● 具体的な活動がございましたら、教えてください。
たとえばこの10年間、特に力を入れてきたのがHIV/AIDSの啓発活動。
また2006年1月からは“ストップ・バイオレンス・イン・ザ・ホーム キャンペーン”―DV(Domestic Violence家庭内暴力の略称。
夫婦間、恋人間など親密な関係における様々な形態の暴力)問題の啓発活動も始めています。
日本でも3人に1人の割合で、DVの被害に合っていると言われています。
しかし、まだなかなか一般的には周知されていないのが現状です。
日本はまだそのような状況ですので、まずは「DVは犯罪である」という事実をより多くの方々に知っていただけるように活動しています。
あとは、環境問題にも積極的に取り組んでいます。
この問題については、現在、皆さんの関心が非常に高まっているかと思いますが、ザ・ボディショップの創業者であるアニータ・ロディックは、創業当時、つまり30年も前から、取り組んでいたのです。
それが先ほどお話した、コミュニティトレードにつながっています。
そもそもアニータ・ロディックが、熱帯雨林の木が燃やされ、環境が破壊されているのを見て、なんとか止めさせたい―そう強く思ったんですね。
そこで調べてみたところ、思っていた以上にそれは根の深い問題で、そう簡単にどうにかできるようなことではない。
それに、このことによって、生計を立てている人がいる。
アニータの言葉を使えば「アメリカ人の胃袋を満たすために木が焼かれている」。
要するに木を焼き払い、農場を作って牛を飼い、それがいずれは肉となりハンバーガーになっているということです。
環境破壊ではあるけれども、そのことによってのみ、経済を成り立たせている人がいる限り、この連鎖は終わらないという結論に達しました。
そこで彼女なりに考えた末、行き着いたのがコミュニティトレードという仕組みです。
ですから、実はコミュニティトレードは熱帯雨林の環境問題に端を発しているのですよ。
また、日本では、“ハートン”という地球温暖化で絶滅の危機に瀕している北極グマのキャラクターを通じて、日本市場独自で環境問題の啓発活動を行なっています。
先輩たちや私たちは、地道にこうした活動を続けてきています。
しかし、残念ながらまだまだ皆さんには知られていないようで・・・。
ですから、今後もいろいろな方法で情報発信していきたいと思っています。
そしてお客さまにもこれらの活動に一緒に参加していただきたい―そう思っているんです。
【続く:5/10】