
造られた社会っていうところが凄く嫌だった

今回は、通信の分野でご活躍されているコムズの小柴社長のインタヴューです。
私と同じ年ですが、社長歴では大先輩。
若い頃から問題意識を持っていたところがすごいなと思いました。
これからもいろいろ学ばせていただきたいと思っています。

●2003年9月7日読者数が3万人を超えました。

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【増永】 小柴社長の起業の経緯を教えてください。
【小柴】 自分はですね、大学時代に日本について漠然と感じていたものがありました。
それは何かと言うと、例えばバブル時代の政治家と大企業の癒着みたいな一部の人達だけがおいしい思いをするような世の中について感じるものがあったんですよね。
サラリーマンは皆疲れているのに、政治家達やお偉いさん達が凄くいい車に乗っていい生活をしていると。
このギャップが自分の中で凄くありましたね。
で、おかしな世の中だなと思ったわけですよね。
その中で何がおかしいんだろうってたくさん考えたんですよ、ちょうど二十歳ぐらいの時でしょうかね。
その時に「日本の中で情報を扱っている所はどこかな?」と考えたんですよ。
いろいろと考えてみると、それは政治家であったり中核となっている大企業であったりしまして、そこの流れをぶち壊したいという気持ちが学生時代の自分の中でおぼろげながら持ち始めたんです。
要はですね、今の大手企業と政治家が作った通信をぶち壊す必要があり、そのためには何が出来るかという事をですね、本当に1年間悩んだのです。
結果的には既存の通信をぶち壊すほどの力は今の自分にはなく、それならば通信のチャンネルを創らなければいけないなと思いまして、自分には一体何が出来るのかという事を考え始めたんですよね。
ですから今は通信のコンサルタント事業をやっているのですが、実は何でもよかったんですよね(笑)。
一番でかい通信の会社はNTTなんですが、その時は確か6兆円ぐらいの売上で、この内の半分ぐらい、つまり3兆円ぐらいの会社にしてしまえば既存の通信を全部変えられるようになるかなと。
それでNTTという所に目を付けて、いろいろと事業プランを考え始めたんですよね。
それがきっかけで、とにかく既存のですね、ちょっと間違った情報の流れというのを若い連中が、一つ一つぶち壊して適正な形にできないかなという気持ちから会社を立ち上げたというのが経緯でしょうか。
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悶々としながらいろんなアルバイトをやって、日本の経済の動きというのを学びながら歩んできましたね。
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● 会社をつくるまでにご苦労された事はありますか?
自分は中学3年の時からアルバイトを50種類以上しているんですよ。
ビルの清掃からスキーの添乗員、引越し屋さん、ケーキ屋さん、遺跡発掘と、もうありとあらゆるアルバイトをしてきたんですよね。
その中でやっぱり疲れてくる。
凄く普通に働いて、皆当たり前の事をやってお金をもらって生活している。
自分もそこで指示をされてやるわけですけれども、違和感があったわけですよね。
やっぱりそこでも日本のですね、なんかこう、大企業が作った流れがあって、その中に系列会社があってという形で、そういう所にさらに自分のアルバイトというものがあるわけです。
なんて言うんですかね、サラリーマンっていう、何も考えなくてもお金と職場が与えられていて、なんだか造られた社会っていう所が凄く嫌だったんですよね。
そういう事で結構、ずっと悶々としたものを持ち続けていました。
苦労したっていう話とはだいぶ違いますけど、悶々としながらいろんなアルバイトをやって、日本の経済の動きというのを学びながら歩んできましたね。
【続く:1/4】

人を動かすもの 〜「希望と志」〜
人の上に立つ者にとって、「どうやったら、人は動くのか?」という問題は、かなり切実な問題である。
お金、家族、夢、使命感、異性、義理人情...etc.人によって、そのモチベーションは異なっている。
昨日は関東学院大学経済学部の芳賀先生、青木先生のゼミの学生の皆様に講義をしてきた。
テーマは起業についてだ。
ビジネスプランコンテストを控えた学生の皆さんに、起業について、夢について話をしてきた。
ビジネスプランコンテストは入賞することが全てではない。
チャレンジしてみること、頭を使うことに意義があるのだ。
がんばってほしい。
ゼミの後、学生の皆さんと飲みにいってきたのだが、その席での質問の中に「どうやって人を動かすのですか」というものがあったので、今日はその質問に関する話しをしたいと思う。
今後、折を見て、「人を動かすもの」について書いていこうと思うが、第一回の今回は「希望と志」がテーマだ。
希望と志を持って、部下を動かし、世界を駆け巡った英雄がいる。
その名をアレクサンドロス三世。
人は彼の偉業を讃え、大王と呼ぶ。
アレクサンドロスは父の死を受け、紀元前336年にわずか20歳でギリシャのマケドニア王に即位し、その2年後に東方遠征を開始した。
その時の様子を、古代ギリシャの歴史家プルタルコスは著作「英雄伝」の中で、こう述べている。
大遠征の直前、アレクサンドロスは王家の財宝を、部下達にほとんど全て与えてしまった。
それを見かねた側近のペルディッカスは王をいさめた。
「王よ、あなたはご自身のために、何を残されるのですか?」
「希望だ。
(Elpis)」
「ならば、あなたに同行する我々も、その希望を分けてもらいましょう。
」
こう言って、ペルディッカスは自分に割り当てられた財宝を辞退したという。
上記はアレクサンドロスにまつわるエピソードの中で、私が最も好きな話である。
「希望」と答えたアレクサンドロスも見事だが、「その希望を分けて欲しい」と答えた側近のペルディッカスも見事としかいいようがない。
もう一つ、アレクサンドロスにまつわるエピソードをお話しよう。
同じくプルタルコス著作の「英雄伝」からの引用抜粋である。
大遠征の中で、部下達が弱気に取り付かれると、アレクサンドロスは常に熱弁をもって、部下達を勇気付けた。
ある時、彼はこう言ったという。
去りたい者は去れ。
世界征服を途中にして、私はここに置き去りにされるが、私は「志」を同じくする友と一緒に前進を続けよう。
しかし、アレクサンドロスがこう言うと、全員が「世界のどこにでも、我々を連れて行ってください」と答えるのであった。
これらのエピソードから、アレクサンドロスは常に「希望と志」を語ることで部下達のモチベーションを維持していたことが分かる。
そして、彼の「希望と志」が、部下達にきちんと浸透していたからこそ、彼らはあれほどの偉業を成し遂げることができたのであろう。
事実、アレクサンドロスは世界征服を夢半ばで、あきらめるのだが、それは部下達がこれ以上の前進に「希望と志」を見出せなくなったからであった。
その時の様子を、古代ギリシャの政治家アッリアノスの著作「アレクサンドロス大王東征記」はこう記す。
アレクサンドロスの軍隊がインドへ到達した時、ギリシャから従軍した兵士で生き残っている者は、わずか300名ほどであったという。
これほどの犠牲者を出した大遠征で、兵士達は疲れきり、軍団には絶望に近い雰囲気が漂っていた。
そして、彼らはこれ以上、前進することを拒否したのである。
世界征服を夢見るアレクサンドロスは、彼らを前にして、熱弁をふるった。
志を高く持つ人間にとって、いかなる困難も偉業達成のためには我慢できるはずである。
少なくとも私はそう思っている。
ガンジス川まで、世界の果てまであと少しではないか。
輝かしい偉業は、苦難を乗り越え、リスクを取る人間達によって、成し遂げられるのだ。
しかし、この熱弁も部下達の心に届くことはなかった。
彼は帰還を決意する。
この瞬間に、彼の壮大な夢は終わったのである。
とはいえ、「希望」だけを持って、故郷を旅立った一人の若者が、「志」を同じくする仲間とともに、わずか10年で世界帝国を築きあげたのだ。
歴史に「if」はないが、もし、彼らのモチベーションが「希望や志」ではなく「財宝や美女」などであれば、これほどの偉業を達成することはなかったのではないかと、私は考える。
授業が終わって芳賀先生から頂いたコメントの中に以下のような内容が含まれていた。
「増永社長は時間をとっても大切にする方です。
そんな彼が、なぜ君たちにこうして時間をとってお話をして下さるかわかりますか。
」
私がなぜ、学生の皆さんの前で話しをするのか?
「それは君たちが希望だからだ。
」
【PV TODAY 増永】

【編集後記】
関東学院大学での講義、とっても楽しかったです。
芳賀先生、青木先生、誠にありがとうございました。
学生の皆さんには、今回の講義に関する感想をレポートにして提出するというのが課題だそうですが、私も見せていただくことになっていますので楽しみにしています。
ビジネスプランコンテストもがんばってください!
【目標】
2003年11月末までにデザイン・システムのリニューアル。
【ミッション】
プレジデントビジョンのミッションは、一人でも多くの起業家や優れた経営者を生み出すことに貢献し、社会をよりよくしていくことです。
【お願い】
これからがんばろうという人が周りにいたら、このメールを転送していただきたいです!


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