株式会社有線ブロードネットワークス 代表取締役社長 宇野 康秀 氏 『 相手の想いと自分の想いをうまくつなげていく 』
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株式会社有線ブロードネットワークス 代表取締役社長 宇野 康秀 氏
Today's PRESIDENT
2004年11月19日 vol.215

株式会社有線ブロードネットワークス
代表取締役社長  宇野 康秀 氏

相手の想いと自分の想いをうまくつなげていく
 


株式会社有線ブロードネットワークス


【事業内容】


放送事業
USEN 440
SOUND PLANET

ブロードバンド事業
BROAD-GATE 01
BROAD-GATE 02

カラオケ事業

インターネット事業
 ・タウンピタ

  

 




相手の想いと自分の想いをうまくつなげていく

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株式会社有線ブロードネットワークスの宇野社長にインタヴューして参りました。 若くして2社も上場企業に導かれた手腕は凄いですよね。 弊社も同社の光ファイバーを利用させていただいており、大変お世話になっています。 今回の取材では非常に学ぶところが多かったです!詳しくはインタヴュー記事をじっくり読んでくださいね。



セミナー告知

皆さんご存知のように、日本が世界に誇る企業のひとつ「ソニー」も始まりは小さなベンチャーでした。 12月2日(木)、そんな『ソニーの創業期を知る』というセミナーを、成長志向の高い若手起業家の事業構築支援をしているPE&HR株式会社が開催します。 プレジデントビジョンにも登場した株式会社CEAFOM代表取締役の郡山氏と同社常務取締役の松本氏が、創業者の井深氏や盛田氏と共に過ごした創業当時のソニーについて語ります。 起業家のインタビューを数多く重ねた私ですが、PE&HRの持つネットワークは、正直すごいです。 また、彼らのメールマガジンは必見です。

・セミナー詳細
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・メールマガジン
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●2004年7月6日、『PRESIDENT INTERVIEW』の記事をドリームゲートへコンテンツ提供を開始しました。 プレビの読者を含め20万人以上へ配信されます。
●発行者増永が2004年7月5日オンエアの文化放送「松本和巳のカイシャをつくろう」に出演しました。
●広告に関してはこちらから
●本編の発行は祝日を除く月・水・金。 PR号(全面広告)の発行は火・木となります。
●2004年9月30日読者数が8万人を超えました。




【増永】 
有線ブロードネットワークス(2005年3月1日付けで「USEN」に社名変更予定)の社長に就任される前に、起業家としてまずインテリジェンスを創業し上場を果たされておられますが、学生時代からUSENの社長に就任されるまでのお話をお伺いできますでしょうか?

【宇野】 割と若い頃から起業家になりたい、事業家になりたいという想いがありました。 学生時代にはいわゆる学生企業のようなことをしていましたし、イベントの企画・運営などを通して人脈を広めていました。

自分の性格面を含めて、改善していくべき点を改善するという期間を経て、本当は大学を卒業してすぐに自分で起業しようと考えていたのですが、いわゆる企業の組織というものを一度見ておいたほうが良いかなと思い、リクルートグループのリクルートコスモスという会社に入社しました。

そこで3年間ぐらい仕事を通して勉強してみようと思っていたのですが、入社して1年ぐらい経った時期に、あるチャンスに巡り会い、起業することになりました。

起業するには時期やタイミングというのが非常に大事だと思っています。 それは、一緒にやる仲間が集まっていることであったり、自分にとって有利な環境が存在するということであったり、自分自身の気持ちの高まりであったり、いくつかの要因があるのだと思うのですが、そういう事がうまく重なり合ったタイミングでしたので、社会人1年目というのは早過ぎるんじゃないかなと思いつつも、会社に辞表を出しました。

● 学生時代に人脈を拡げるといったことをされていたそうですが、起業家になる為の準備として、これはやっておいたほうがいいと思われることを教えていただけますでしょうか?

今から考えると、自分にとって何が得意で何が不得意かということをきちんと理解しておくということでしょうか。 この点を踏まえて事業を進めている人とわからないままに事業を進めている人では差が出てくると思います。

事業を成功させるポイントというものは幾つかあるわけですけれども、そのうちの一つの要素に、組織の問題やチームの問題といったものがあります。

事業組織というものは、当たり前の事ですけれども、一人で構成されているわけではありませんよね。 その運営も一人で何でもできるわけではなく、組織の構成員の人数が多いか少ないかは別として、優れたメンバーでチームを構成し、そのチームが機能すれば大抵のことはうまくいくわけです。


 
自分の強みは、昔から今も変わらず、いわゆる「言い出しっぺ」の存在であるということです。 良い言い方をすれば「ビジョンを掲げる」ということ、「何かしらのテーマを設定する」ということだと思います。





そういう意味ではチームを組成していく中で、自分が何ができて、何ができないのかということを理解し、その上でどのような人を集めればよいかを考えれば、チーム組成がうまくできると思います。 周囲の企業の中で事業がうまくいっていないケースを見てみると、このチーム組成がうまくいっていない場合が多いと思います。

いわゆる完全なワンマンタイプで「一人で全部やるんだ」、「あとはもう下手でいいんだ」という人であれば、それはそれでよいのかも知れませんけれども、大抵は一から十まで自分一人で全てできる人というのはなかなかいません。

そこで、できないところは誰かに補完してもらおうと普通は考えると思いますが、手伝ってくれる人が補完役になることもあれば、対立する人になることもあるわけです。 もし対立して意見の相違がある場合、お互いを信頼しきれないという問題が出たりします。

私は、どのような人で組織を構成するかということが非常に大事だと思っています。 一度出来上がったものはなかなか崩せません。 おそらく一生引きずっていくのだと思うのです。 大抵の人が成人してから事業を始めますが、多くの人の場合、成人するまでにその人の人格はほぼ決まっていると思います。

自分の中に築かれていた人格というものは、学生時代を含め社会人になる前に既に決まっているわけなのですが、学生時代に見える自分の人格の範囲と、社会人になってから見える人格の範囲が違ってくるのです。

私は、大学生の時期というのはちょうど学生と社会人のつなぎ目の時代であって、大学時代にいろんなことを通じて自分の人格を把握することが一番大事なのではないかと思っています。 自分の人格というものは、実際に組織において行動すれば、より分かってくるものなのではないかなという気がします。

● 宇野社長が組織の中にあって「ここが自分の強みだな」と思われるところがあれば教えていただけますでしょうか?

自分の強みは、昔から今も変わらず、いわゆる「言い出しっぺ」の存在であるということです。 良い言い方をすれば「ビジョンを掲げる」ということ、「何かしらのテーマを設定する」ということだと思います。

学生時代で言えば、ただ遊んでいるだけの友達同士であったとしても、「こういう事をやろう」と投げかけるタイプでした。 その際にビジョンを掲げたり、テーマを設定したりもしていました。 何事においても自らの想いを明確にし、それを周りの人達にも共感してもらえたという意味でいうと、私はこの点において比較的、他の人よりも資質があったのではないかと思います。

それから、自分の長所、得意なところがあるとすれば、接する相手を見てバランスが取れるというところだと思います。 自分自身を理解できなければ相手も把握できないように、まず自分というものをきちんと理解した上で相手を把握する資質があったと思います。

社会は、相手があって成り立つものですが、相手と比較してどちらがどうということではなくて、それぞれのバランスを保って考えていくことが大切だと思います。 違う言い方をすれば調整能力ということになるのかもしれませんが、私はその点が秀でていたのではないでしょうか。

私自身は性格上、いわゆるワンマン、カリスマ型の経営者ではないと思っています。 「自分がすごいからみんなついて来い」というタイプではなく、どちらかというと自分の周りの人達それぞれを尊重しながら、相手の「これがしたい」という想いと自分が「これをしたい」という想いをうまくつなげていくというのが私のスタイルなんだろうなと学生の頃から気づいていて、今でもそれは変わっていないと思います。

【続く:1/4】







彼女の好み


「勝負師」といえば博徒のイメージが付きまとうが、起業家はまさに「勝負師」である。 なぜなら、成功するかどうか分からない事業に人生を賭けて取り組む姿勢はまさに「勝負師」だからである。

では、起業家は本当に成功するかどうか分からずに事業に取り組んでいるのか?おそらく大半は「絶対成功する」と信じて取り組んでいる。 ところが多くの人が目算を誤って失敗してしまうのが現実であり、将棋で言えば勝利までの指し手を読みきることができなかったということになる。

逆に期待通りにビジネスを成功させる人もいる。 世間から注目され、成功間違いなしといわれて実際に成功をおさめてしまう人だ。 このような人の中には偶然成功したという人もいるだろうが、詰め将棋の如く成功までの指し手を読み切っていた人もいるであろう。

日々、しのぎを削るビジネスの世界では、ライバルのみんなが勉強し、研究し、努力を積み重ね、ハイレベルの戦いが繰り広げられている。 実際にハイレベルかどうかは別にしても、そのような中で戦っているという緊張感を常に持って仕事をしていなければ、隙をつかれて競合に負けてしまうかもしれない。 環境の変化の激しい現代のビジネスにおいては油断は大敵である。

私は将棋のことはよくわからない(小学生の頃はよく指したが)が50歳にして将棋の名人位を獲得した米長邦雄氏の『運を育てる - 肝心なのは負けたあと - 』(米長邦雄著:祥伝社文庫:560円)を読んでみた。 理由は「運」について興味があり、考えてみたかったからである。

将棋の世界は、日々研究といっていいほど、多くの棋士が様々な戦法やその応手を研究し続けている。 こうなると勉強不足の者はたちまち置いていかれる。 最先端といわれるような戦法を採用するかどうかは別にしても最先端の戦法や研究がどのようなものかは常にウオッチしていなければならない。

ビジネスもこれと同じで、常に最先端の情報や知識を仕入れていなければならない。 だから「勉強する」「学ぶ」という姿勢が大切で、このような姿勢を失った者から脱落してゆくことになる。

命のやり取りをする戦場では「運が全て」といえる局面があることは誰でもわかるだろう。 ではプロの将棋の世界はどうか?研究を怠らず、ギリギリに近いほどの技術を極めた人達が戦い、実力も極めて伯仲する世界であるから、やはり運やツキというものが勝敗を分けることが多々ある。

ではどうすれば強運を引き寄せられるのか?米長名人の言葉を引用しよう。

「勝利の女神は、謙虚と笑いを好みます」

勝利の女神、すなわち「幸運」は謙虚で笑いのある人に微笑むのだ。 逆に言えば、高慢で笑いのない人は勝利の女神にそっぽを向かれる。

おそらく多くの人が誤解していることがある。 自信を持っている人を見て「あの人は高慢だ」と思うことなのだが、自信と高慢は違う。 また「謙虚」イコール「自信のなさ」でもない。 当然ながら「謙虚」イコール「信念のなさ」でもないし、「高慢」イコール「強い信念」でもない。

勝利の女神はなぜ謙虚な人を好むのだろうか?その理由の一つとして、謙虚でなければ周りの状況判断を正しくできないということが挙げられる。 驕り高ぶっている人は「自分が正しい」と思っているから、自分の過ちに気づかないし、正しい状況判断ができないから正しい解決方法もわからないし、正しい行動もとれない。

また謙虚な人は大勝利をおさめたとしても「自分はまだまだです」といって、更なる努力を惜しまない。 謙虚で地道に努力をし続ける人は、必ずどこかのタイミングで成果が実るものなのである。

「笑い」についてはどうか?基本的に、人は楽しく愉快で一緒にいて心地よい人のところに集まる。 女性に「好きな好みのタイプは?」と尋ねてみると、よく「一緒にいて楽しい人」という返事が返ってくる(私はこれで身に染みた経験があります・・・いずれ『起業家物語』で)。

「笑う門には福来る」というが、公理に基づき、論証によって証明された命題すなわち定理といえるくらい、「笑い」は幸運を運んでくる。 ひと言付け加えるならば、ビジネスの世界でも「お金はお金に集まる」であり、不思議な事に「お金はお金をひきつける」のである。

笑いのある人の周囲には人が集まる。 人の集まるところに幸運とビジネスチャンスが生まれる。 逆に言えば、笑いと魅力がなく人を引き寄せる事ができない人は、長期的な幸運やビジネスチャンスを引き寄せることはできないのである。

米長名人は同著の中で興味深い話をされていたので、私なりに要約してご紹介したいと思う。 それはある若い棋士がジャンパー姿で対局していたので、名人が彼に注意した時の話である。

「競輪場へ行くような格好で対局してはいかん」と注意すると、その若手棋士は「外見で人の中身を計ることは、よくないことではないでしょうか。 形式張るのは古い考えではないでしょうか」と反論したという。

これと似たような話は世の中に五万とあるだろう。 髪の毛の色然り、言葉遣い然り。

さて、あなたはこのような若手棋士に勝利の女神は微笑むと思われるだろうか?私は微笑まないと思う。

将棋盤の上だけでならば、服装なんて全く関係ないだろう。 しかし、究極のレベル同士で戦うならば、盤上以外の世界も非常に重要になってくる。

たとえば、試合前に奥さんと喧嘩したとすると精神的なコンディションは悪化するに違いない。 また、試合前から「あんな非常識な奴には試合に出させてはいけない」と主催者やスポンサーや世論が猛反対でもしたら、試合にすら出られないかもしれない。 盤外で不利な要素を持つことは盤上に不利な要素を持ち込むことになる。

服装に関していえば、自宅では何を着たって構わない。 裸でいて、風邪をひくのは自分のせいである。

ところが、外の世界に出たらそうはいかない。 家の外は「社会」であり、「社会」は人との関わりの中で成り立つものであるから「自分さえよければいい」とか「自分の勝手だ」では済まされない。

相手がどう思うか、相手がどう考えるかは自分では決められない。 とはいえ、自分で決められないからどうでもよいというものではなくて、自分で決められないから、相手の立場に立って配慮する必要があるのである。

これはビジネスでも同じだ。 「たかがネクタイくらい」と考えている者はネクタイ程度の事でビッグチャンスを逃す。 1万円のネクタイで、100億円の商談を不意にするようでは頭が良いとか計算に強いとは言えない。 大学受験の数学で、ネクタイを絞めて解くか絞めないで解くかで、点数が変わることはないにしても、ビジネスの世界では変わることを知っておかなくてはならない。 ビジネスで一時成功する人というのはいくらでもいるが、長期的に成功し続けようと思ったら、勝利の女神の好みをしっかり把握して、身だしなみ、考え方、性格までも改めておく必要がある。

性格のよさも頭のよさのうち(作家:和田秀樹)

どんなに頭脳が優秀でも、性格が悪いようでは、頭のよさは三流だろう。

米長名人は「棋士にとって主戦場は対局であり、自分の将棋に対する信念ならば、そこで表現すればよい」とおっしゃられている。 この若手棋士は考え方を履き違えているのである。

この点で、同世代の若者達に私がいいたいことがあるとすれば、服装や髪型で自由を主張しないで欲しいということだ。 自由はそんなに安っぽいものではない。

自由とはもっと尊いものであり、弱者はこれを混同し、同時に女神にも見放される。

勝利の女神に好かれたいならば、負けることを前提に生きてはいけない。 そんな後ろ向きな人間では成功するはずがない。 「どうせ俺なんて・・・」これは勝利の女神が最も嫌う言葉だと米長名人はおっしゃっている。

また、たとえ1%でも、可能性があるのなら、負け犬になってはいけない。 運を味方につけ奇跡を起こしたければ、最後の最後の最後まで、あきらめずに全力を尽くすというメンタリティーとスタンスを常に持っていよう。 そして、最後にして最高のチャンスが訪れた時の事を想定して準備しておこう。

同著のまえがきには次のように書かれている。

棋士は将棋が強くなければなりません。 そして、将棋界は強い棋士が尊敬される世界であるべきです。 棋士とそれを目指す少年たちの王道は、強くなって尊敬される人間になることで、私もそれを歩きつづけようと思います。

私は思う。 経営者はビジネスが上手で儲けなければならないと。 そして、ビジネス界はまっとうに儲けた経営者が尊敬される世界であるべきで、経営者とそれを目指す経営者志望の王道は、ビジネスを成功させ尊敬される人間になることであると。 だから私は更なる利益を追求して社長道を歩んでいこうと思う。

「運」について不平をこぼす者に勝利の女神から与えられるのは、憐れみよりもむしろ軽蔑である。 人生には、あきらめない限り成功しかありえず、心から勝利の女神を愛したものが、最後には彼女から愛されることになる。


【PV WEEKEND 増永



【編集後記】

本日は某証券会社と主幹事宣言書のやりとりをしました。 上場に向けての一つのセレモニーに過ぎないわけですが、そうはいっても5年前に夢に描いた瞬間でもありました。 わずか一日で「お前だったらやるよ」といってくれる証券会社は日本でただ一つ(笑)。 2007年の上場を目指します。


【発行者のブログ】

プレジデントブログ

【2004年のスローガン】

ヤリキリ

【目標】

2005年3月末までに読者数10万人を超える。

【ミッション】

プレジデントビジョンのミッションは、一人でも多くの起業家や優れた経営者を生み出すことに貢献し、社会をよりよくしていくことです。

【お願い】

これからがんばろうという人が周りにいたら、このメールを転送していただきたいです!

【配信日】

本編の発行は祝日を除く月・水・金。 PR号(全面広告)の発行は火・木となります。







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