もし王が優れた人材を燕に招致したいと思うならば、まず私、隗から優遇し始められよ。
まして、私より賢いものが、どうして千里を遠いとして、燕に来ないでしょうか、必ず来るにちがいありません。
」
昭王がそのとおりにすると、うわさを聞いた有能の士が働き場所を求めて、続々とやって来たのだった。
これは「賢者を招きたいならば、まず自分のようなつまらない者をも優遇せよ、そうすればよりすぐれた人材が次々と集まってくるであろう」や「遠大な計画も、まず手近なところから着手せよ」という意味でも使われるが、ここでは「物事はまず言い出した者からやり始めるべきだ」という意味で使われている。
『企業は人なり』と語っている会社が、優秀な人材を採用するために力を入れないのでは話にならない。
そして、同社は優秀な人材を採用するためにさまざまな仕掛け作りや努力をしてきた。
社員の語り癖のようになっている「80億円」という金額もその表れなのであろう。
私もリクルートに関する記事は必ず読むようにしているし、同社について書かれた書籍は何でも購入して読むようにしている。
かつて、リクルートの社員の方から同社のビジネスについて話を聞いたことがある。
その中に次のような話があり、今でも耳にこびりついている。
「リクルートは求人広告がデザインされた紙幣を印刷しているようなものです」
つまり、お金を刷っているというくらい儲かっていると言うことを言わんとしていた。
江副氏は東京大学新聞社で、天野勝文氏に「広告もニュースだ」と言われたことに気づきを得ている。
広告を有料で集め、広告自体を価値ある情報として編集し、利用者が検索しやすい形で伝えている。
同著に情報理論であるエントロピーの法則について紹介されている。
「情報量が増加すると、自由な選択の余地も広がるが、同時に必要な情報と不要な情報が混在し、無秩序になる。
欲しい情報を取り出すためのインフォメーション・リトリーバル(情報検索)が重要」
リクルートの情報誌は検索性に優れていることも特徴である。
情報サービスでは情報量も重要だが、その検索性も重要なのだ。
インターネット上には情報があふれているが、この検索性という面に需要があり、検索エンジンなどが重要視されているのはこのためである。
多くの経営者がリクルートを超える人材企業・高収益企業にしたいと考えているに違いない。
私自身、いままでさまざまな文献と実際に同社の社員の方々と接する中でその成功要因を見つけ出そうとしてきたが、リクルートを超えるために最も重要なものをひとつ挙げよといわれたら、「エントリーマネジメント」を挙げたい。
エントリーマネジメントとは、採用の入り口を押さえるということだ。
ここで勝たなければ同社には勝てないだろう。
どのような企業にも共通するのは優秀な人材を集めることであり、一番最初の課題であって、ここで決着がついているといっても過言ではない。
どのようなビジネスをやる上でも人材採用は最重要なテーマであるから、「隗より始めよ」ではないが、遠大な計画を成功に導くためにも力を入れていかなければならない。
【PV TODAY 増永】

【編集後記】
関東学院大学ビジネスコンペのホームページがあります。
関東学院大学の学生の皆さん、がんばってください!
土曜日に個人的に家を引越ししました。
3年間の事務所暮らしよ、さらば!
【目標】
2003年11月末までにデザイン・システムのリニューアル。
【ミッション】
プレジデントビジョンのミッションは、一人でも多くの起業家や優れた経営者を生み出すことに貢献し、社会をよりよくしていくことです。
【お願い】
これからがんばろうという人が周りにいたら、このメールを転送していただきたいです!


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発行者が読者の皆様にかわって登場社長に質問いたします。
なお、非常にお忙しい方々だと思いますのでご質問に対しての回答は保障しかねます。
ご了承ください。
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