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2007年12月10日 vol.635  
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株式会社イオンフォレスト
代表取締役社長 岩田 松雄 氏

コミュニティトレード

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プレジデントインタビュー

コミュニティトレード


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【増永】 御社の特徴でもある、「バリューズ」について教えてください。

はい、私たちの行動指針として「バリューズ(価値観)」というのがあります。

これは、「化粧品の動物実験に反対しています」「公正な取引により地域社会を支えています」「自分らしい生き方を大切にしています」「ひとりひとりの人権を尊重しています」「私たちを取り巻く環境の保護に努めています」という5つにまとめられたものとなっており、社会変革活動、もっと柔らかく表現すると“世の中を良くすること”を意味した内容になります。

たとえば「コミュニティトレード」というものがあります。 これは、ザ・ボディショップ独自のフェアトレードプログラムのことです。 経済的、社会的に恵まれない人々と、原料や製品を公正な価格で継続的に取引することです。

お客様がザ・ボディショップの製品を購入していただくことで、どこかの国の地域社会を支えることができ、人々の自立につながる。 そして、その地域で、井戸を掘ることができたり、学校を建てることが出来る。 この仕組みは、とても素晴らしいと思うんです。

現在では24ヵ国、31の地域との間でコミュニティトレードが広がっています。

今、CSR―企業の社会的責任が問われていますが、私はこの言葉はあまり好きではありません。 この“責任”という言葉には“本当はやりたくないけれど、仕方なくやる・・・”そんなニュアンスが含められているような気がするんです。

でもザ・ボディショップは、最初から社会変革に貢献することを企業理念として掲げていて、コミュニティトレードのように仕組み化しています。 だから、私たちが一生懸命ビジネスをすること自体が、自然にどこかの経済への貢献につながるのです。 この仕組みは、すごいことだと思います。

私たちは化粧品の小売業者であると同じく大切にしているのが、この“バリューズ“に従った社会貢献活動です。


 
 
 

私たちが一生懸命ビジネスをすること自体が、自然にどこかの経済への貢献につながるのです。



 
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● 具体的な活動がございましたら、教えてください。

たとえばこの10年間、特に力を入れてきたのがHIV/AIDSの啓発活動。

また2006年1月からは“ストップ・バイオレンス・イン・ザ・ホーム キャンペーン”―DV(Domestic Violence家庭内暴力の略称。 夫婦間、恋人間など親密な関係における様々な形態の暴力)問題の啓発活動も始めています。 日本でも3人に1人の割合で、DVの被害に合っていると言われています。 しかし、まだなかなか一般的には周知されていないのが現状です。

日本はまだそのような状況ですので、まずは「DVは犯罪である」という事実をより多くの方々に知っていただけるように活動しています。

あとは、環境問題にも積極的に取り組んでいます。 この問題については、現在、皆さんの関心が非常に高まっているかと思いますが、ザ・ボディショップの創業者であるアニータ・ロディックは、創業当時、つまり30年も前から、取り組んでいたのです。

それが先ほどお話した、コミュニティトレードにつながっています。 そもそもアニータ・ロディックが、熱帯雨林の木が燃やされ、環境が破壊されているのを見て、なんとか止めさせたい―そう強く思ったんですね。

そこで調べてみたところ、思っていた以上にそれは根の深い問題で、そう簡単にどうにかできるようなことではない。 それに、このことによって、生計を立てている人がいる。

アニータの言葉を使えば「アメリカ人の胃袋を満たすために木が焼かれている」。 要するに木を焼き払い、農場を作って牛を飼い、それがいずれは肉となりハンバーガーになっているということです。 環境破壊ではあるけれども、そのことによってのみ、経済を成り立たせている人がいる限り、この連鎖は終わらないという結論に達しました。

そこで彼女なりに考えた末、行き着いたのがコミュニティトレードという仕組みです。 ですから、実はコミュニティトレードは熱帯雨林の環境問題に端を発しているのですよ。

また、日本では、“ハートン”という地球温暖化で絶滅の危機に瀕している北極グマのキャラクターを通じて、日本市場独自で環境問題の啓発活動を行なっています。

先輩たちや私たちは、地道にこうした活動を続けてきています。 しかし、残念ながらまだまだ皆さんには知られていないようで・・・。 ですから、今後もいろいろな方法で情報発信していきたいと思っています。 そしてお客さまにもこれらの活動に一緒に参加していただきたい―そう思っているんです。

【続く:5/10】


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編集後記

週末、以前に読んだ『どん底からの成功法則』(堀之内九一郎著)を読み直していました。 そこには次のことが書かれていました。

「社長の目の前ではサボってよいと私が言い切る理由」

その理由とは以下です。 抜粋します。

会社が小さいうちは、出張もなく、私自身がすべてを管理していたのですが、事業の規模が大きくなるとそうはいきません。 いまでは外に出ることが多くなって社員を信じてほとんどを任せていますが、社員数が多くなると、なかには期待に背く者、私がいないとサボる者が出ないとも限りません。

でもじつは、社長がいないときこそしっかりやってもらわないと困るのです。 私がいれば、仮に誰かがサボっても大勢に影響はありません。 私が見ているから、仕事しろ、お客さんがきているぞと指示できるからです。

でも管理者がいないときに手を抜かれると、とんでもないことが起きてしまいます。 留守をしっかり守ってもらわないといけないのに、サボられたらそれは留守番に泥棒されるのと変わらないではないですか。 これでは会社は成り立たなくなってしまいます。

だから「社長がいるときは気楽に手を抜いていい。 いないときこそ、真剣にやってくれ」、そう社員にはいつも言っているのです。

 

とても共感したのはやはりコチラです。

「でもじつは、社長がいないときこそしっかりやってもらわないと困るのです。 」

話は少しそれますが、当社ではいつでも自由に昼寝をすることが出来ます。 私は証券会社に勤めていたとき、そうしても眠いときには山手線に飛び乗って何周かしていました。 それをされるくらいなら社内で堂々と寝ていただいたほうが全然マシだなと思った次第です(笑)。 当然、私も昼寝をさせていただいています。

サボりたいときはサボりたいのでしょうし、眠いときは寝たいわけですから、そういったことを前提にして、大事なポイントを押さえた経営をしていきたいなと改めて感じました。

どん底からの成功法則』(堀之内九一郎著)



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