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経営者向けメールマガジン「プレジデントビジョン」
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2013年5月31日 vol.1205  
Today's President

データセクション株式会社
代表取締役社長 澤 博史 氏

見えていない事実にたどりつく

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プレジデントインタビュー

見えていない事実にたどりつく


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【増永】 世界で見ても、日本はSNS等での情報量が多いという事実が、現在の仕事に結びついていったということですか。

そうですね、もちろん世界的に見ていけばアメリカが多いのですが、それに次いで日本も多い。コンピュータ上で1文字を表記するのに2バイトを要する言葉を使う国の中では、世界でトップではないでしょうか。

日本と英語で大きく異なる点は、単語の区切れの有無です。英語は単語で切れますが、日本語や中国語、韓国語の場合、どこまでが単語で名詞になるのか細かに見ていくと分かりづらいんですよね。

欧米の企業が日本を含むアジアに本格進出できない理由も、実はそういう言葉の1バイトと2バイトの壁が影響しているようにも感じます。2バイト系のソーシャルメディアを通したモデルであれば、世界でも通用する、さらには勝てるのではないか・・・そう思ったんです。こうしたことを10年ほど前に感じ、8年ほど前からグローバル展開を意識した形でビジネスモデルを作ってきました。

今から5年ほど前の話になりますが、慶応大学でネットメディアの未来について語る講演をしている、橋本という人間に出会ったのです。彼は私の持っていないところを持っている、私と相反するところがある。一緒にやっていけば、面白いことができるのではないか・・・そう感じて、彼に「ネットをとおして商品が売れるようなきっかけをつくる仕組み・ビジネスモデルをつくろう」と声をかけたんです。

そして、先ほどの白雪の詩の話もしたんですね。「こうした事例をもっと他のメディアで実現できれば、もっとすごい時代が作れるよ、一緒にやろう」と口説きました(笑)。

もともとデータセクションという会社は、橋本が代表となり立ち上げられた会社で、当初は請負案件で利益を出していました。そこをモデルチェンジして、会社として変わろう、その変わるきっかけになろうと口説き続けたんです。それで、前職時代にデータセクションと業務提携を結んだのが初めだったのです。

その後、新しい会社を立ち上げようと準備をしていたのですが、橋本が「別に新しい会社を作らなくても、データセクションで一緒にやろうよ」と言ってくれ、さらに「澤さんがMBOをしてこの会社の株を好きなだけ買ってくれていいよ」と。

私への信頼そして可能性を信じてくれたおかげで、私が2009年7月1日に筆頭株主となり、データセクションの代表として就任しました。現在、橋本は取締役会長として共に頑張っています。

● では、現在の事業内容を教えてください。

主要事業は、ソーシャルメディア分析事業となります。

ソーシャルメディアの情報を1日あたり約6,000万件から7,000万件集めて、これらの情報を企業さんに対してSaaS型のツールとして提供しています。膨大な量をかき集め、それらを分析することで、商品の流行などを掴めるようなきっかけになるんです。こうした情報を必要としている企業さんは、たくさんいますから。

そしてこれらの膨大なデータを基にして、情報分析を含めたソーシャルメディアのリサーチ・コンサルティングも提供しています。

2013年の4月2日には、ソーシャルメディアのリサーチ・コンサルティング部門を独立したソリッドインテリジェンス株式会社という会社を前職時代一緒に働いていました林健人(データセクション取締役兼任)を社長に据え設立いたしました。これは、アンケートをリサーチする会社はたくさんあるのですが、ソーシャルメディアをリサーチする会社はまだほぼない。このことからビジネスチャンスを感じ設立することとなりました。

私たちはOEMでシステムを提供しておりますが、これらSaaS型のツールをさらに「自社向けにカスタマイズしてほしい、デザインを変えてほしい、持っているデータソースを追加して自社サービスを早急に立ち上げたい」等の各社の要望があるので、それに応える形でセミオーダー型の開発も行なっているんです。

直近では、先日5月5日の日経新聞の7面で大きく取り扱っていただきましたが、「選挙ウォッチャー」という、政党・政治家のソーシャルでの声と、国民の世論の声とを客観的に見ることができるポータルサービスを立ち上げました。

ネット選挙が解禁されることで政治家はネット上での発言に、より責任をもたないといけないし、国民の世論をネットから吸い上げないといけません。また一方で、国民は世論の声、政治家の声を生でたくさん理解できるきっかけにもなるわけです。

そういったところから、政策に対する議論がより成熟化され、日本が良い方向に進むきっかけになるのではないかと思っています。

こうした意義を考慮し、利益度外視でサービス提供を始めました。リリース後、テレビ局からも取材が来るなど、たくさんのメディアから問い合わせがありビックリしています。でも、それだけ注目していただけ、期待されているのだと実感しているんです。

● なるほど、では情報分析といったところで、何か事例がありましたら教えてください。

たとえば過去に、「人はどういうときに、プリンを食べたくなるのか」を分析したいという声があったんです。

プリンを食べたくなるときって、どういうときか想像できますか?こうしたオーダーがあったとき、さまざまなソーシャルメディアを分析していくのですが、調べていく中で「風邪」というキーワードが出てきたんですよ。風邪とプリンって、なかなか結びつかないですよね(笑)。

「子どもの頃、風邪をひいたときに親がプリンを出してくれた」という思い出話について、ネット上でコメントやつぶやきがあったりしたんです。こうした経緯から、誰も想像できなかったような情報を知ることができ、思いもよらない結果にたどり着きました。これがポイントになります。

分析をするときは仮説を立てて、そこから発展して「こういうものだ」と結論づける、そんな思い込みがあったりするのですが、実はもっと見えていない事実にたどりつくこともある。それをプロモーションにつなげることができます。

今の話でいけば、たとえば薬局で風邪薬の横にプリンを置いてもいいじゃないですか(笑)。顕在化されていないニーズに応えることができる、そんなチャンスになるのです。

ソーシャルメディアを通じた効果測定を行なうことで、潜在的なニーズにたどり着き、今まで知らなかったことを発見することができるのです。

【続く:2/5】


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【事業内容】

ソーシャルメディア分析サービス(SaaS型サービス)

・ソーシャルメディアモニタリングツール
ソーシャルメディア上に溢れる膨大な量のデータを整理整頓して、ソーシャルメディアデータの分析にご活用頂けるSaaS提供型のサービスです。マーケティング施策の為の情報収集や、企業に関する風評リスク、評判の監視を簡単、且つ効率良くご覧いただけます。

・企業ソーシャルグラフ
独自の検索エンジンエージェントを活用し、1社の「取引先企業名」からネット上でのキーワードの相関関係を有機的に結び付けることが可能なソーシャルグラフサービスです。

・インサイトチェッカー
特定URLを含めそのリンクの先々までクロールし、更新された情報を検知して情報の自動判定後、アラートを挙げることができるシステムです。


ソーシャルメディアコンサルティングサービス

・ソーシャルメディア簡易分析コンサルティング
お客様及び競合他社の商品・サービスのプロモーションやキャンペーンにおける消費者の評判を徹底的に分析。起用タレントから商品メッセージの浸透度合い。競合他社のキャンペーンにおける成功要因・失敗要因を分析いたします。

・クロスメディア創発コンサルティング
ソーシャルメディアの分析とともにインタビューやWebアンケートとクロスで実施することが可能です。お客様自身がソーシャルメディアからの生の声、インタビューからの生の声に触れて頂く事で消費者が考える価値観を直に感じ取っていただけるコンサルティングサービスです。


CGMデータクロール代行事業
・ブログやtwitter,掲示板など年々拡大を続けているネットメディア情報のクロールシステムをご提供いたします。


システムインテグレーション(SI)事業
・次世代のビジネスをご検討されるお客様に、弊社の強みであるテキストマイニングやデータマイニング技術、クロール技術、大規模データの分析技術などを用いたシステム開発をご提供いたします。





【プレジデントプロフィール】

澤 博史(さわ ひろふみ)

1991年、大阪市立大学理学部を経て、大手電機メーカーに入社。

B to Cポータル(@niftyポータル)やB to Eポータル(B-Front)等のインターネット系のサービス開発を実施するなど、プログラミングから新規事業開発まで幅広い業務経験を持つ。

その後、大手総合商社を経て大手事業投資会社にチーフプロデューサー(統括部長相当)として入社。

ベンチャー会社への事業投資、企業のビジネスプラン作成から新規サービスの立上げ、M&A等に従事。

2008年、株式会社イーライセンス社外取締役に就任。

前職時代に、橋本、池上と共同でCGMを活用した傾向分析サービスを開発した経緯から、2009年データセクション株式会社の代表取締役に就任。



 






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