株式会社リプラス 代表取締役社長 姜 裕文 氏 『 自然体でやっている限り、社長は淘汰される存在 』
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株式会社リプラス 代表取締役社長 姜 裕文 氏
Today's PRESIDENT
2003年12月12日 vol.92

株式会社リプラス
代表取締役社長  姜 裕文 氏

自然体でやっている限り、社長は淘汰される存在

株式会社リプラス

【事業紹介】


ホフ事業部

従来の賃貸住宅とは一味異なる、建築家の方の手の加わった豊かな住空間を企画いたします。

物件の詳細は、howff.jp
 




自然体でやっている限り、社長は淘汰される存在

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世界的なコンサルティングファームであるボストン・コンサルティング・グループを経て、独立起業し、急成長させてる株式会社リプラスの姜社長にインタヴューしてきました。 コンバージェン第一号物件を見せていただきましたが、不稼動不動産を素敵な建築物にして、住環境を提供されています。 かっこいい物件で驚きました(笑)。



●プレビがファン(継続読者)が増えるメルマガ 消えるメルマガ
(高橋浩子著:明日香出版社:1500円+税)で紹介されました。
●プレビに関する記事が日刊工業新聞朝刊に掲載されました(2003年11月19日)
●広告に関してはこちらから
●2003年9月7日読者数が3万人を超えました。

【お知らせ】 プレジデントビジョン配信日について

これまで週3回(月・水・金)で配信してまいりましたが、今後祭日は休刊とさせていただきます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

2003年12月20日から2004年1月10日まで休刊いたします。 来年度は2004年1月12日より配信いたします。



【増永】 
姜社長の現在行われている事業内容についてお伺いできますでしょうか?

【姜】 
今うちでは2つ事業をやっています。 一つがコンバージェンといわれている、オフィスビル等の不稼動不動産を住宅に変えていく事業です。 これは弊社自身が投資家からお金を集めてきて投資収益のリターンを生むと同時に都心部の風景を変えてしまおうという事業です。 それともう一つは滞納家賃保証という事業をやっています。 こちらも住宅に関係し、賃貸住宅を借りる時の保証をシステムとして提供する事業になります。 保険のような事業です。

● 起業するまでの経緯をお伺い出来ますでしょうか?

2つの事業をやっていると言いましたが、私にとっては重要なのは事業領域ではありませんでした。 それは、何でもよかったんです。 何でもよかったというと、非常に無責任な事を言っているように聞こえますね。 そう思うようになったまでに、自分の今までのキャリアの中で原点が2つあります。 一つはボストン・コンサルティング・グループでコンサルティングをやっていた時に、意義のある素晴らしいと思える提言をしたにも関わらず、その当時のクライアントを動かせなかったということがあります。

事業をやる事自体はそもそも非常に厳しい事で、常に倒産・淘汰と背中合わせですよね。 その当時、クライアントにした提言は「その事業は業界の構造変化・競争環境の変化の中で、ここまで縮小して初めて復活する事が出来る」というものでした。 だけどお客さんは全く受け入れなかった。 そして、その後、1年半経って私がその時言った事と全く同じ事が起きたんです。

その時に実感したのが、いろいろと先を見通す力、つまり今後どう変化するのか、すべきなのかを考える力が自分にはあるのかも知れないと感じたんです。 そしてそれを人に納得させるだけの力がまだ無かったと痛感したのが、キャリアの原点の一つ目です。

二つ目も失敗体験です。 実家がいくつか事業をやっておりましたので、ボストン・コンサルティング・グループを辞めて、そちらに行って仕事をしました。 その時の手痛い失敗です。 事業が変化すべき方向と、ビジョンは見えた。 そしてそれを周囲に納得もさせた。 さあ、実行だ、という時にアクセルとブレーキを踏み間違えて、殆ど事業を崩壊させてしまった。

この2つが自分のキャリアの原点になっています。 ビジョンが出来た後の、環境を動かしていく力−周囲に対する納得性・共感と、アクセルとブレーキ。

その後、ドリームインキュベーターの創業に参加しました。 この時はベンチャー企業を起すぞ!というのもありましたが、それ以上にコンサルティングにもう一度戻ったという感覚の方が強かったのが事実です。 その中で、色々なベンチャー企業の方、技術者の方とお会いしていて、もう一度自分でやり直して復活しなければ、それまで自分が一緒に働いてきた人達に会わせる顔がないと考えるようになったのです。

そういう時期に今弊社でやっている2つの事業のネタを持った人達に出会いました。 そのネタを見た時にこれを思いついた彼等も凄いけれども、彼等が思っている以上にこのネタはもっと凄く出来ると見えたんです。 そして、じゃあやろう、と。

「お金をかける」ってどういうことかといいますと、「何に投資をしなければいけないのかという事を判断する事」だと思っているんですね。

● 先ほど「先を見通す力」という言葉がありましたが、どのようにして養われたのでしょうか?

それは事業構造・競争といったものに対する引き出しを増やすしかありません。 思い付きとかアイデアでも商売にはなるけれど、事業にはならない。 じゃあ、事業として自立的に成長するには、何等かの仕組みであったり構造であったりというのをその中に持ってなきゃいけないんですよ。 そして、その仕組みや構造が増殖する。 そういった仕組みや構造を理解しようと思うと、多くの事業構造の実例を見ていかなければなりません。

● 起業してから現在に至るまでの流れを教えて頂けますか?

起業してから現在に至るまでの流れで言うと、いくつかのフェーズがあります。 最初会社を登記した段階では、実はまだドリームインキュベーターとの兼業状態でした。 その時は開店休業状態。 そういう状態が2,3ヶ月続きました。 これが最初のフェーズです。

それから、前の会社との移行期間が終わって専念出来るようになりました。 実はその時、私の大学の時からの友人で一緒に会社の代表をやっていた人間がいましたが、彼に辞めてもらったというのが2つ目のフェーズです。 そして、3つ目が、今弊社でやっております滞納家賃保証事業、この事業を自分達の会社に吸収したというものになります。

今、4つ目のフェーズが来ています。 会社の規模が急速な勢いで拡大し、幸いな事に色々な注目も浴びながら影響力も増している中、どういった形で世の中に出て行くのがいいのか、株式公開の時期設定も含め、決定するという段階です。

● ターニングポイントの中で「辞めてもらった」というお話がありましたけれども、これは何か問題があったのでしょうか?

問題というよりも、事業を立ち上げるって何?ということに対する考えがズレていると気づいたんですね。 私のいつも言っている言葉で言うと「彼が淘汰されてしまった」という事じゃないかなと思っています。

社長って何なのかっていうと、そのまんま自然体でやっている限りは世の中から淘汰されてしまう存在じゃないか、と。 どれだけその環境の中で踏ん張りながら滝を遡っていけるのかという事に掴みかかって初めて伸びていく事業が出来る、組織が出来ると。 ですから、社長業の厳しさに対する認識が違っていたという事かもしれません。

● 事業の仕組み作りで特にこだわったところがあれば教えてください。

お金をかけるっていう事かも知れないですね。 「お金をかける」ってどういうことかといいますと、「何に投資をしなければいけないのかという事を判断する事」だと思っているんですね。

例えば、弊社の滞納家賃保証の事業でいうと、流動費的な部分と設備産業のように固定費としてお金をかけなきゃいけない部分があります。 その部分にどうお金をかけるかという事を判断していくことだと思います。

また或いは事業としてやるという事ですから、自分達の信用を補完する仕組みをどう持ってこなきゃいけないかという事があるんじゃないかなと思います。 別の言い方で言うと、日が浅いけど怪しいヤツと思われない為に何を準備しなければいけないかという、最低限必要なものを嗅ぎ分けるっていう事かも知れないです。 その辺は結構気を配りましたね。


【続く:1/2】





オフィスを変える


アメリカ・シアトルにある世界的に有名なパイク・プレイス魚市場を舞台にした寓話風の物語『フィッシュ!〜鮮度100%ぴちぴちオフィスのつくり方〜』(スティーヴン・C・ランディン、ハリー・ポール&ジョン・クリステンセン著:相原真理子訳:早川書房:1200円+税)には、イキのいいオフィスのつくり方が描かれている。

まずはあなたのオフィスを見渡してみて欲しい。 居心地はいいか?不自由はしていないか?同僚は笑顔か?もしそうでないならば、なぜだろうか?

「不況で業績が悪い。 だから倹約だ、節約だ」といって、余っている事務用品を回収する会社、トイレのタンクにペットボトルを入れて節水する会社があるが、このような会社は根本的に間違った経営判断をしていることに気付かない。 このようなことを平気で行っている大企業をいくつか知っているが、事務用品を回収する人の人件費一つとっても、その仕事自体の生産性をとってみても、ナンセンスである。

オフィスは仕事場である。 そこで働く人たちが、快適に仕事をすることができる空間にしなければならない。 オフィス環境は生産性を左右し、業績に影響する。 故に、よくすることはあっても、酷くするようなことはあってはならない。 社員のモチベーションを下げては倹約も意味がない。

オフィスの良し悪しは、物理的なものだけではない。 雰囲気も重要である。 部長は今日もノルマ達成のために売れ売れとやかましいかもしれない。 同僚はみんな競争相手で、足の引っ張り合いをしているかもしれない。 一部の人たちがネガティブな雰囲気をかもし出しているかもしれない。 雰囲気の悪いオフィスではストレスがたまり、能率的な仕事ができないということを、マネージャーが理解せず、率先して悪くしているという場合も少なくないだろう。

もし、あなたのオフィスやその雰囲気がとても劣悪で、そのために今日も「ああ、会社に行きたくない」「ああ、また部長の機嫌が悪いよ」と考えたとしたら、あなたがそれを考えた時間について分析してみて欲しい。

「ああ、会社に行きたくない」と考えた時間の分だけ、あなたは前向きなことを考える時間を失っている。

「ああ、また部長の機嫌が悪いよ」と思わせた部長は、あなたが仕事をするための時間を奪っている。

このようなネガティブなことを考えるような要因がなければ、もっとポジティブなことを考える時間を持つことが出来たかもしれない。 余分な水を使わない知恵を絞るよりも、お客様に付加価値を加える知恵を絞ろう。


ぴちぴちしたオフィスを作るためのコツとして同著では次の四つを挙げている。


・ 態度を選ぶ
・ 遊ぶ
・ 人を喜ばせる
・ 注意を向ける

「態度を選ぶ」という概念は非常に重要だ。 あなたはどのような場面であっても、自分の態度を選ぶ権利を持っていることを知らなければならない。 例えば出社したら笑顔で挨拶することができるだろう。 笑顔を作るかどうかはあなたに選択権がある。 どんなに辛いことがあっても、誰に何を言われようとも、あなたは態度を選ぶことができる。

にもかかわらず、常にぶすっとして捻(ひね)くれた態度をとっている人がいる。 自分から仲良くすることを拒絶するような態度をとって、相手を不愉快にさせている人がいる。 それは、その人が選んだ態度なのである。 自分の顔は自由に表情を作ることができるのだから、どうせならさわやかな笑顔を作って欲しいと思う。

私は若い社員には「仕事を面白いゲームにしよう」と言っている。

仕事自体が面白ければ活気が生まれる。 面白いことをやっていればエネルギーが沸いてくる。 それらをみんなでやれば、オフィスは明るくなるだろう。 テレアポ営業も工夫次第でいくらでもゲームになるものだ。 なんでも前向きに捉えることができる人間は失敗すらも笑い話のネタにする。

楽しい時間は早く過ぎ、ストレスもなくて健康的。 仕事自体が報酬となり、報酬のための仕事ではなくなる。

「遊ぶ」という概念を正しく理解し、仕事を面白いものに変えてしまおう。

「人を喜ばせる」とは、どうすれば人の役に立てるかということを意識の中心におくことである。 この意識により、顧客や同僚の立場で考え、相手が喜ぶことを進んでやろうという積極的な態度が生まれる。 当然相手は喜ぶ。 人の役に立てば満足感が得られる。 この概念は、顧客視点・顧客満足というビジネスの鉄則にも通じているといえよう。

そして最後の「注意を向ける」というのは、周りに気を配るということである。

せっかく顧客が自分を必要としてくれていたとしても、あなたが忙しくて相手をしなかったり、ぼんやりしていて気付かなければ商機を逸してしまう。 世の中にはこのようにしてビジネスチャンスを逃していることが如何に多いことか。

人は注意を向けられるとうれしい。 久しぶりにもらえたメールもうれしいし、取引先からのちょっとした電話も、自分のことを気にかけてくれていると思えるから、やはりうれしいものである。 逆に自分が話している最中に、話を聞いていないような態度を取られると寂しく感じるだろう。 相手の話を聞くときは相手の目を見て聞くのが礼儀だ。

ここに書かれたコツを実際に個人的に実践しようと思うとなかなか難しい。 それをオフィスにいる人全員にやらせるというのはさらに難しい。

だから、まずはオフィスを悪くしている要因を分析することから始め、徐々に悪いものを取り除いていくことになる。 できることから、みんなでコツコツやっていくしかない。

あなた自身がその悪の元凶になっているなら、まずはあなたから改めよう。 毎日がみがみ部下に怒鳴っているようなら、それは間違っている。 あなたは、もっと違った態度で接する方法があることを知らないだけだ。

こんな不景気なときこそ、活気に満ち溢れたオフィスを取り戻さなければならない。 意識を変えればオフィスも変わる。 今日はみんなで、自分達のオフィスの鮮度を確かめてみてはいかがであろうか。

【PV TODAY 増永

   
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【編集後記】

「よーし、インタヴュー記事がまとまったぞ〜」と気を抜いて、撮影していたビデオカメラの撮影ボタンを押して気付かず、「ムービーと画像を作るぞ〜」ということで、今日の午後4時にテープを回したら、全部上書きされて消えてしまっていました(汗)。 残る時間は8時間。 普通に考えればあと3時間くらいしかない。 。 。 急遽、画像とムービーを配信締切日当日にもかかわらず取り直すことに。 本日は姜社長、ご協力誠にありがとうございました。 深く感謝申し上げます。

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【目標】

2004年6月末までに読者数5万人を超える。
2004年6月末までによりクオリティーの高いデザインに変更する

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プレジデントビジョンのミッションは、一人でも多くの起業家や優れた経営者を生み出すことに貢献し、社会をよりよくしていくことです。

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