● 誰をバスに乗せるかという話が出ましたが、御社の採用活動について教えてください。
採用については、かなりエネルギーをかけています。
例えば、すぐに人材を必要としていなくても、ヘッドハンティング会社には「いい人がいたら、紹介してください」と常に声をかけています。
それでも20人に会ったとしても、1人採用できるかできないか・・・といったところです。
● 採用する際に、どのような点を見ていらっしゃいますか。
正直なところ、面接をしただけではわからないですね(笑)。
いちばん信頼できるのは、一緒に働いたことがある人とか、知人の紹介ですね。
日産にいる時に、新卒の採用担当になったことがあるのですが、このときには「自分は人を見る目があるじゃないか」と、思ったものです。
しかし以前の会社では失敗経験があるため、今では採用については非常にナーバスになっています。
MBAを取得しているから採用しましょう―そんな単純なことではないですよね。
だから努力はしているけれども、面接だけではわからないというのが、正直なところです。
面接というのは、質問に対して答えるという面ではどうにでもこなせるものですから、じっくりと納得のいくまで時間をかけたほうがいいです。
結局その人については、半年以上一緒に働いてみないと分かりませんけれど。
● 面接で必ず質問する内容がありましたら、ぜひ教えてください。
「あなたの強み3つ、あなたの弱み3つを挙げてください」という質問です。
いちばん注目しているのは、弱みのいちばん最初に出てくる回答です。
(本当は秘密なんですが)
最初に出てくる回答内容というのは、おそらく本当に当たっているんだと私は思っています。
だからそれがクリティカルな内容じゃないかどうかを、必ずチェックします。
たとえば「私は人とうまくやっていくのが苦手です」というような人がいると、こちらとしても受け入れるのがちょっと難しいですよね。
もちろん他の答えも参考にしていますよ。
でも強みを3つ言い終わった後は、わりと素直に弱みを言う傾向があるようです。
あとは「学生時代を含めて、いちばん自分が輝いていた時期はいつですか」という質問です。
新卒・中途、関係なく必ず聞きます。
これは、当人の強みがいちばん反映されている回答内容になると思うんですね。
たとえば、クラブ活動か何かで良い成績を残し、チーム皆で喜びを分かち合ったとか・・・自分で自分を褒めてあげたいときがあるわけですよね。
そういう価値観までも垣間見ることができます。
【続く:9/10】