
こまごまとしたものを積み重ねていく

ネットビジネス先進国の一つである韓国。上田社長は韓国企業をよく研究されています。日本と韓国の違いを研究することによって、新しいビジネスチャンスを発見できるかもしれません。韓国で起きた現象がいずれ日本でも起きるのでしょうか?

■これまでの上田社長へのインタヴューはこちら
vol.22 vol.23

【増永】 コミュニティービジネスというのは具体的にはどのようなものがあるのですか?
【上田】 例えば掲示板もそうですし、友達同士で輪を作って楽しむメーリングリスト、はたまたメッセンジャーですね。掲示板ですとリアルタイムじゃないんですがメッセンジャーのシステムですとリアルタイムで情報交換できます。もっとベーシックな所でいえばWebメールですとか、最近では個人のホームページ上におけるアバターであったり、ボイスチャットやビデオチャットといったようなものが出てきています。
● 企業様にはどのような導入メリットがあるのですか?
例えばナチュラムさんという釣具を中心としたアウトドア用品のECポータルサイトがいらっしゃいますが、先方ではECが専業でECのシステムですと非常に強いのですが、そんな中でコミュニティーに関していえば「なんとなく必要だけれども実験からシステム開発から全部やってられないな」という所から始まって、私どもと一緒に「釣りのECサイトの中ではどういうようなコミュニティーを入れるとお客様にメリットがあるのだろうか」というような事を一緒になって考えさせていただきました。
結果としては、例えば掲示板上で、魚を釣ったお客さんが自慢を書いたり、はたまた使っているルアーを紹介したりとか、お客さん自身が自分の釣り日記だとか、釣り用品のお知らせをする事によってコミュニティーが形成される。
実際にナチュラムさんは個人向けアフィリエイトシステム(成果に応じてポイントのキックバックなど特典のあるシステム)を整えていらっしゃるんで、お客さん自身が釣具の紹介をし、その紹介された釣具を新しいお客さんが買うと紹介したお客さんにポイントがバックされると、このようなシステムが結構成功していると思います。
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この段階から積極的にどんどん若干赤字でも市場を取りにいって、有料課金制度が整った地点で黒が出たら良いと、どちらかというとそのような形で取り組んでいこうと思っています。 |
● それでは御社の将来の事業構想についてお願いいたします。
今後はですね、コミュニティー単体でいかにお客さんにお金を払っていただくか、そこの所にビジネスとしては突っ込んでいこうと考えています。現在、韓国ではコミュニティーサイトを開設してそこにユーザーを集めてきて、コミニティーサイト内のいろいろな部分で少しずつお客さんにお金を払って頂いてビジネスをするというような形態が成り立っているのです。
上は大体40億円とか50億円とかの売り上げ規模、営業利益ベースで4割5割ぐらいは出しているという会社が何社かございまして、日本でも今後有料課金の手段が整備されるに従ってそのような市場がひらけてくると思っております。
で、私どもは、それを自社単体でやろうというよりも今までお付き合いのある約300社の企業様と一緒に組んでやろうと考えています。例えば、初期負担は両社で折半しましょうとか、収入はシェアしましょうとか、そういうスタイルでコミュニティーを広げて有料課金の市場を切り開いていきたいなと考えています。
● 具体的にはどのようなサービスに対して韓国ではお金を払っているんですか?
有名なサービスでいえば、オンライン上に自分の人形を表示するアバターというものがあります。そのアバター(自分の分身)に初めはTシャツとジーンズがもらえるんですがちょっとお洒落な格好にしようと思ったらですね、お金を頂戴して服を着せるとか。
はたまたインスタントメッセンジャーで自分の友達リストありますけれども、逆に「自分を友達リストに入れてくれてる人のリスト」を知りたいなと思ったら50円払えば知れるとか。
そうするとみなさん結構お金を払ってくれるんですね。本当にこういう、こまごまとしたものを積み重ねていくだけで、基本は無料だけれどももっと便利にするためには有料メニューに小額払ってくださいと。このようなスタイルで十分ビジネスになるんですね。
● 韓国ではどのような課金の仕方がありますか?
韓国の方では携帯での課金、Web上のサービスに対して携帯の有料課金というようなサービスがあります。日本で一番近いのがQ2でしょうか。電話料金に上乗せとか。あと韓国の方のISP(インターネットサービスプロバイダー)は結構統合されていまして、今はもうISPの会社が2・3社しかないんですよね。
ということはISP課金を2・3個揃えていたらそれでほぼ全ユーザーをカバーできてしまうという状態になっています。このような要因から韓国では小額有料課金がかなり簡単にできる状態なんです。日本はまだその状態になっていません。現状の日本はまだまだ不充分だと思いますがビジネスとしてはトントンレベルにできる状態にはなってきていると思いますので、この段階から積極的にどんどん若干赤字でも市場を取りにいって、有料課金制度が整った地点で黒が出たら良いと、どちらかというとそのような形で取り組んでいこうと思っています。
【続く:3/5】

機会に対する姿勢
我々は機会に対してどのように考えているだろうか。
ここでは機会を好機と置き換えてもいいだろう。生きている限り、人は皆、機会に恵まれている。この機会を活かすも殺すも機会に対する姿勢に大きく左右される。
機会に対する人間のタイプを3つに分類してみよう。
1.機会というものを知らない人
2.機会というものを知っている人
3.機会というものを創り出せる人
世の中には機会というものに無知で関心を示さない人がいる。このタイプの人にはいかなる好機が目の前に現れようとも、それを好機であると認識できない。よって好機をつかむことが出来ない。しかし、幸せなことにそのような自覚がないので、特に問題意識もストレスも感じることはない。
自分にとっての機会というものを既に知っている人は「選択」する権利を持つことが出来る。「自分はこれが好きだ」「自分はこうなりたい」と明確ではないにしろもっている人間は「いつか」そうなりたいな思っているし、どのような状況が自分にとっての機会・好機であるか、識別できるので、機会が訪れたことを認識できる。
多くの人がここで選択を迫られることになる。
「これはチャンスだからやろうか、いや、しかしリスクもあるぞ」
人生とは機会を認識していようがしていまいが、選択の連続には違いない。しかし、機会を認識して選択するのとしないのとでは人生の結果が大きく異なる。最終的に成功しない人とは機会を誤って認識している人間や、機会を最後までつかもうとしなかった人間つまり実行に移せなかった人間だ。
より幅広い視点で物事を見ている人にとっては、あらゆるものが機会に見える。飲食店に入ったとき、人に出会ったとき、何かを読んだとき、どのようなものにでも機会であると考えて、自分にプラスになるように行動する。「反面教師」という言葉があるが、どんな人からでも何かを学ぼうという姿勢があれば自分にプラスに出来るのである。
自分にとっての機会、特に好機というものを明確に知っている人間は迷わずに行動することが出来る。
そして最後に、機会というものを創造できる人は、いつでも、どこでも、何歳になっても成功する可能性がある。
「自ら機会を創造し、機会によって自らを変えよ」
これは株式会社リクルートの昭和43年の社訓である。
同社はとても優れた人材を輩出していることで有名であり、同社を研究した書籍が数多く出ている。
また相田みつを氏の「そのときの出逢いが人生を根底から変えることがある よき出逢いを」という言葉は機会と深い関わりがある。
人との出逢いが自分の人生を変えたことはないだろうか?
自ら機会を創造し、機会によって自分を変える。多くの人が、機会があっても変われない。機会が目の前に現れたときに尻込みすることのないよう、機会に対する自分なりの姿勢をもっていてほしい。

【編集後記】
北海道にいって読者の方と交流したいと書いておりましたら、メールを頂いてしまいました。早急に日程を決めて、改めてご連絡申し上げます。初めての土地で初めての人たちに出逢える。これは奇跡です。私は大和証券1年生時代に「シリコンバレーに行きます」とMLに書いたら10人くらいの人たちと会うことが出来ました。オフ会はすばらしいです。はやく北海道に日程も決めなくちゃ!北海道のおいしい料理を食べてみたいですね。
あ、ちなみにこの北海道旅行も私の機会作りです。初めてのことをしたい。初めての場所に行ってみたい。初めての人に会ってみたい。自らを変える姿勢は大事なんです。
社会人になってからリクルート出身者の人とたくさん出会いましたが、皆さんとても優秀です。このプレビでもすでに2名のリクルート出身者をご紹介しています。大和証券出身者もがんばろう!!
【目標】
7月中に読者数1万人!


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